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2007年6月30日 (土)

暑い!

まだ、梅雨明けしていないというのにこの暑さはなんなんだ!

しかも松山市周辺の水不足は深刻です。

今日から取水率30%カット。

目に見える減圧はありませんが、やっぱり水は出にくくなっているはずです。

先日、近所のビジネスホテルの裏を歩いたとき、井戸の整備をしていました。

このホテルの井戸は10年程前の大渇水の時に敷地内を

ボーリングして深井戸を掘ったらしく、掘削当初、近所に水が無いにもかかわらず、

汲み出しはじめの濁った水を大量に流しているのを見て

「うらやましいな!」

と思った限りです。

しかしこのホテルは社会的でたいしたもので、近所の人たちにもこの井戸を解放して、

水を汲んでもOKという、ボランティアをしてくれました。

これを見たとき

「こういうのを社会派企業とでも言うのかな?」

なんて思ったものです。

あれから10年余り。

ついに来てしまうのか断水!

今日ジムに行き、ストレッチをしていると、

おじさん同士が

「10年前の水をためるタンクを引っ張り出してきて、

ばあさんに洗わせたんよ。風呂の水を汲み出すポンプも買い直そうと思ってな、安いうちに!」

なんて話をしていました。

みんな覚悟は出来ているようです・・・

2007年6月29日 (金)

データ

柴田書店発刊の“月刊 専門料理”のバックナンバーを

眺めていると、気になる特集が。

「魚は塩をして何時間後においしい?」

と言うのがありました。

恐らく以前にも見ているはずなのですが、すっかり忘れていました。

実験の結果によると、冷蔵庫に入れた場合も、入れなかった場合も

塩をほどこし1時間後に旨味成分“グルタミン酸”がほぼ最高レベルに達していると言う結果でした。

その後、冷蔵庫の場合は5時間後に最高値。

常温の場合はドリップ(液ダレ)により、旨味成分は減少していくとの結果でした。

魚によってはあらかじめ塩をしておいて焼くものと、鮎などのように、焼く前に手早く塩を振り、表面に塩が浮いてくるような焼き方をするものがあります。

その鮎でも、本当は塩をして1時間以上置いたほうが美味いと言う実験結果が出ていました。

これを見て、うちの店でも改善しなければいけないこともありそうです。

前もって塩をあてれる物はあてておき、さらに常温においても、冷蔵庫においても変わらないのなら、冷蔵庫のほうが鮮度が保てると言うことですし、非常に勉強になりました。

あと調べたいのは肉の件。

肉も同じように1時間くらいが目どなのかな?

肉の場合もドリップが出ますが、肉は常温で焼くのが基本なので、常温に戻しておき、1時間ほど前に塩をするのがベストなのかな?

なんて考えています。

料理を科学する。面白いことですよね?

やっぱり理屈ですから!

2007年6月28日 (木)

何でもできるぞ

巷には天然の魚と養殖の魚、魚の種類だけでなく、

天然と養殖という全く別物と言っても過言ではない魚が存在します。

今現在の技術では天然ものの鯛と同じように養殖の鯛を作ることは出来ません。

私が思うに、むしろ養殖産業は天然物を作ろうとしているのではなく、美味しい養殖魚という別物を作ろうとしているのだと思います。

現在は技術の進歩で、ありとあらゆる魚の養殖が盛んにされています。

鯛にはじまり、はまち、平目、ふぐ、あじ、スズキ、ハタ、アワビ、うなぎ、穴子、イセエビ、マグロ・・・まだまだありそうです。

今日、はじめて食べた養殖魚がいます。

それは鱧。

私は今日の今日まで鱧の養殖ものがあるとは知りませんでした。

父が魚屋さんから聞き

「ちょっと食べてみるか?」

ということで2本だけ買いました。

養殖だけありさすがに丸々と肥えています。

養殖魚にありがちな、歯が発達していないということは無く、

やはり鋭い歯が並んでいました。

さらに特徴としては長さが短いことが言えるのではないでしょうか?

そう、ずんぐりしていると言うのが的確かも。

肝心の味は脂が異様にのっていて、焼いて食べると少し脂っぽく、しかも脂の質が今一。

ちょっと臭いを感じます。

落としにするとそんなに違和感無く、美味しくいただけます。

賄いで食べたのですが、みんなおいしいと言っていました。

ところがこの魚。たいへん問題があります。

それは天然の方の価格が低迷していることあって、

養殖物と天然物の値段に差が無いのです。

これではやはり天然が売れるのでは?という印象を受けました。

でもあの細長いく、どうもうな魚を喧嘩させること無く、1つのいけすで養殖するとはたいした技術だなと思いました。

恐らく陸上での養殖なのでは?と予想しています。

このごろ感じることがあります。

家畜はもともとは野生だったものが飼われるようになり、人間のお腹を満たすものとなり、今では飼育法や美味しく作る技術が確立され、飼って食べるのが当たり前になりました。

魚も資源が無くなり、とる人もいなくなると、家畜と同じようにどうやったら美味しくなるかとか、牛のように産地別にランク付けされたり、餌を改良したり、温度を調節したりし始めるのかな?なんてことです。

寂しいですが、そう遠くないような気がします・・・

食卓の上は全て作られた魚です!

2007年6月27日 (水)

塩キャラメル

先日朝のテレビで見ました。

東京では塩キャラメルなるものが大流行しているそうです。

中でも人気なのはフランスはブルターニュ産の塩を使い、毎日空輸されているという代物。

キャラメル1個150円という馬鹿げた値段にもかかわらず

「人生が変わるほど美味しい」

と言われ、セレブたちには飛ぶように売れているそうです。

その番組で作っていたキャラメルが、何となくかんたんに作れそうだったので、作ってみることに。

生クリームにグラニュー糖と水あめをいれ、火にかけ、あったまってきたら、バターを入れます。

弱火で煮詰めて、ほどほどに色が付いてきたところで塩を投入。火を止めてバットに流し込みます。

冷えて切り出して出来上がり。

こんなに簡単にキャラメルができるとは私も含めて店のみんなも知らなかったものですからビックリ。

肝心の味はと言うと

「人生が変わるかも!」

と言った人間は一人もいませんでしたが

「美味しいですね!」

と皆絶賛。さらに甘さのあとから沸いてくるような塩味に

「不思議な感じ」

と好印象のようでした。

私的には1個150円の本物を食べていないので、比較のしようが無いのが、ちと悔しい。

取り寄せてでも食べてみたいものです。

店長がキャラメルを食べ

「これで少しは私もセレブかな?」

と調理場の若い子に言うと

「店長はセレブ-でしょ?」

と言われていました。

むごすぎる・・・

EC研究会

今年最初のEC研究会に参加いたしました。

松山EC研究会は松山近辺でインターネットによるショップ等を経営されている方の集まりです。

決まった時期に勉強会や講習会を開催して、ともに向上していくのを目的としています。

私も1年近く前から参加させていただいていています。

今回は会員の中の3店舗を選び、サイトを批評する自虐的勉強会。

その3店舗にもれなく選ばれてしまい、批評を受ける立場に・・・

3店舗を選んだ基準はレベル別にピンきりです。

もちろんきよみずは最低のジャンル。

そして予想通りの“切られまくり”

