たまに食ると・・・
そんなものないですか?
特に感じるのが松山で有名なお菓子の数々。
昔、甘いものが大好きな子供の時でさえ、見たくもなかった松山銘菓三種の神器
「タルト、ポ○ム、坊ちゃんだんご」
おばあさんが仏様に供えてあるのを下げてきては
「たくみさん、これを食べなさい、たべなさい」
といってきかなかったのを覚えています。
「今お腹一杯なんよ」
と言うと
「そう言わんと」
といってなお食い下がる。それでも拒否を続けると
「まあ、もって帰りなさい」
といって箱ごと持って帰らそうとする。
これを全部持って帰ったのではたまったもんじゃないと思い、慌ててひとつ口に
入れる。
すると祖母は
「なんよ、お腹すいとんじゃろ」
(いや、だからお腹もすいてないし食べたくもないし・・・)
とまあこんなやり取りを繰り広げたもんです。
ところがこの歳になり、たまに松山銘菓をいただき、仕事の合い間などに食べると
「うまいな!」
と本気で思うのです。昔あれだけ避けつづけたお菓子たちが、時によっては自
らすすんで口に入れることもあるのです。
今日、坊ちゃんだんごを食べました。どこのメイカーのものかはわかりません。
私的には坊ちゃんだんごは昔から嫌いな部類ではなく三種の神器の中では筆
頭に位置するものでした。
それでもまさか自分で買うことはありません。
しかし今日食べると美味しいのです。これなら買って食べてもいいかなと思うほ
ど。不思議なものです。
こういう感覚は誰にでもあるのじゃないかと思います。
しかし反対もあります。
「あれ食べたい!」
と思いつづけて食べられず、あるとき機会を得て口にすると
「なんじゃこりゃ?」
というやつです。これが食べたいものを食べる状況としては最悪といっていいで
しょう。
思いが膨らみ、美味しさへの思いも激増し、いざ食べてみても不味くなっている
わけでもないのに、意外と期待はずれになってしまうのです。
その点から言うとたまに食べて意外と美味しいほうが幸せですよね。
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