初仕事
私も少しは働かないと・・・
いえいえ、決して仕事をしていないわけではないのです。
つい先日の話。父と母と3人で
「昔からのお客さんが少なくなってきたと思わない?」
という話が出ました。
確かにきよみずもオープン33年目。最初のころのお客さんとは全く違う方が今のお客さんです。
そして接待の占める割合も多くなってきています。
そこで何が起こるか?
考えなくても分かります。お客様の年齢層がかなり高くなり、そのお客様が退職されると足が遠のいてしまうのです。
「このままではだんだんしんどくなるよね」
その通りです。新しいお客様が現われない限り、お客様は減っていく一方です。
で何を考えたか?いろいろ案は出ました。
まずITを利用したPR活動。
私の管理しているHPをはじめ、最近取り組んでいる“ぐるなび”やヤフーカテゴリーへの登録。
しかしこれは地道な作業。突然お客様が増えたりはしません。
次に雑誌などの媒体の利用。
これは先日のKOMACHI(こまち)などの例にもありますが、結構反響があるので、利用してみる価値はありそう。
そして営業活動。
これは昔から「やるべきだよ」といいながら、活動する人がいないという理由でノータッチ。
しかし、がたがた言うだけで年老いた2人(父と母)の腰は重い。
「ハイハイ、私が行きますよ」
といったものの、開店33年。営業活動をしたことないのだから、営業の仕方が分からない。
「いきます」と言った私も料理を作る以外、他の仕事をしたことがないのですから、どうすれば良いのか分からない。
さてどうしたものか・・・
私が考えたのは、やさしそうなお客様を捕まえて
「お客になりそうな人を紹介してください作戦」
世の中にはやさしい人がいるんです。その方はすぐに数件ピックアップしてくれて、連絡をつけてくれました。
そして今日、ある会社を訪問いたしました。
しかし営業に行く服すらないんですよ。板前は・・・
仕方ないからとりあえずカジュアルではありますが、Tシャツではなくワイシャツだけは着ていきました。
家から出て行くとき妻に「こらこら、その古汚いスニーカーはやめてこれをはいていきなさい」といわれ、出てきた靴もとってもカジュアルな靴。(これでいいのか・・・)
行く前から不安です。
そして約束した時間にうかがいます。緊張しましたね!いきなり冷たい人だったらどうしようなんて。
しかしここにもやさしい人がいました。初めて会った変な板前の話を真剣に聞いてくれて、しかも
予約までくれました。
「まあ、一度食べてみないことには始まらないからね」
何とありがたい。最初に相談した方がどこまで話を詰めていてくれたか分かりませんが、私は恵まれているなと実感した瞬間でしたね。
こんな営業もそうないでしょうね。まるで出来レース。
しかし、チャンスはチャンス。あとはしっかり料理を作るだけです。
今まで通りによい素材と丁寧な仕事をされれば大丈夫と思うんですが。最大の宣伝は口コミと地道な努力です。
投稿: | 2006年9月 5日 (火) 08時14分