鉄道マニア2
鉄道が好きな子供がいるとまず親のほうがのめり込んで行くそうです。
子供は模型もたいした物じゃなくても満足できるし、鉄道も無理に見に行かなくても、そこまでの欲望はないそうです。
ところがどっぷりはまり込んだ父親は模型も一級品、新しい電車ができたといえば、何時間もかけて電車を見に行く。
山陰でSLが走っているという話を聞くと、どうやっていこうかとまず考えてしまう。
こうして鉄道マニアもお金のかかるマニアへと変わってしまうようです。
私の場合、最初っから鉄道は好き。
しかし他の遊びと比べて優先順位が低いため、特に熱を上げることはありませんでした。
ところが悠が
「電車、電車」
というものですから、一緒に市内電車に乗ったり、JRに行ったりしていると、やはり面白いのです。
今日は先週の日曜日、仕事をしたぶんの代休です。
昼過ぎから寝ている悠をたたき起こして、市内電車の電停まで自転車で行き、さらに市内電車でJR松山駅に到着。
そしてついた時、偶然にも大好きなアンパンマン列車が!
しかも上り下り同時に2両!
「あれ乗る、あれ乗る」
と騒ぐ悠と
「切符、切符!」
と慌てて自販機に向かう私と一種のパニック。どう見ても出発までに5分はありません。
切符を買って改札を通ると
「これ特急券だけですが?」
といわれたので
「そうですか!乗車券は中で買います」
と言うと
「どこまでですか?」
と改札のお姉さんが聞きます。
とっさに口から出た特急停車駅が
「伊予市」
と、となり市の名前。
そして慌てて乗り込んで席を探していると
先ほどの改札のお姉さんが追いかけてきて
「この電車は反対行きですよ!」
というので
「じゃあ、北条でおります」
と上りの一番最初の駅名を言うと
「この時間の特急は北条には止まりませんよ」
と言います。
もっと遠くまで連れて行かれては大変と
「じゃあ降ります」
となんともお粗末な話。
これで下りのアンパンマンに乗れなかったら最悪だなと思いながら、陸橋を走っていくと何とか間に合いました。
焦っているのは私だけ。
悠は乗ったり降りたり走ったりするのを逆に、楽しんでいます。
そのまま20分ほどかけて伊予市に行き、
折り返しの伊予市では駅員さんに
「どこまで行きますか?」
と聞かれるので
「どこまでにしましょうかね?」
と思案の末、今度は伊予市から北条へ行くことに。さらにそこから松山に帰ってきてという反復で、列車を満喫しました。
こんなに電車を楽しんでいるのは私達だけかと思いきや、
松山駅には写真をかまえて電車をとる子供や私なんかよりもっと年上の方がかなりの数がいるのです。
それを見ると私たち親子は変態なわけではなく、普通の姿なのかなとホッといたしました。
一日よく遊びました。
鉄道大好き、鉄男(てつお)です
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