数ヶ月前、大阪のある出版企画会社から、広告の営業を受けました。
雑誌の名前は
「るるぶ四国」(実名で・・・)
誰でも知っている、有名旅行誌です。
その中に記事型での広告掲載ということで、出してくれないかと、突然のお話でした。
一応そのときは金額も高く「考えてみます」とだけ言って電話を切りました。
数日して、同じ担当から電話が来て
「考えてくれましたか?」
というものですから
「金額が合わないので、お断りします」
と丁重にお断りいたしました。
ところがさらに数週間ほどして、
「値引きさせていただくので、どうにか・・・」
とどうやら必死な様子。
(皆さんが見ている旅行雑誌もこうした営業のもと、製作されているんですよ)
あまりの勢いに(担当は女性です)思わず
「分かりました」
と言ってしまいました。安くしてもらったとはいえ、それでもそれなりの金額のかかる広告ですが、
観光の関係の営業が出来ないものかと考えていた矢先だったので、
全く興味が無いわけでもなかったのです。
ということで話が進み始め
「写真をください」
というものですから、データで(Eメールで)送り、記事は当店のHPから担当が引用して作りますとのこと。
それから原稿があがってきて、訂正箇所の確認や、
校正、最終チェックという工程を経て、さらに最終の確認作業をして、
入稿となりました。
そして本が出版されるくらいになって、振込み用紙が送られてきます。
言われた通りの金額が書かれていて、後はお金を支払うだけといったところ。
ところが、お金を振り込むやどうかの段階になって
「発売日が1週間のびました。出版されてから本を発送いたします」
とのこと。
このとき嫌なことを思いついてしまいました。
もし、これが最初っからだます気でこの話を持ちかけていたら、どうなるのだろう?
有名な本の名前を出し、広告費を支払わせ、あたかも原稿を作っているかのように見せ、
さらには本来は本が出版されてから
料金の支払いなのに、発売日が延びたといって、見本は送らず、しかも振り込み期限は元のまま。
結果的には出版日と振り込み日の順序が逆転。
出来そうですよね?こんな詐欺!
嫌なことを思いついてしまったなとか思いながら、よく考えてみても
私はその大阪にあるという出版社も知らなければ、担当が
松山に出向いてくるわけでもない。
ちゃんと取材をするでもなく、写真も取りに来ない。
可能です。1件1件は少額でも一気に同じことを期限を決めてたくさんの人間でやり、さっと逃げればたくさんの金額が集められるはずです。
今になってこんな話に乗るんじゃなかったと後悔しています。
さらに、もう一度電話してみようと思った時には既に店長が銀行に振込みに行った後でした・・・・(ちょっと遅かった)
要は何がいけないかというと、取材もしない、担当とも顔を合わせることが無いような営業にのってしまった自分を悔やんでいるのです。
考えすぎならいいのですが、これが本当に起こってしまったら・・・
もしそうじゃなくても、よく考えてみてください。
旅行誌なんて本当にあてにならないもんなんですよ。
見たことも食べたことの無い店を
「美味しい最高のお店です」
なんて褒め称えて書き、出版するんですから。
そりゃ
「あの本に出てた店、全然美味しくなかった。最低!!!」
なんてこともたくさんあるはずです。それは店が悪いのではなく、出版社、さらにその出版を請け負いしている会社が悪いのです。
普通に考えて読者、利用者、旅行者を馬鹿にした話ですよね!
気を付けてくださいね!
全ては「あくまでビジネスですから・・・」
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