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2007年7月10日 (火)

うなぎの生態

ある本で、うなぎの生態について書かれた記事がありました。
うなぎは多くの謎に包まれた魚で、生態が分かり始めたのが、最近の事らしく、
その謎の解明のスピードも非常に遅いのだということでした。
記事によると、今、我々が常識だと考えているうなぎは産卵のために海へ下るという行為も
実に100年ほど前までは知られていなかったそうです。
もっとも、うなぎ自体は日本でも平安時代から食べられていた事を示す和歌が残っている
というのですから、それ以前から食べていたと考えるのが妥当でしょう。
そういった意味では身近なものではあったはずなのです。
いま、我々が口にするほとんどのものが養殖されたものでありますが、
あれは完全な養殖ではありません。
海でうなぎの稚魚であるシラスうなぎを採取し、それを育てる「蓄養」
と呼ばれるもので、種から作っているのではないのです。
最近になって分かったことは、うなぎの産卵場所ははるか南の海、グアムの近くだそうです。
日本の海から旅立ち、さらに泳ぎつづけて、遠い南の海で産卵をするというのです。
そんな不思議な魚、他にはいないですよね!
謎がなかなか解けなかった理由に、うなぎの生まれたての状態である「レプトファルス」
という状態のものが小さく、さらにそれを採取する場所が

あまりに広い海であるということが原因だったようです。
闇雲に広い海に網を下ろしたところで、数ミリしかない生物をすくえる可能性なんて、
ほとんどゼロに近いでしょうから、納得です。
さらに、南の海で産卵するためでしょう。我々料理人もうなぎのお腹に精巣や卵巣といった
生殖器を見たことが無いのです。それは養殖のものも一緒です。
日本にいる間は全く産卵とは無縁なんですね。
日本人が大好きなうなぎですが、ここのところ絶滅まで危惧されているようで、
さらにヨーロッパ種や台湾種なども少なくなってきているとの悲しい知らせ。
何とかたくさんうなぎが取れたり、作れたりする日がこないものだろうか・・・
今年の丑の日は7月30日です。

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