穴が多いというか、開店間もない上に、メンテナンスも滞っていますから、指摘される箇所が無限なわけです。

さまざまな箇所から指摘され、修正点がたくさん見つかりました。

意見は確かに納得できる部分が多く、非常に勉強になりました。

ほかの2店舗さんはさすがに老舗?だけはあり、ページもまとまり、指摘される点も少なく、悠々ととしています。

その後は恒例の懇親会でいろんな話ができ、

「今は大変だしょうけど、何かのきっかけでいいときが来ます」

と優しい言葉をいただいて、何とかやる気になってきました。

ネットショップの運営は結構孤独です。

こうしてお互いをサポートしあって共栄していくのが目的ですから、思惑通りで、大変満足いたしました。

2007年6月25日 (月)

逆効果・・・

賄いのお話です。

本日賄い担当の子が勇んで

「巧さん、おかずは肉じゃがですが、巧さん用のを作ってますから、食べてください」

と言います。

有難いじゃないですか。私が痩せなければいけないことを知って、食事に気を使ってくれているのです。

「本当?すまんね、いつも」

といって食事をとりに行きました。

他の人たちのは大きな鍋に作られていたのですが、私のだけは別にされていました。しかも“たくみさん分”とご丁寧に張り紙まで。

うれしさ一杯で一口食べます。

「うわっ、これは・・・」

見た目、色が薄く、カロリーも味も控えめかと思っていたら、そうではなく、

カロリー控えめ「増塩肉じゃが」でした。

塩っ辛い!どなにしたらこんな肉じゃがが作れるんやってくらいはからい。

お陰で普段は1杯のご飯が2.5杯食べれました。

まさしくナンセンス。

これでは逆効果でしょう!

思いっきり抗議の上、言葉で仕返ししたのは言うまでもありません。

みんなが食べる肉じゃがはまともだったとか。

これって嫌がらせか?

2007年6月24日 (日)

ゴルフ対決

第4回愛媛大学松山大学卒業生中四国ゴルフコンペ(仮)が

松山シーサイドCCで開催されました。

参加者は4人。ゴージャスな名前の割にしょぼいコンペだと思われるでしょうが、

私が勝手に命名。さらに他にOBの知り合いもいませんし、

誰にも声をかけていませんから、いつまでたっても4人のままです。

四国は私1人。広島から2人。岡山から1人の内訳で、初めての四国決戦となりました。

前回までの3回はいずれも広島での開催。だいたい年に2回のペースで行われています。

心配された雨も何とかもちそうです。

久しぶりに3人に会い、調子はどうなの?などと何気ない話の中からハンデを算出していきます。

一応、全員が本気で勝負していますから、最初は大真面目でスタートしていきます。

ところが前回までの傾向で行くと、大体2~3ホールがすむと1、2人くらいがゴルフにならず、和を乱し始めます。

こうなるとお祭り状態。

次第に乱れが全体にうつり、レージャー気分が強くなり、泥仕合が始まります。

終いには人の失敗を大声で笑い飛ばし、

「はい、1人済んだね!」

なんて言ってると、次には自分がミスして、済んだり・・・

ところが本日は違いました。

前半から、何となくいいペースでプレイが進み

「あれ、今日はゴルフらしいね?」

との声が出るくらい。

前半終わるころまで好調は続き、お決まりの1人が脱落した以外はそのままの調子でハーフターン。

私を含めて3人は今までに無いような点数で昼食なりました。

不思議なものでいくら調子が良くてもお昼時にはあまりゴルフの話はしないもので、

久しぶりに会ったせいもあり、仕事や家庭などの近況報告が多い傾向にあります。

ゴルフ場が混んでいたせいもあり、昼休みはたっぷり。

だいぶお話ができました。

中休みのせいで少々だれたのでしょうか。後半は前半ほどのしまりが無く、さらに県外組みは長時間の移動による疲労からか、集中力が切れ始め、いつも通りのゴルフに逆戻り。前半の貯金を大きく切り崩してしまった形になりました。

それでもトータルの成績はいつもより平均で6~7ストロ-クは良かったのではないでしょうか。

みんな力をつけてきています。

プレイ後はなぜか貸しきり状態の温泉にゆっくり浸かり、

「ちょっと太ったんちゃう?」

などと話しながら、本日の反省をして、

次回は10月ころに岡山で開催という話でお別れをしました。

久しぶりの同級生とのゴルフ。いい一日でした。

2007年6月23日 (土)

ありなのか!

数ヶ月前、大阪のある出版企画会社から、広告の営業を受けました。

雑誌の名前は

「るるぶ四国」(実名で・・・)

誰でも知っている、有名旅行誌です。

その中に記事型での広告掲載ということで、出してくれないかと、突然のお話でした。

一応そのときは金額も高く「考えてみます」とだけ言って電話を切りました。

数日して、同じ担当から電話が来て

「考えてくれましたか?」

というものですから

「金額が合わないので、お断りします」

と丁重にお断りいたしました。

ところがさらに数週間ほどして、

「値引きさせていただくので、どうにか・・・」

とどうやら必死な様子。

(皆さんが見ている旅行雑誌もこうした営業のもと、製作されているんですよ)

あまりの勢いに(担当は女性です)思わず

「分かりました」

と言ってしまいました。安くしてもらったとはいえ、それでもそれなりの金額のかかる広告ですが、

観光の関係の営業が出来ないものかと考えていた矢先だったので、

全く興味が無いわけでもなかったのです。

ということで話が進み始め

「写真をください」

というものですから、データで(Eメールで)送り、記事は当店のHPから担当が引用して作りますとのこと。

それから原稿があがってきて、訂正箇所の確認や、

校正、最終チェックという工程を経て、さらに最終の確認作業をして、

入稿となりました。

そして本が出版されるくらいになって、振込み用紙が送られてきます。

言われた通りの金額が書かれていて、後はお金を支払うだけといったところ。

ところが、お金を振り込むやどうかの段階になって

「発売日が1週間のびました。出版されてから本を発送いたします」

とのこと。

このとき嫌なことを思いついてしまいました。

もし、これが最初っからだます気でこの話を持ちかけていたら、どうなるのだろう?

有名な本の名前を出し、広告費を支払わせ、あたかも原稿を作っているかのように見せ、

さらには本来は本が出版されてから

料金の支払いなのに、発売日が延びたといって、見本は送らず、しかも振り込み期限は元のまま。

結果的には出版日と振り込み日の順序が逆転。

出来そうですよね?こんな詐欺!

