久しぶりの
お茶のお稽古に行きました。
今回稽古に行ったのは2ヶ月ぶり。
稀に見る不まじめな生徒ぶりですが、わざと行っていないわけではなく、
稽古の日に限って、お客様が多かったり、遅かったり、
体調が悪かったりと、そんなこんなで2ヶ月経ってしまいました。
久しぶりに行くと、やはりチンプンカンプンです。
とんでもないような間違いや、次に何をしたらいいのかさっぱり分からなくなったりと、
冷や汗ものです。
ところが色々得るものはあるものです。
ふとした動作の途中で
「グッ」
と気持ちが引き込まれるような感覚を感じてリラックスできたり、
部屋で焚きこまれた香のにおいが自然と感じられたり
また、全然普段の生活とは関係のないことを考えたりできて、なかなかいいものです。
今回の稽古で我ながら
「なるほど!」
と思ったこと。それは
“濃茶を練るときと吸い物の味をつける時のこじ付け的な関連性”
濃茶とは抹茶を泡立てるのではなく、お湯で練って飲むもので、
かなり「どろっ」として濃いものです。
このお茶が上手に練れるということは、お茶が上手いといえる1つの基準なんじゃないかと私的には考えています。
その濃茶。お湯の量をメジャーで測って入れるわけでもなく、抹茶も計りにのせるでもなく、全てが曖昧な量で作り上げていきます。
たくさんの量を練るのは器も大きくならざるを得ず、行き届かなく、冷めやすく、難しい。
逆に1人分の濃茶を練るのは少しのさじ加減で、全くバランスが崩れてしまうので、さらに難しくなります。
最適は3~5人前くらいじゃないでしょうか。
それを感じながら、濃茶を練っていました。
練っているのは1人前。非常に難しい!
言い訳ではありませんが、実際薄めに出来上がり、しかも大きな器に1人前しか入れてないわけですから、冷めてしまい、最高の出来とはほど遠いものでした。
吸い物も一緒です。たくさんのお客さんの吸い物を作ると
沸くまでに時間がかかり、かつおの風味が損なわれます。
逆に1人前だと少し入れた醤油がすごく多かったり、薄めると薄めすぎたり、火が強いと煮詰まったりと、かなり難しくなります。
「お茶も吸い物も1人前が一番難しいな!」
そんなことを漠然と考えていました。
でも、気持ちは一番入っているのです。
「この人に美味しく召し上がっていただきたい」
そう思って作っている事には間違えないのです・・・
対象は目の前にいらっしゃるのです。
だから余計、ミスが自分自身許せないのでしょうね。
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