パッチ
ズボン下、またはパッチ。
ズボン下は意味がわかりますが、パッチってなんや?
そんなことはどうだっていいこと。
若かりし10代のころは
「ズボン下なんてはく人の気が知れない。かっこ悪い」
と常々思っておりました。
ところが、その考えはいとも簡単に、あっさり打ち破られてしまいました。それは20代になってすぐの23歳の初冬。
京都に修行に出て、だんだん寒くなってきて、先輩たちがパッチをはき始めました。
「何すかそれ?恥ずかしいですよ!」
と言ったのを覚えています。
ところが先輩はやさしく
「気持ちはわかるが、下半身を冷やさないようにしないと、腰を悪くして、仕事を続けれなくなるぞ。長く仕事を続けるには必要なもんや」
と注意してくれました。
確かに京都の寒さ。真冬の早朝なんて半端じゃありません。
ない給料の中からだまされたと思ってパッチを買ってみました。
するとどうでしょう!このペラペラの下着一枚で、驚くほど暖かいではないですか!
何とこんなものが世の中にはあったのか!
とそのとき初めて、パッチを愛する方々の気持ちがわかりました。
ところがこのパッチ、一種麻薬のようなもので、ひとたびはき始めると結構脱ぐのに勇気がいるのです。
本当に暖かくならないと、なにやら「スー、スー」して居心地が悪いのです。
脱いで寒いのは嫌だし、暑くなるまでははいておこう。なんて気になってしまうのです。
そして、およそ1年のうち5ヶ月はパッチをはいて生活する人間になってしまいました。
で、何でこんな話か?
今日、やっとパッチを脱ぎました。
これからが私にとっての本当の春です♪
いずれ自分の皮膚になります。
投稿: | 2007年3月28日 (水) 17時42分
皮膚になったら脱げないじゃないですか!!!
それは嫌だし、はずかっしいです。
投稿: takumi | 2007年3月28日 (水) 21時32分