かき揚げ
店が暇なこともあって、かき揚げについて考えてみました。
今月の夜膳の油物は新牛蒡のかき揚げで、中には小海老とこごみが入っています。
かき揚げは生地の濃さ、油の温度など様々な要因で出来不出来が決まってきます。
温度を低くして、生地をゆるめで作ってみたいと、現油場担当が言い出したことから始まり、別の板前が
「人参のかき揚げが美味しいそうですよ。甘いんですって」
とか言うもんですから、
「おれ、人参嫌いなんだけど、好きにして」
と言って、やってもらったりしていました。
ゆるめのかき揚げ。これはつながりますが、油を吸いやすく、私的にはNG。これは使えません。
人参のかき揚げですが、これはなかなかいけます。
特に人参嫌いの人にはもってこいです。
人参の香りは全くなく、甘みだけが凝縮されて、まるでさつまいものような甘みになります。
しかし逆に人参が好きな人には無理です。
そしてもう1つ。蓮根のかき揚げ。
何でかき揚げにする必要が?
と思うでしょうが、コロコロに切った蓮根をかき揚げにしたほうが、噛み切りやすく、食べよいのです。
今回試したものではこの蓮根が一番でしょうか?
何か面白いかき揚げがあったら教えてください。
かき揚げは家庭では難しい料理の1つです。
それは料理屋の仕事として、受け継ぐのが使命かとも考えております。
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