月次釜
来る6月の第一日曜日に月次釜と呼ばれるお茶席があります。
これは毎月1回、大きなお席を設けて、大々的に茶会を開いているもので、
ほとんどの場合が、会に所属する先生1人が担当となって、
席をかけます。
今回、私の所属するお社中(1人の先生を中心とした集まり)、と言うより、教えてもらっている先生がお席をかける担当となりました。
そして生徒がみんなでお手伝いをするわけですが、
それぞれ茶を運ぶ人、お点前をする人、裏方をする人といった感じで
分担が決まっています。
そして何を間違ったか、私はお点前をする5人の中に選ばれてしまい、ちょっとばかり焦っているところであります。
もっとも私がお点前をさせてもらうのは、できるからとか、目立つからとか言うのではなく、
他をウロウロされたのでは体が女性と比べて大きいので、邪魔になるだけとふんでおります。
とりあえず点前でもさせておけみたいな・・・
指名していただいた以上はしっかりとお点前をしなければいけないのですが、
なかなかお稽古に行くようにならず、気持ちだけ焦る一方。
「来週は必ず」
なんて思いながら、およそ1ヶ月が過ぎ、気が付くと
稽古に行ける日が本番までに、今日1日しか残されていませんでした。
今日ばかりはどんなに忙しかろうと、どんなに体が疲れていようと、絶対に稽古に行かねばなりません。
結局、自分を追い込んだのは自分ですから、文句は言えません。
仕事を早めに切り上げ、みんなに
「よろしく!」
と店を飛び出し、稽古場に飛び込み、本番と同じように点前をさせてもらいます。
1回目。細かいところがうる覚えで、はっきりしません。
2回目、先ほどよりかはスムーズに行きましたが、数箇所間違えました。
3回目、「ふっ」と気の抜けた瞬間にとんでもないことをしてしまいました。
やばいです・・・
大勢の前で恥をかくことにならねばいいのですが。
80人ほどのお客さんを前に、突然動けなくなったらどうしよう!
ところがそんな心配をよそに、先生はたいしたもんで
「いいです、それぐらいで。間違えは誰にでもあるから、本番は上手くごまかしてくださいね」
さすが、何枚もうわてです・・・
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