高級魚 真さば
昔は青魚に高級な魚はいませんでした。
イワシ、鯵、さば、さんま、サヨリ。
どこでも取れて、誰でも釣れて、手軽に食べられるお魚の代表たちでした。
ところがここ20年くらいで状況は激変。
私が子供のときでさえ、防波堤に行けばバケツの2~3杯は釣れたイワシは全くつれなくなり、鯵を釣っていれば、たまに釣れたさばも姿を消し、網があればすくえそうなサヨリも、
市場では高級魚の仲間入りを果たしました。
絶対的に青魚の量が減ってしまっているのです。
中でも鯖は量がかなり減り、普通に国産のおいしい鯖が食卓にあがることはまずなくなりました。
それに変わって出回り始めたのがノルウェー産の鯖。
冷凍になって送られてくるわけですが、異常なほど脂が乗って、逆に国産の痩せた鯖では太刀打ちできません。
ちょっとさびしい話です。
と言うのも、ノルウェー産の鯖と同じくらい良く肥えた、良型のさばの国産を買おうとすると、一匹が4000円にも5000円にもなります。
一切れしか入ってないのに、3000円もする鯖の味噌煮定食なんて食べれないでしょ?
普通の人は!
今日、高浜から立派な鯖が一匹入荷しました。
丸々太った最高のものです。
しかし値段も最高。
父と
「これはどれくらい美味いかな?もし焼いてみてノルウェーのほうが美味かったでは話にならんぞの!」
と話しながら
「じゃあ、味噌で焚いてみるか?」
と私が聞くと
「もったいなくてそれはできん」
とやっぱり父もしり込み。
そりゃ無理ですよ。生で食べれるものをあえて、焼いたり、煮たり。もともと高級な魚ならまだしも、
やはり鯖はできない。固定観念なんですね!
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