無洗米
無洗米ってご存知ですよね?
ここで質問です。
「無洗米の玄米ってあると思いますか?」
さあ、考えてください。
「・・・」
どうです、分かりますか?
もしここで悩んでいる人がいたら、ちょっと恥ずかしいのです。
「何言うとんや!アホ板前」
という人がいたら、この方が正解。
ある雑誌でお米屋さんが取材を受けていました。
内容的には
「みんなお客さんはおいしいお米、おいしいお米と連呼して探してはいるけど、米のことなんて何にも知らないんだって気付いたんです」
という話をしていました。その方曰く
「だって、中には無洗米の玄米をくださいっていう人がいるんですよ!」
と嘆いていました。
そうなんです。無洗米の玄米っていうのは、あるとか無いとかじゃなくて、表現がおかしいのです。
無洗米も玄米は玄米なんです。
無洗米という品種があるわけではなく、ただ精米の過程が違うわけです。
それをふと思い出し、板前たちに尋ねてみました。
「みんな無洗米の玄米はあると思う?」
ここでした同じ質問です。
みんな口々に
「ないと思います」
おお、さすがはきよみずの板前だ。その通りですね。でも、「どうして?」
と尋ねると
「スーパーで見たことないからです」
とヘンな答え。
中には
「需要が少ないから無いんだと思います」
商売をする人間としてはマーケティングができているかもしれませんが、ちょっと意味が違うんですよね。
ここでビックリ。親父は
「絶対あるで。玄米だって先に洗って乾かせばいいんだから」
「・・・」
この人が根本的に分かっていない典型的な人。無洗米は先に洗っていると考えているようです。
そこで私は声高らかに
「君たちはみんな違うの。無洗米とて同じ米。違いは精米の段階でぬかまでしっかり落とす特殊な精米をして、洗わなくてもいいようになっている米が無洗米であって、そんな品種があるわけでもなく、ましてや洗っている米というわけではないのです」
「そうなんですか・・・」
と不思議そうな声。
知っていたのは私だけだったようです。
ただし玄米を洗わずに食べることは可能です。あんまりきれいじゃないでしょうけど。
「え、まさかあなたも知らなかったんですか?」(はずかしいですよ♪)
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