嫌なことを思いついてしまったなとか思いながら、よく考えてみても

私はその大阪にあるという出版社も知らなければ、担当が

松山に出向いてくるわけでもない。

ちゃんと取材をするでもなく、写真も取りに来ない。

可能です。1件1件は少額でも一気に同じことを期限を決めてたくさんの人間でやり、さっと逃げればたくさんの金額が集められるはずです。

今になってこんな話に乗るんじゃなかったと後悔しています。

さらに、もう一度電話してみようと思った時には既に店長が銀行に振込みに行った後でした・・・・(ちょっと遅かった)

要は何がいけないかというと、取材もしない、担当とも顔を合わせることが無いような営業にのってしまった自分を悔やんでいるのです。

考えすぎならいいのですが、これが本当に起こってしまったら・・・

もしそうじゃなくても、よく考えてみてください。

旅行誌なんて本当にあてにならないもんなんですよ。

見たことも食べたことの無い店を

「美味しい最高のお店です」

なんて褒め称えて書き、出版するんですから。

そりゃ

「あの本に出てた店、全然美味しくなかった。最低!!!」

なんてこともたくさんあるはずです。それは店が悪いのではなく、出版社、さらにその出版を請け負いしている会社が悪いのです。

普通に考えて読者、利用者、旅行者を馬鹿にした話ですよね!

気を付けてくださいね!

全ては「あくまでビジネスですから・・・」

2007年6月22日 (金)

漢方薬局

生まれてはじめて漢方を扱う薬局に行きました。

しかも3軒。

体調が悪いわけでもありません。

よく看板に掲げられている

「つらい○○に」

とか

「かゆい~~に」

(ご相談ください)

こんな宣伝も今のところ関係ありません。

しいて言えば、最近天気が悪いと体がだるいかな・・・

薬局には甘茶を買いに行きました。

お花祭り(お釈迦様の誕生日を祝うお寺のお祭り)で

仏さんの頭からジャバジャバかけるあの甘茶です。

見た目はお茶なのに飲んだら妙に甘く、

普通の飲み物ではありません。

以前、煎じたものをお寺からたくさんもらって、閉口したことがあります。

「麦茶じゃないんだから、こんなに飲めないよ」

ってね。ペットボトルに3本もくれるんですから・・・

甘茶を何に使うかというと、新ショウガを甘く焚く時の色づけと、

あく抜きに使うんです。

新ショウガの皮をたわしでこすってのけ、針で全体を突き、

辛さが抜けやすくします。

その状態で煎じた甘茶で湯がき、数日さらした後、砂糖で焚くのです。

焼き物の付け合せに使うのですが、これも古い仕事なので、

一応、守っていきたい仕事です。

近所の漢方屋を回ったのですが、2軒目までは

「取り寄せになります」

と在庫が無い様子。

花祭り以外は使い道が無いようで、置いておかないんですって。

で3軒目、ついに発見。

しかし500グラム入り。恐らく7年間使えるくらいの量です。

ちょっと無理かなと思い

「これは多いですね!」

というと

「半分くらいになら出来ますが」

と半分にすることには成功しました。

それでも数年は買わなくてもいいでしょう。

ついでに

「これって飲んだら何か効能がありますか?」

と聞くと

「全く無いですね」

とつまらない答え。

本当は

「体がだるい時に飲むと効きますよ」

とか

「肝臓にいいですよ」

なんて言ってくれたらうれしかったのに・・・

2007年6月21日 (木)

鱧の笛

魚の部分の名前で面白いものを聞いたことがありますか?

たとえばよく知られているのが“鯛のタイ”

これは鯛のカマ(むなびれの付け根)あたりにある骨で、関節になっていて、カマのみをきれいにとって、手ではずすと

目と尻尾がはっきりとついた、あたかも魚に見える骨が現われます。

これは鯛だけに限らず、他の魚にもあります。

子供のときは父が

「これ見てみい!ブリのブリぞ」

見たいな感じによく取ってくれました。子供ながらに「ブリの鯛じゃないのかな?」なんて思ったこともありました。

それを財布に入れておくとお金がたまるなんていう言い伝えもあり、

財布に入れようときれいにして取っておくのですが、

知らない間になくしてしまい、未だ財布に入れたことはありません。

よって、お金が貯まった事が無いということなんです、はい。

あと、“鯛の牛”なんてのもあるんです。

鯛の尻尾の付け根に、これまた牛の角の付いた頭の形をした骨があるのです。

これも何となくユーモラスな感じで、かわいらしい骨です。

魚だけでなく肉類もいろんな呼び名(俗称)がありますよね。

牛の内臓なんていろんな名前がありすぎて、覚えきれません。せんまい、はちのす、みの、まめなどなど挙げると切りがありません。

肉の部位の名前もたくさんありますよね!

で、タイトルの“鱧のふえ”ですが、

鱧の内臓に真っ白で細長く、腹と同じ長さにのびたものがあります。

それにそうように他の内臓もついているのですが、

これは浮き袋なのです。これを調節してもぐったり浮かんだりしているようです。

どうも主成分はゼラチンのようで、全く味はありません。

湯がいて冷やすと歯ごたえだけが残る面白い部分なのです。

もちろん脂分もありません。

当店ではこれを湯がいて細かく刻み、出汁の中で焚き、生姜を入れてゼリーにしています。

ふえのゼラチン成分だけを使って固めているので、その他の寒天やゼラチンなど、凝固する成分は加えていません。

これがなかなかの食感で、見た目、涼感もあり人気です。

もちろん美味しくてたまらないものではありませんが、

1つの料理として受け継いでいます。

2007年6月20日 (水)

高齢化

月に一回、お茶の家元の機関誌が届きます。

中には関係者のお話等が書かれてあり、

「なるほどな」

という、特に“ゆったりと過ごしましょう”的な言葉があり、

非常に考え直さされることがあるので、目を通すようにしています。

このところお茶の世界でも問題なのは高齢化。

同門が歳を取るだけではなく、新しい人材、参加者が少なく、

入れ替えができていないのが現状です。

私が暇を持て余し、学生時代に「チョロチョロ」していた時、会ではほぼ最年少。

ところが今になってたまに参加してみても

「まだそんなに年下の人はいないんじゃない?」

くらいなもので、いっこうに若返りができていないのが感じられます。

さらには職業柄とでも言いましょうか、足に不安のあるお茶人さんが増えて、正座が厳しくなっているのです。

ある方は補助椅子を使われ、ある方は下座に用意された椅子席に腰掛けられます。

もちろん、そうした方を軽んじるわけにはいけないわけでしょうから、

当然のことかとも思いますが、将来を考えると、気が重いのも事実です。

その機関誌の中で「あぐらをかいてお点前をできるセット」なるものを考案したという記事が出ていました。

なるほど。これは面白いと感じました。

男性ならあぐらでお茶を点て、女性は補助の正座椅子などを用いてちょうどいい高さになっているそうです。

こうすることで、椅子に腰掛けてのお点前より、本来の座っての目の位置に近くなり、雰囲気が出るのではと感じます。

もちろんここでも考えているのは人材の確保。

いかにしてハードルを下げて、第一歩目を踏み出しやすくするかということが念頭にあるのでしょうね。

私の趣味のゴルフもそうです。

競技として参加している生徒や学生は昔に比べて増えたそうですが、

我々のように遊びで来ている人はいつまでたっても若返らず、ここ数年見てみても、私より若い人が遊んでいるのを見るのは稀なのです。

冗談抜きで・・・

この遊びもお先が暗い世界のようです・・・

ということは遊びが年上向きの遊びばかりということか・・・

2007年6月19日 (火)

