天ぷら
若い2人連れのお客様が別注で天ぷらの盛り合わせを頼まれました。
6種類くらいの材料を盛り合わせましたから、揚げた本人が、
説明するために自ら配膳に行きました。
「これがタラの芽で、行者ニンニク、海老・・・」
みたいな感じです。
その豪華な盛りっぷりにお客さんも喜ばれ
「おお、すごいな!写真とろ」
と大はしゃぎで、携帯を取り出し、写真を撮られていました。
揚場を担当する人間は結構粗末に扱われることが多いのです。
と言うのも、コース料理の中でも最後のほうに出るものですから、
「お腹いっぱいだからいらない」
と言われたり、話が盛り上がり、手をつけられることなく店を後にされたりと、
難しい割に精がなかったりするのです。
その粗末にされている揚場が、その瞬間は華やかに感じたでしょう。
説明を終え、うれしそうに帰ってきた彼の周りで
「写真撮りよったで!」
と他の板前がガヤガヤいっています。
中には意地悪なやつが
「あれ、本当は笑いのネタにするんやって。こんなん出たで言うて」
どうやら調理場でも粗末にされています。
それはともかく、お客さんのほうはおいしそうに召し上がられ、満足していたようなので、それが一番の感想でしょうね。
たびたびおじゃまで恐縮です。
私は25年前「日本食を食べさせろ」というケルソー(ワシントン州)のホストファミリーに『きゅうりのてんぷら』を作ってみました。意外にいけました。
当時すでに天ぷら粉もてんつゆもスーパーにありました。
投稿: たなちゃん | 2007年3月30日 (金) 22時33分
>たなちゃんさん
25年前にアメリカのスーパーに日本食コーナーなるものがあったんですね。
ちょっと驚きです。
もっと驚きは胡瓜の天ぷらがおいしいと言うこと。
加熱して意外に美味しいのは知っていましたが、天ぷらとは・・・
さらに驚きはホストファミリーに胡瓜の天ぷらをもって
「これが日本食です」
という、たなちゃんさんですかね・・・
投稿: takumi | 2007年3月30日 (金) 23時05分
堂々人生!
投稿: たなちゃん | 2007年3月31日 (土) 14時00分