田舎そば
田舎蕎麦の粉をいただきました。
田舎そばとは白い蕎麦ではなく、全体に色が黒っぽく、しかも黒が点々で入っているものを言います。
この黒い色ですが、全体に黒いのは玄蕎麦の甘皮の部分
(恐らくお米でいうと糠かな?)のせいで、
黒い斑点は殻の部分の色だと思います。
甘皮の部分は香りも味もよく、食べるには最高。
そしてこの部分が多ければ多いほど、粘りが強いので、打ちやすくなります。
しかし、殻の部分は全く味もなく、粘りもないので、多すぎるとつながりも悪く、打ちにくくなりますし、口にざらつき感が残ってしまいます。
以前、山越の菊榮さんにお邪魔した時に、この粗挽きの田舎そばがメニューにあり、美味しかったという話をブログで紹介しました。
その話を人づてに聞かれた大将が、田舎蕎麦の粉を持ってお店に来てくれました。
前回、私がお店にうかがった時に
「田舎蕎麦の粗引きは全然難しくて打てません」
という話をしていたのですが、菊榮さんの使っている粉をもって来てくれて、
「これはたぶん簡単だと思いますよ」
と言って手渡してくれるのです。
「でも、私が打つんですよ?それでも簡単ですか?」
と言いましたが「大丈夫ですよ」と言ってあまり取り合ってくれません。
えらくかいかぶられたものです・・・
で、さっそく打ってみる事に。
割合は2:8。
加水(粉に対する水の分量)はおおめと聞いていたので48%に。
「上手くいったためしないんだよな」
なんてつぶやきながら、こねて行きます。
最初、上手くいきかけたかに見えましたが、
案の定、難しい。
なんだか粉の乾燥が妙に速く、すぐにひび割れや、よれが来ます。
これは、厳しくなってきたぞと丁寧に扱い、特に気を使いましたが、自分的には玉砕か!
やはり未熟でした。
何度かやれば上手くなるかもしれませんが、まだまだ修行が足りないようです。
いただいた粉は使っちゃいました!!!
美味しいのは美味しいんですよ。
まあ、一応上手く出来たほうかなと思う部分で、写真を撮ってみました。
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