早出

昨日と本日と、午前中だけが異常に忙しく、どうにも定時出勤では間に合わないので、

全員1時間早く出勤することに。

非常に真面目なうちの若い士たちは、嫌な顔することなく、

自ら

「明日は早出でお願いします」

と申し出てきます。

若者たちが意欲無く、目的も無く仕事をするだけのこの時代にあって、当店は人材的に恵まれているなと

常々感謝しております。

むしろ私のほうが

「え~~~!!!、早出なの?(嫌だよ)」

的なオーラを出しているかもしれません。

最も全員、好んで早く出てきているわけではありません。

1時間早く出勤するしんどさと、時間が間に合わないことで、追われまくる辛さを天秤に掛け、おのずとはじき出された簡潔、明瞭な回答が

「早出」

ということなのです。

これには私も賛成で、1日の上でピークが多ければ多いほど、

精神的にも肉体的にもこたえると思いませんか?

様々なポイントで時間と仕事に追われた日は、帰宅後生きた“しかばね”化しています。

若い子達に至っては、我々からも尻をたたかれるわけですから、それだけは避けたいはずですよね!

午前中の盛況も本日まで。

明日からは一応平穏な日々に戻ります。

しかし、平穏すぎるのも大問題ですが・・・

2007年6月18日 (月)

なるほどか!

常連さんが

「鯛をもらったのだが・・・」

というので、見せてもらうと、明らかに天然のものとは見た目が違います。

「これは・・・」

と言いかけると

「知り合いが養殖筏の横で釣ったんだ」

とのこと。どおりで納得。

で、鮮度的にお造りにはならないので、焼きましょうという話になりました。

さすがにたくさん餌を食べていますから、丸々肥えています。

また、特有の色黒さも兼ね備えています。

こういう魚ですから、しっかり塩をほどこし、2時間ほど置いて身を締めて、姿で焼きます。

焼くにつれ、天然のものとは比べ物にならないほど脂がにじみ出てきます。

姿で焼く場合、この脂をきれいにとってやらないと、ヒレなどに付着して、焦げの原因になり、見た目が悪くなります。

せっせと脂をクッキングペーパーでぬぐっていきますが、きりがありません。

拭いても拭いてもでてくる脂で、表面は唐揚げ状態です。

ある意味美味しそうでもあるのですが、ふと脂をふき取ったキッチンペーパーを匂ってみると、

何とおかずで食べる塩鯖を焼いた時の臭いと一緒なのです。

「養殖の鯛を焼くとイワシの味がする。餌にイワシのミンチが入っているからだ」

という話を聞いたことがあります。

その話をふと思い出し、「

「なるほど。言うことはこういうことだったのか」

とはじめて実感いたしました。

私は食べていないので分かりませんが、塩鯖と同じ味がするのでしょうか?

でも、脂の質のことをとやかく言わなければ、あれだけ脂ののっている魚もいませんから、ひょっとしたら美味しいのかもしれませんね!

家庭サービス

久しぶりに家族のために過ごした一日でした。

決して家庭をかえりみない生活を続けてきたわけではなかったのですが、

日曜日にも用事があったり、遊びがあったり、遊びがあったり(やはりかえりみていないのかも・・・)。

朝は犬の薬を取りにいき、昼は車の定期検査。

上の子一人だけ連れて、二人で行きました。

子供ができるまでは感じなかったのですが、車のディーラーって言うところは家族や子連れが楽しめるようにできているんですね。

点検のため車を渡して、展示室に入ると、笑顔の店員さんが

「いらっしゃいませ」

と対応。飲み物を聞かれて、さながら喫茶店。

キッズルームもあり、滑り台やベット、ソファーなど子供が遊べる環境が整っています。

うちの子は展示している車、すべて(5台)の運転席に乗ってハンドルを握り、

私を後部座席に乗せて、喜んでいます。

ほかの子供たちも楽しそうに遊び、今日知り合った遊び仲間と、和気あいあいとやり始めます。

1時間という長い時間が、あっという間に過ぎるようにうまく作られているのに、驚き、サービスとはこういうものなんだなと感心いたしました。

帰って居残り組みの2人を連れて、買い物と食事。

帰ってきてはいただいたマンゴーを食べ、さらにカクテルも作って、一日を締めくくりました。

あっという間に過ぎた一日でした。

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2007年6月16日 (土)

驚きの贈り物!

な、なんと私宛にいま話題沸騰中の

太陽のたまごが届きました!

しかも2個。もちろん熟れ熟れの真っ赤か。

送り主は東京在住の知人。

その知人は古くから付き合いがあり、嫁いで東京に行ってしまいましたが、

ふとしたことできよみず楽天店を発見してくれて、それ以来、贔屓にしてもらっています。

そんなお世話になっている、お客様から高価なものをいただいてしまいました。

包みが付いた時、ちょうど仕込みが一段落した時で、

私が開けようとすると

「なんですか、なんですか?」

みたいに人だかりができました。

「ああ、これね。マンゴーが届くようになっていたのよ」

というと、みんなが

「買ったんですか?すごいっすね!」

と私より大興奮。

何でだろう?

みんなが期待する中、開けてみると、すばらしいマンゴーが2個と、ペリカンマンゴ-(黄色いやつ)が3つ。

「これはね、東京の人からいただいたの」

というと一同、さらに興奮!

「こんな高価なもの、くれるんすか?1個いくらするんですか?」

(なんだかパニックになっているような従業員一同)

とはいえ、いただいた私のほうもビックリしているんです。

こんなにたいそうなものをいただいていいものかということと、くれる時に

「これでシャンパンでカクテル作ると美味しいですよ」

といって、くれるのです。

カクテルって・・・  そりゃ太陽のたまごでつくりゃ美味しいでしょう!

ベッリーニのマンゴー版でしょ。美味いはずよ。そりゃ飲んでみたいが、それは贅沢すぎないか?

