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2007年3月 2日 (金)

過当競争

とでも言うのでしょうか?

今日のネタは宅急便。

うちの店自体、お盆や正月の繁忙期以外はたいして発送もなく、

荷主としては、おおきな規模ではありません。

お世辞にもいいお客さんではないのです。

荷物は大きかったり小さかったりしますし、

生ものや、割れ物を扱いますから、気も使わないといけないでしょうし。

しかし、こんな小さな店にも、何軒もの運送やさんが

「見積もりを出さしてください」

とご丁寧にやって来るのです。

当店は以前から猫のマークの宅急便を利用しています。

その小さな小さな一角を崩そうと、政府系公社やライバルの口の大きな鳥の人(分かりますよね)や、飛脚の格好をした人がやってくるのです。

そして、使っている運送やさんより少しづつ安い金額で見積もりを出してきます。

まあ、政府系は数が多ければという条件付でしたので、うちみたいなところでは、そんな数には到底ならず、話にもなりませんでした。そういった意味では縛りが多いのか、まだまだフットワークが重いようです。

話を戻します。

うちとしても付き合いは付き合いとして続けていきたいわけですから、仕方なく猫の配達員さんに

「こんな見積もり来てますよ」

と見せると、今度猫の方もすぐに同じ金額にしてくるという猫ならず、いたちごっこをしているのです。

そうこうしているうちに

「この金額で利益出るんかいな?」

という値段にまでなっています。

正直、これではどうにもならないだろうと思い、ライバル会社が見積もりを持って営業に来た時に

「こんな金額で荷物運んで、おもしろい(面白みある)んですか?」

と聞くと

「正直、面白くないです。でも、そうしてでも荷物を取っていかないと、つぶれてしまうんです」

と言います。

赤字を出すか、出さないかの瀬戸際で、つぶれるかつぶれないかの攻防をするこの業界。社会は厳しいと言いますが、本当にしんどそうです。

うちとしては安くなるということはいいことではありますが、見ていてあまりに気の毒で仕方がありません。

政府系公社も、500円の速達1個取りに来てくれと言えば

「ありがとうございます」

と喜んで取りに来てくれますから、これもまたたいしたもんです。

商売とはそんな気持ちでしないといけないものなのかもしれませんね。

我々にも後が無いと・・・

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