落ち着きを感じます
不思議と言えばこれまた誤解を招きかねませんが、
かつおと昆布の出汁の味が安定しています。
以前から何度もお話していますが、料理の中で一番思い通りにならず、しかもストライクゾーンが狭いのが、出汁をひくことなのです。
同じ昆布と同じ鰹節。同じ水で、ほぼ同じ温度。さらに同じ火加減。
これだけの条件をそろえた上で、1日2回、毎日繰り返される仕事なのに同じようにはできません。
と言っても失敗しているわけではないんです。
同じ味にならないと言うだけです。
さらに厳密に言うと、出汁にも料理人の好みがあります。
昆布の味が多いものが好きな人から、全てがすっきりしたものが好きな人もいます。
これにより、店によって違う味付けのおおもとの部分が決まってくるわけです。
出汁に関して、調子の悪い時は何となく毎日
「ピタっ」
っと決まらず、
「ここまでしか味が出ないかな!」
なんてストレスがたまる事もあるのです。
それがここ1ヶ月ほど全くありません。
そういう意味では心休まる日が続いています。
朝一の出汁の味にもう1つ満足できなかったら、すっごく腹立たしいものなのです。
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