と裏腹に非常にウキウキしてしまいました。

でももらった時くらいじゃないとできないかもしれないから、

贅沢もしてみるもんかななんて思っています。

早く飲んでみたい!

ありがとうございます!

2007年6月15日 (金)

新たな一員

きよみずファミリーにまた新しい命が!

うちに勤めて9年になる板前さんに子供が産まれました。

その彼、私より6歳年下ですが、今回の子で何と3人目!

奥さんの妊娠が発覚して、産科に行ったときには、心無い看護婦に

「少子化の波に1人で立ち向かっていますね!」

なんて言われたそうです。

分かっているのなら、あんたもたくさん産めよって言ってやればいいのに。

まあ、冗談として・・・

彼の子供の上2人は女の子。

周りは勝手に

「次ぎこそ男でしょ!」

とか

「やっぱり女の子のような気がするな」

とそんな話題で持ちきっていました。

というのもこの時代に珍しく、性別が分かっても聞かないタイプの夫婦。

でてきてからのお楽しみってやつですね。

で、誕生したのはめでたく女の子。

これで家族の8割は女子です。

それを聞いてうちの妻は

「根本的な違いがあるはず。うちは男ばっかりで、彼のところは何人産んでも女の子。今度話を聞きに行きます」

なんて張り切っていました。まだ、あきらめていないようですね。女の子!

私的には

「残念だったのかな?女の子で」

と心配していたのですが、意外に本人たちは気にしていないようで

「どっちでも一緒です」

なんてさばさばしたものです。

しかし将来設計には悩んでいるようで、既にてんぱっています。

きよみずも家族増えたわけですから、従業員の家族にも迷惑を掛けるわけにはいけません。

頑張って商売をしていかないと!

2007年6月14日 (木)

坊ちゃんなんきん

愛媛県の東部、東予と呼ばれる地域で

5年ほど前から坊ちゃんなんきんと呼ばれる女性のこぶし大の

南瓜が栽培されています。

もともとの触れ込みは

「小さく、少ない家庭でも食べきれ、電子レンジで調理するとさらに美味しい」

と言うものでした。

確かに家族が少なくなりつつある昨今、南瓜1個買うとかなりのたくさん食べないといけなくなります。

さらにこの南瓜の不思議なことはラップで巻いて電子レンジに入れると、普通に調理するよりも甘みが増すことです。

いまや電子レンジで調理できると言うことはかなりのアピールになります。

発売当初から八百屋さんの勧めで使い始め、焚いたりあげたりと小ささを生かしたいろんな料理をしてきました。

中でも一番好評だったのが、くりぬいて器にして、中に詰め物をしてあんかけにしたもので、人気がありました。

野菜もブランド物として売り込む時代ですから、この調子でがんばってもらいたいものですね。

(宮崎県や京都の例がありますから)

げんに、一昨年頃からスーパーにも並び始め、お客さんの間でも

「買ってます」

なんて声も聞かれるようになってきました。

昔から使っている素材が一般に浸透してくるのはうれしいものです。

今月は鯛の子と焚き合せに使っています。

2007年6月13日 (水)

高枝切りバサミ

「キャッチ機能付!」

このキャッチフレーズを聞いて「ピン」と来た方、あなたは間違いなく

通販の鬼です。

10年以上前、テレビショッピングの代表的な商材がこれでした。

高い木の上の果実を取るのに使われ、しかもその実を落とさずにはさみに付いたペンチみたいなので、キャッチする機能が備わっているという多機能商品。

先にのこぎりを付けて、剪定鋸にも変身させれます。

しかし毎晩毎晩繰り返し流れる高枝切りバサミのCMを見て

「マンションに住んでいる人も多い中、また庭のない家もたくさんあるのに、誰がこんなものを買うのだろう?」

と不思議に思っていたことがありました。

衝動的に買わせたり、無性に欲しくなる心理を突いて、

商品を上手く売りさばくテレビショッピングの中でもあまりに不必要な商品でした。

あと桐ダンス。あるところにはもうあるし、2つ買ったら1つおまけがついて、3つになっても困るんじゃないのかな

なんて思っていました。

桐ダンスは別の話しですが・・・

高枝切りバサミにも何かおまけがついていたような・・・

幸せの黄色い財布がプレゼントで付く商品は何でしたかね?

あれが高枝切りバサミでしたか?

昔のこと過ぎて忘れました。

話は戻ります。

ところがしばらくして、テレビで通販大好きな人たちの話の中で、

やはり高枝切りバサミを衝動的に購入してしまい、使い道が無く「洗濯物を取り込むのに使ってみたけど、使い勝手が悪すぎた」とか、「マンションのベランダからとなりのベランダの植木を切ってみた」などととんでもない話が飛び出し、

「どこへ行ってもまさに“無用の長物”なはず」

と確信したまで。

ところが昨日、父が

「ホームセンターに行ってくるから、店は頼むな」

と言って出かけていきました。そして帰ってくると手には

何と

高枝切りバサミ

・・・

もしや自分の家でこの無用の長物を見ることができるとは思わなかった。

さらに必要から買う人が実際にいる事実。

私の考えは根底から覆されました。

何でも屋上のビワを収穫するのに使うのだとか。

カラスとの格闘の末の収穫ですから・・・

往年の名品は依然健在でした。

2007年6月12日 (火)

うつる?

あくびの話です。

以前テレビの番組で

「あくびは本当にうつるのか?」

と言う俗説をを検証する企画がありました。

かんなり昔の話ですが、興味があったので何となく覚えています。

確か、結果は「うつる」という結論に達していたかと思います。

いろんな実験を繰り返し、そこからデータを抽出し、かなりの割合でと言う話でした。

実験のには会話の途中でさりげなくあくびをするとか、電話口であくびをしてみるとかいうのがあり、ビックリすることに、

電話の相手があくびをすると、うつる人がたくさんいるんです。

なぜ、いきなりあくびの話か?

今日の夕方、昨日作った青梅のジャムをパンに塗ってみんなに食べてみてもらおうと、自転車で近所のパン屋に出かけました。

暖かく(と言うより暑いのかな?)、天気もよかったのと、昼寝起きと言うこともあり、だるい身体を引きずって自転車をこいでいるようなものでした。

そのパン屋さんは遠くはないのですが、国道を渡らないといけません。

長い信号をボーっとしながら待っていると、1人の女性がやってきました。

そのときは特別気になったわけでもなく、チラッと見て

(年のころ20歳くらいか)

と適当に推測しました。

白衣の板前が若い子をあまりにジロジロ見ていたのでは

ふうが悪いと思い、すぐに見るのを止めました。

そして気が付くと私は、情けないほどの大あくびをしていました。

「あら、これは娘さんの前で恥ずかしいな!見られていないかな?」

と再び彼女を「ちら」っと見るとなんと彼女も大あくびをしています。

あくびをしながら見ず知らずの男女が目が合い、私は一瞬照れて目をそらせました。

もちろんその瞬間にお相手の目がそれていくのも確認できました。

恥ずかしいので早くその場を立ち去りたい。

そんな気持ちで信号を待っています。

いいタイミングで信号が青になりかけ、反対側から来てとまっている、作業用の4トントラックに乗っているおじさんと目が合いました。

すると私たち2人のあくびがうつったのかどうか!おっちゃんもあくびをしているではないですか!

