初物
今年初物の鮎をいただきました。
くれたのは以前うちの店で働いていて、
独立して「なかの」という割烹をしている方で
この時期になると血が騒ぎ、6月1日の解禁を待って真っ先に川へ向かうほどの好きものです。
彼は今でこそ松山の雑踏の中に店を持っていますが、
出身は日本最後の清流として有名な四万十川中流域の辺で、道を隔てた目の前は、満々と水をたたえる清流なのです。
子供のころから遊び場は四万十で、網を投げたり、魚を釣ったりと、川と共に成長してきたようです。
そんな感じで今でも比較的近場の愛媛県の肱川に盛んに鮎をとりに行っています。
解禁日に夜電話して
「今日はどうでした?」
と聞くと
「大きいね!数はいないけど」
と今年の状況を。
新聞にも
「今年は暖かかったせいで鮎の遡上が早く、成長が早い」
と書かれてありましたが、そのとおりのようです。
電話したので気にしてくれたのか、今日15匹ほどの鮎を持ってきてくれて、みんなで食べることに。
せっかくですから、私自らが串うち、塩振り、炭焼きをさせていただきました。
さすが美味い!香り、苦味共に抜群。脂はまだほどほどですが、季節を感じさせる一品でした。
若鮎とはいえ成長が早いので、骨が固く、この時期なら頭から食べれるはずが、今年は無理でした。
大きいから無理もないですが。
従業員みんなで食べて、私だけでも一杯やりたいなと思いながらも、営業中だしと「ぐっ」とこらえていたのを尻目に
母は一人だけ冷酒をお猪口に入れてやっていました。
さすが1枚上手ですね!
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