これはなかなか・・・
このところ日中かなり暑く、とっくに春なんて終わって、早々と夏が来ている事を感じさせるような気温です。
そろそろ鯛が終わりに近づいているような雰囲気ですが、
白身魚で代わって旬を迎えようとしているのがカレイ。
カレイにもたくさん種類があり、取れる場所、料理法なども様々です。
当店で今使っているカレイはアマテガレイ。
松山地方ではこう呼ばれていますが、正式名は
マコガレイ。有名な大分の城下カレイもこのカレイです。
大きさはそんなに大きくならず、体長40センチほど。重さ1キロくらいのものです。
今日〆たカレイは1キロ未満の小ぶりなものでしたが、
なかなかの肥えっぷりで見事なものでした。
私は平目にしてもカレイにしても少々底物独特の匂いがあるので、
正直あまり好きではありません。
どちらかと言うと鯛やあこうなどのほうが好みです。
しかし、今日のカレイはその考えさえも変えさせるほどいいものでした。
一口口に放り込むと(こういうときは醤油はつけません)
いったんはその臭いが「ぐっ」と来かかるのですが、「すー」と消えて代わりに旨味が「どかっ」とやってくるのです。
こんな甘みのあるカレイを食べたのは初めてだったので、
ちょっと感動。
こんな感動を味わってしまうと、お客様にも説明したり、
勧めるのにも力がついつい入ってしまいます。
いい素材を扱える。うれしい話です!
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