さらに彼女に目を戻すと、彼女もおっちゃんを見ています。もちろんあくびを確認しているはず。

再びおっちゃんに目を戻すと、おっちゃんはとっても恥ずかしそうに、車内の足元のほうに目を落としました。

見ず知らずの3人が偶然出会い、同じ空気をシェアした瞬間でした。

我々のほうの信号が青になり、すぐに3人はさようなら。

平和だ・・・

2007年6月11日 (月)

梅エキス

親戚から青梅をいただきました。

以前から梅を焚いてエキスを取り、それをなめるとお腹が丈夫になるという話を聞いていました。

しかし、飛び上がるくらい酸っぱいという付けたしも・・・

私は昔からお腹が弱く、事あるごとにくだしてしまい、苦労してきました。

その話を聞いたのはお客さんからで、以前から興味はありましたが、作るようにならず、すっかり忘れていました。

ところがいただいた梅を見て

「さて、何に使うかな?」

と考えていたところ、「ふっ」と思い出し、いただいたものだから思い切ってやってみようかとなりました。

以前作り方を聞いていたのですが、すっかり忘れてしまっていたので、電話をしてもう一度聞き、さっそくやってみることに。

種を残して丁寧に実だけを包丁でのけ、さらにそれをカッターにかけます。

ムース状になった梅を今度はさらし漉してで液体だけ取り出します。

しかしこれが非常に大変。最初、1人でさらしに梅を包み、絞っていたのですが、ゆっくりしか絞れず、力も相当必要なのでらちがあかず、大きなさらしを用意して、さらに両端にステンレスの棒を巻きつけて、両側からまわして引っ張りあげます。

2人がかりでもすごく力が要る作業。

私は体重を乗せて引っ張り、相方は私に引き込まれないように、調理台に身体を預けてふんばります。

そんなことを1時間延々と繰り返し、2人とも腕はパンパンに張って

「明日は間違いなく筋肉痛やで!」

などと話していました。きついですが和やかに作業を進めて、あと一回で終わりと言うその時!

「ギリ、ギリ、ギリ」

と絞り上げていたさらしが破れて避け、私ではなく相方の若い子に

「ベチャ」

っと飛び散りました。

かなりの力で絞り上げていますから、そこにかかる圧力も相当量なはず。

飛び散った梅のかすは調理場の壁や換気扇、床、天井にまで及び、ひどいものでした。

見ていたほかの調理場達は大笑い。

無残な姿は確かに笑いが取れるものでした。

ちょっとしたハプニングもありましたが、一応それで絞りは終わり、あとは焚くだけです。

アルミの鍋だと酸で穴があくそうなので、土鍋を使います。

弱い火で焦げないようにコトコト焚き上げ、水分を飛ばし、濃縮していきます。

一方かすは砂糖と少量の水を入れてジャムに。

これが甘酸っぱくて、案外美味しく

「こっちのもんやな」

と父の一言。

確かにこれもお腹に効くかも・・・

いやいや目当てはエキスですから、まぜながら、焦げないように約1時間。

ついに色濃くドロドロに出来上がった梅エキスは

口の中が低気圧になったくらい吸い付かれる酸っぱさ。

これはお腹に効きそうだし、身体にも良さそう。

ジャムもエキスも何とか出来上がり、一仕事済ませることができました。

後心配なのは、梅絞りをした相方が明日筋肉痛になり、

私が明後日痛くなると言うのだけは恥ずかしいし避けたいものです。

2007年6月10日 (日)

うまいぞ!

鱧の入荷が多くなり、お客様の中でも

「鱧しゃぶ」

を注文される方が増えてきました。

しゃぶといえども、料理的には「すき」に近く、

水炊きとは違い、かつおと昆布の出汁に味をつけて、沸かし、

その中で鱧をくぐらせて食べる料理です。

鱧の皮が丸まることを利用して、鱧の中に三つ葉やえのきなどの

火の通りやすい野菜を巻き込み、ポン酢で食べます。

お客さんにおすすめする以上、自分たちでも食べておかねばということになり、

きよみずの両親の招きで、鱧しゃぶをご馳走になりました。

カウンターでお客さんが

「美味しい、美味しい!」

と言っているのを聞いていただけだったので、今の鱧しゃぶがどれほども物か試して見たい気持ちで一杯でした。

そして念願かない、鱧しゃぶを。




これが美味い!


あっさりしているけれども、脂も旨味も存分にあり、しかも出汁は美味しく、

その中でくぐらせたうどんも最高。

「これは美味しいって言ってくれるわ!」

と言うのが本音です。

これからもっと美味しくなる時期が来る予定です。

すき者にはたまらないでしょうね。

2007年6月 9日 (土)

宮崎マンゴー

先日宮崎マンゴーを買いました。

もちろん、私がではなく、お店がです。

少し値段のいいお客さんがあり、あまり料理の量を増やすわけにもいかず、

それなら果物でも贅沢にとなったわけです。

とはいえ、現在の宮崎マンゴー、例の広告部長と称する

やり手の知事のお陰で、価格が高騰中。

糖度がある基準を超えたものにだけ与えられる称号

「太陽のたまご」

をまとった一級品は、もはや地方の人間には手が出せないほどの

高級品になってしまっています。

今話題の「富裕層」のみ口にできる代物です。

そんな感じで松山あたりの市場に出回っているのはその糖度基準にみたない、

いわばB品(言葉が悪いですな。2流品?これもダメ。アウトレット?下級品?いずれも不適切ですね・・・)。

それでも1個2000円をくだらないわけですから、とんでもない果物ですよね!

そしてそのいぶし銀をお客様に出す時が!

1個を4人前に切り、お皿に盛りましたが、きれいな色に熟していかにも美味しそうで、いかにも高そう!

これは喜ぶだろうな。とウキウキしながら盛り付けました。

「ちょっと待てよ!味くらいは見ておかないとまずいな♪」

なんて理由をつけて、端っこをちょっとだけ切り、拝借。

「美味い!!!」

甘いです。これでこれだけ「すごい」ってことは、太陽のたまごのシールを身にまとった一級品はどんな味なのか?

妄想が膨らみますが、まあ、遜色ないんでしょうな。たぶん。

で、お客さんに出して、調理場に戻ってみると、若い子達が種に付いた実をこさげてみんなで食べていました!

