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2006年12月 6日 (水)

つづき

昨日は申し訳ありませんでした。

さっそく続きです。

締め出された妻は冷静さを保ちつつ、ガラス越しの息子に

何とかこの窓を開けさせねばならないと、頭を悩ませました。

言葉の意味もあまりわからず、鍵の開け閉めもままならない。

現に自分が今締め出した鍵を指差し

「これ、開けて」

と大きな声で言っても、逆に一生懸命しめようとしています。

それを見て妻は愕然とします。(だめかも・・・)

と、突然息子が別の部屋へと移動して行きます。

「子供に見捨てられた・・・」

「このまま凍死!」

こんな思いであったのでしょうか?

仕方なく別の部屋へ移る息子を追いかけ、ベランダ越しに移動すると、

やはりそこでも我が子は嬉しそうに笑っているだけ。

「はるか、開けなさい」

大声で怒鳴ったところで、分かるわけもありません。

しかし、そこで妻は重要なことに気付きました。

その部屋は鍵があまりしっかりと閉められてなかったのです。

無用心も何かの役にたつものだと・・・

しかし、外から開くほどゆるくはありません。

言葉のわからない我が子をうまく操り、開けるとするなら、この部屋の鍵しかないと確信して、身振り手振りで、窓の鍵の開け方を教えます。

間違ってきつくしめられたのでは、たまったものではありません。

妻の手振りにそって、はるかが鍵に手をかけました。

「上じゃなくて、下よ」

必死の形相が目に浮かびます。

そして、できのいい我が子は、やっとのことでそのゆるい鍵を下に開けることができたのです。

妻は洗濯物と共にこごえる悲劇を味合わずにすみました。

すぐさま愚痴を言うために、旦那の職場に電話。

その話を聞いた私は

「ごめん、忙しいから切るよ。ガチャン!」

と冷たくあしらったのでありました。

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