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2007年3月 8日 (木)

久しぶりの

お茶のお稽古に行きました。

今回稽古に行ったのは2ヶ月ぶり。

稀に見る不まじめな生徒ぶりですが、わざと行っていないわけではなく、

稽古の日に限って、お客様が多かったり、遅かったり、

体調が悪かったりと、そんなこんなで2ヶ月経ってしまいました。

久しぶりに行くと、やはりチンプンカンプンです。

とんでもないような間違いや、次に何をしたらいいのかさっぱり分からなくなったりと、

冷や汗ものです。

ところが色々得るものはあるものです。

ふとした動作の途中で

「グッ」

と気持ちが引き込まれるような感覚を感じてリラックスできたり、

部屋で焚きこまれた香のにおいが自然と感じられたり

また、全然普段の生活とは関係のないことを考えたりできて、なかなかいいものです。

今回の稽古で我ながら

「なるほど!」

と思ったこと。それは

“濃茶を練るときと吸い物の味をつける時のこじ付け的な関連性”

濃茶とは抹茶を泡立てるのではなく、お湯で練って飲むもので、

かなり「どろっ」として濃いものです。

このお茶が上手に練れるということは、お茶が上手いといえる1つの基準なんじゃないかと私的には考えています。

その濃茶。お湯の量をメジャーで測って入れるわけでもなく、抹茶も計りにのせるでもなく、全てが曖昧な量で作り上げていきます。

たくさんの量を練るのは器も大きくならざるを得ず、行き届かなく、冷めやすく、難しい。

逆に1人分の濃茶を練るのは少しのさじ加減で、全くバランスが崩れてしまうので、さらに難しくなります。

最適は3~5人前くらいじゃないでしょうか。

それを感じながら、濃茶を練っていました。

練っているのは1人前。非常に難しい!

言い訳ではありませんが、実際薄めに出来上がり、しかも大きな器に1人前しか入れてないわけですから、冷めてしまい、最高の出来とはほど遠いものでした。

吸い物も一緒です。たくさんのお客さんの吸い物を作ると

沸くまでに時間がかかり、かつおの風味が損なわれます。

逆に1人前だと少し入れた醤油がすごく多かったり、薄めると薄めすぎたり、火が強いと煮詰まったりと、かなり難しくなります。

「お茶も吸い物も1人前が一番難しいな!」

そんなことを漠然と考えていました。

でも、気持ちは一番入っているのです。

「この人に美味しく召し上がっていただきたい」

そう思って作っている事には間違えないのです・・・

対象は目の前にいらっしゃるのです。

だから余計、ミスが自分自身許せないのでしょうね。

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