(貧しい子達みたい・・・)

冗談ですが、調理場はこんなものです。

ところがお客様のお1人。なんとマンゴーが苦手なんだとか。

食べると喉の奥が「イガイガ」するんですって。

ショック!

しかし他の方は喜ばれたはずです(希望)。

2007年6月 8日 (金)

捕獲

昼の営業前、父から店に電話が入りました。

さっきまで仕事をしていたのですが、時間ができたので、お友達(盆栽)の見回りに行ったようです。

「上でカラスが捕まっているから、焼き鳥の用意しといて♪」

捕まったって言うことはあれですか!例の先日掛けた網かなと思い、

若い子と3人で屋上に上がってみると

「カア、カア」

と激しい鳴き声。

「おお、おお、やっとるね!!!」

などと、どんなやつが捕まったのか見てやろうと思い、覗こうとした時、ふと空を見上げてみると、猛烈なカラスの集団。

旋回中。。。。。

「きもっ!!!」

かなり気色悪い。大きな声で威嚇とも叫びとも言われぬ声で、

10匹近くが旋回したり、となりのビルの屋上にとまったりしています。

捕まったと言うやつを見てみると、先日掛けた網の内側に入り込んだらしく、そこから飛びたてなくなっています。

何回も飛ぼうとしたのでしょう。網が見えていないようで、ぶち当たり、怖くなったのか、飛ぼうともしません。

大きさはあまり大きくなく、くちばしも小さい。さらに頭は産毛っぽくなっているので

「子供かな?」

なんて勝手に想像。それでこんなに助けの仲間が来ているのか?

どうにも脱出できないので、若い子の1人がやさしく身体をつかんで、網の隙間から外に出してやりました。しかし、飛び立つ様子はありません。

昨日から、店の裏で大きな声を出してないているカラスがいました。

そいつも飛べないようで、ブロック塀の上を行ったり来たりしていました。

同じやつか、それともうちはカラスの保養所か?などとヘンな疑惑が。

結局長い間カラスは屋上付近にいて、ないたり動いたりして、その間はやはり仲間が旋回。

物騒なものでしたが、そのうちみんないなくなりました。

カラスは夜はどっかに行くもんですから、また朝になると来るのかなと心配でなりません。

恐らくこれだけひどい目にあっているので、仲間も見ています。

屋上もいたずらされることはしばらく無いでしょうか、そのうち外を歩いていて、襲われたりしないか心配です。

あと弱った老犬が2匹。

やられたらどうしよう!

カラスは利口で執念深いと言いますから・・・

2007年6月 7日 (木)

季節はずれ

偶然釣れた季節はずれのふぐが入荷しました。

噂では太刀魚を釣っていたらかかったらしく、

魚屋から

「いかが?」

と声をかけられ、とりあえず一匹だけですから入れてみることに。

とはいえ、お任せの料理に勝手に使うと

「こんな時に季節はずれのものを!」

と怒られかねません。それでは困りますので、あるふぐ好きさんにお知らせしました。

するとたいそう喜ばれて、無い時間を何とか作り、駆けつけてくれました。

さばいたふぐは意外にもと言うと声をかけたお客さんに失礼ですが、

シーズン中と何の遜色も無い上質の身。

これなら美味しいはずと自信を持ってお出ししました。

するとお客様。うれしそうに食べられ

「たまらなくおいしい!」

と大絶賛。正直、ここまで美味しいとは期待していなかったので、余計美味しさが増したといっておられました。

帰りにも

「いいものを食べさせてもらった」

と至極ご満悦。ここまで喜んでいただけると、こちらもありがたいですね。

そうそう入荷するものではないですが、当たりがよく(ものが良かったということ)、何よりでした。

2007年6月 6日 (水)

水泳

このところジム系のトレーニングから離れて、

盛んに通っているのがプール。おなじクラブ内にあります。

のんびり泳ぐと何となくリラックスできて、ストレスが発散されているように感じます。

最も私の周りの中で一番ストレスのない人間は私自身だと思いますが・・・

それと持続的に泳ぐことによるエネルギー消費が陸上に比べて

非常に多いことに注目しています。

運動する時には決まってビール350CCを2缶分のカロリーを目標にしている私にとって、短時間でクリアできることが非常にありがたいのです。

歩いたり、バイクだとおおかた50分ほどかなりきついくらいのスピードでベルトの上を歩いたり、ペダルをこいだりしないといけないのに、プールなら20分連続のクロールですむのです。

しかし、その後の脱力感は飛びぬけて大きいです。

だるい・・・

言いましたように、泳ぐのはクロール専門。

できるだけゆっくり、しかし休まず連続で1キロほど。

これで時間はだいたい25分ほどになります。

お風呂にさっと入ってもウォーキングより早く帰ることができます。

あと、水中のほうが膝や腰に負担が少ないので、この点も重視しています。

陸上でむきになって活躍すると、決まって関節にガタが来るのです。

そのせいかプールにいるおばちゃんたちは、ジムにいる人たちより2回りくらい大きい方ばかりです!

その方たち同様、本当ならこれで痩せるはずなのですが、成果はいっこうに・・・

2007年6月 5日 (火)

梅酒

このところ梅酒がブームです。

今まではチョ○ヤくらいしかなかった梅酒が、いろんな酒蔵から発売され始めました。

以前なら

「梅酒は家で漬ける物よ。家のが一番美味しい」

なんて平気で言えたものですが、何が何が!

今はそんなこと言えません。

おいしい梅酒がたくさん発売されています。

しかも今までの常識では、梅酒をつけるお酒は醸造アルコールでできたホワイトリカーが定番でしたが、

売り出されている梅酒は芋焼酎に漬けたものがあったり、麦焼酎に漬けたものがあったりと、普通の本格焼酎に砂糖と梅を入れて漬け込んだ物が出てきました。

確かに飲めないお酒(ホワイトリカー)につけるより、そのまま飲んで美味しい焼酎に漬けるほうがおいしいものが出来上がるに決まっています。

そしていろんな種類の焼酎でつけた梅酒を飲んでみましたが、それなりに香りや味が違って、どれも美味しいのです。

ここは先入観の打破でしたね。

こうするものだと決め付けていては全く新しい、さらにいいものは生まれてきません。

今年は私も麦焼酎と芋焼酎に漬けてみたいと思っています。

酒屋さんに聞いてみると、梅酒用のアルコール分の高い、

芋焼酎や麦焼酎があるのだとか!

アルコール度の高い方が悪くなりにくいからでしょう。

商品のほうもニーズに合わせて変わってきているということです。

以前ならば考えられなかった!

