ヒレ酒
寒くなってくると日本酒の燗がおいしくなってきますよね。
中でもふぐのひれで作る「ヒレ酒」なんかたまりませんよね。
あの香ばしい香りと、それだけでも飲める味があまり飲めない私でも
「どうしても飲みたい」
時があります。
ちなみにヒレ酒のヒレはふぐからヒレを取り、それを2枚にはいで、
塩でもんでヌメリをのけ、よく洗った後に板や皿に引っ付けて
干します。
ぱりぱりに乾いたら、今度は付け根のほうからじっくりと遠火の弱火で「からっから」に焼きます。
次はチンチンに火がつきそうなくらい沸かした日本酒の中に
ヒレを2枚入れて、蓋をして数分蒸らします。
好みの濃さの時にヒレを引き上げ、後は火傷に気を付けて飲むだけです。
お酒が高温なので、むせるのにも注意しないといけません。
で、ヒレはお客様の売り物として貴重なものです。
私の口には簡単には入りません。
しかし、自分で作ることは出来るのです。
当店ではふぐの尻尾はヒレ酒に使ってないのです。
理由は他のところと大きさが違うので、味が一定にならないから。
こんなところにも気を使っています。
そこで、たまにこの捨てる尻尾を拾い集めて干して、自分だけのためにヒレ酒を作ることがあるのです。
大きいので、尻尾の場合は1枚で十分。
味はさほど変わりません。
香ばしくて、「冬もいいものかな」なんて
冬の値打ちを感じさせます。
しかし、これをやり始めると、二日酔いがあるんですよね・・・
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