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2007年5月26日 (土)

意外な関係

羽毛(ダウン)はガチョウの胸の毛のことをさすらしいのですが、

最高級の羽毛布団はアイダーダックと呼ばれる北極海沿岸に住む珍種のガチョウの胸毛から作られるそうです。

しかも生きているアイダーダックから羽毛を採取するのではないそうです。

産卵のために巣づくりをする時に自らの毛をむしって底に敷き詰め、ふ化させ、子育てをします。

アイダーダウンとはその子育てを終えた巣から取ってきた羽毛のみを使ったものをこう呼ぶそうです。

1つの巣から取れるダウンは10グラム。

布団1つ作るのに必要なダウン1キロ。

なんと巣が100個いるのです!

そのダウンを使った羽毛掛け布団。シングルで100万円。

なんと素敵なのでしょう!(欲しい)

睡眠にもお金をかけないといけないんですね。

そんな布団を作っている(売っている)お客様の話なんですが、

まあ、その100万円の掛け布団は無理として、そこそこの布団とは御いくらくらいのものですかと尋ねると

「10万くらいからはいいものと呼べますね」

とのこと。そして気になる素材ですが、これくらいのレベルの布団に使う羽毛は、生きているのをむしるそうです。

なんと気の毒!

もちろん家禽として飼われているガチョウで、1年間に3回ダウンが取れるそうです。

その後このガチョウはどうなるか?

このガチョウ、実はフォアグラを取るために飼育されているものなのだそうです。

身ももちろん食べます。

ですから飼いすぎると身は固くなりまずくなる。

フォアグラを作るから餌も多いからコストが高くなるということで、1年しか飼われない。

あくまで羽毛は副産物なのです。

ところがこのところヨーロッパのみならず、世界中が健康ブーム。

フォアグラの消費量は右肩下がり。

身体に悪そうな食べ物ですもんね。

そんなことでフォアグラが売れず、その分羽毛に飼育料が上乗せされ羽毛が高くなっているのだそうです。

寝て食べて、こんな人間の欲求の底辺の部分はガチョウを介してつながっていたのです。

しかも両者とも贅沢品です。

ガチョウすごいぜ!

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