2007年6月 4日 (月)

初物

今年初物の鮎をいただきました。

くれたのは以前うちの店で働いていて、

独立して「なかの」という割烹をしている方で

この時期になると血が騒ぎ、6月1日の解禁を待って真っ先に川へ向かうほどの好きものです。

彼は今でこそ松山の雑踏の中に店を持っていますが、

出身は日本最後の清流として有名な四万十川中流域の辺で、道を隔てた目の前は、満々と水をたたえる清流なのです。

子供のころから遊び場は四万十で、網を投げたり、魚を釣ったりと、川と共に成長してきたようです。

そんな感じで今でも比較的近場の愛媛県の肱川に盛んに鮎をとりに行っています。

解禁日に夜電話して

「今日はどうでした?」

と聞くと

「大きいね!数はいないけど」

と今年の状況を。

新聞にも

「今年は暖かかったせいで鮎の遡上が早く、成長が早い」

と書かれてありましたが、そのとおりのようです。

電話したので気にしてくれたのか、今日15匹ほどの鮎を持ってきてくれて、みんなで食べることに。

せっかくですから、私自らが串うち、塩振り、炭焼きをさせていただきました。

さすが美味い!香り、苦味共に抜群。脂はまだほどほどですが、季節を感じさせる一品でした。

若鮎とはいえ成長が早いので、骨が固く、この時期なら頭から食べれるはずが、今年は無理でした。

大きいから無理もないですが。

従業員みんなで食べて、私だけでも一杯やりたいなと思いながらも、営業中だしと「ぐっ」とこらえていたのを尻目に

母は一人だけ冷酒をお猪口に入れてやっていました。

さすが1枚上手ですね!

お茶会

先日お話した月次釜がかけられました。

お点前をする人が5人。朝から夕方までにかかるお席の数は15席の予定。

1人あたま3回お点前が回ってくる予定。

点前をするみんなで

「3回は何とか乗り切らないといけないですね」

と話をしながら一日が始まりました。

1回目のお点前。さすがに地に足が着いていないのがはっきりと分かります。

歩いていてもなんだか「フワフワ」しています。これはやばいなと感じました。

しかし、点前座に着くと自然と自分の世界に入っていけるのが

分かり、

「こんな気分になれるんだ」

と気楽になり、問題なく終わることができました。

1回目が無事終わり、楽になった2回目。

人間はだめな生き物で、1回目でできることがわかると、なめてかかってしまうのです。

途中までは普通にお点前できたのですが、一瞬「あれ?」と分からなくなる瞬間があり、あせってしまいました。

すべての原因は逆に緊張感がなくなりすぎたことにあると、すぐに分かりました。

3回目はお席に母が来てくれたので、急遽登板。

先生が

「たくみさん、お母さんが来ているから出番よ」

と気を使ってくれて、お点前をさせてもらいました。

母が見て何か分かるわけでもありませんが、まあ、気持ちだけでもありがたかったことでしょう。

そんなことであっという間に1日が終了、粗相も無く終えることができました。

時間が過ぎるのは早く感じましたが、自分で着付けた着物がだんだんはだけているのが分かり、忙しく1日が過ぎたことを物語っていました。

皆さん、お疲れ様でした。

2007年6月 2日 (土)

環境問題

かたいタイトルだなと思われた方、いらっしゃいますかね?

まさか板前が環境問題とは?

まともではありませんが、若い板前の間でもそんなかたい話題も交わされているようです。

A 「地球が温暖化すると水面が上昇し、今は陸のところが海になるらしいで!」

B 「ああ、その話ですけど、あれは嘘やと思いますよ。だって地球が暖かくなって氷が溶けても、水面変わらんでしょう?」

A 「いや、でもテレビではみんな海面上昇っていよるし?」

B 「Aさん、グラスの中の氷が溶けても、グラスから水があふれたりせんじゃないですか?」

A 「そうなんかな・・・ 確かにそんなに増えんよな!」

B 「地球上にある水なんて決まってるんですよ」

あまりに恥ずかしいんで、あまり紹介したくなかったのですが、まあ、滅多に耳にできない話でしょうから、皆さんに聞いてもらうのも悪くないかと思って・・・

それでも板前がみんなこの程度かと思わないでくださいね。もう少しだけまともな人がたくさんいますから。

で、この「水面は上がらない説」に傾き始めた2人の会話。

聞いてられなくなり、私は

「アホか!おまえらは。陸上や海上で大量に凍っている水が溶けるから海面が上昇するんや。誰も水の中の氷が溶ける話なんかしてないんや。」

AB 「・・・」

「確かに地球上の水の量は決まっている。でもどういう形でどこに存在するかが問題なんでしょ?分かる?」

B 「そうなんですかね?」

ここまで説明してもBは

「今はいないですけど、そのうち海面は上がらないって人(学識者)がでてきますよ。数人は・・・」

と締めくくっていました。

まあ、たいした自信で!

2007年6月 1日 (金)

悲劇!

魚のほうが痛いのです。とはいえ・・・

毎年1回はやられます。

しかし、シーズン始まって直後にあったということは、

今シーズン中にもう一度あるかもしれません。

鱧におもいっきり噛まれました。

一応〆ていますから、本気じゃないのかもしれませんが、

逆に言うと無意識のうちに噛んでいますから、全力かな?

ともおもいます。

何匹かまとめて首を切り、〆る作業を行った後、

〆た一本を無意識に取ろうとした瞬間

「ガチツ、ガチッ」

そんな音でもするかのように、数回噛みつかれました。

鱧はかなり鋭い歯の持ち主で、噛むと深く、噛んだまま引っ張ってしまうと、そのまま噛まれた箇所の身が切れてしまう鋭さ。

かなり強烈です。

結局、〆ていますから、痙攣するように私の手のひらから指を噛みつづけ、

さらに身体のほうは「ダラー」として力が入っていませんから、

私の手のひらに歯が刺さったままはずれず、鱧の重みでぶら下がっている状態が数十秒続きました。

鱧を引っ張るとそのまま手が切れますから引っ張るわけにはいけません。

しかし、はずそうと手を少しでも動かすとそれに反応してしまい、

さらに力強く噛んでくるといった、攻めぎ合いを続けながら、

このままでは痛すぎるし、もう噛まれたくないとおもった歯私はぶら下がっている鱧の口に、私の手以外のもの入れることを思いつき、右手に持った包丁を「さっ」と口に突っ込みました。

その後、数回噛んで来ましたが、突っ込んだ包丁が功を奏し、先ほどよりは痛くありませんでした。

さらに手の身が少しちぎれて鱧が落ち、やっとのことで解放されました。

とても長く感じた格闘の時間ですが、恐らく1分はたっていないことでしょう。

噛まれた後を見ても、大げさに言うほどひどくないのが不思議で、噛まれた歯の後が10箇所ほど点として残っている程度。

「あんなに痛かったのに!」

ってところです。

ただ全体的に若干熱を持ち、腫れている感じはしますが、たかがしれています。

事故の後、その鱧を思う存分に料理したことは言うまでもありません。

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