宇宙芋
母が受け取ったのですが、何でも
「宇宙芋」
だと言ってくれた。というのです。
一瞬耳を疑った私は
「え?」
と聞き返しますが、母は「そういった」と言ってどっかに行ってしまいました。
いただいた3個の芋を見ながら
「宇宙から来たのか・・・」
とつぶやきましたが、そんなわけはありません。
調理場の皆にも、見せて、名前を言うと
「隕石ですか?」
と言う子もいます。
確かに雑誌で見たような隕石もこんな形していたような・・・
でも不思議なことに、土っ気は全く無いのです。
きれいに洗って、しっかり干してみたところで、こんなにきれいに皮が残る訳ないし!と言う感じなのです。
「もしかして地上茎?」
と頭をよぎりましたが、なんともいえません。地上茎とはむかごと同じで、芋の上に伸びた茎に出来る芋で、それから芽が出たりします。
さっそく食べ方とその正体を探るべく、ネットで検索。
「うちゅうかな?それとも宇宙でいいのかな?」
なんて考えながら探しますが、意外とあっさりヒット。
私が知らないだけで、結構メジャーだったのかもしれません。
調べによると、やはり地上茎で、芋の蔓に出来るもののようです。
原産地は東南アジア(フィリピン)辺りで、別名エアーポテトと言うそうです。
納得。空中に出来るから、宇宙なんでしょうね。
食べ方は摩り下ろして揚げたり、そのまま天ぷらにすると書かれているので、さっそくやってみることに。
まずは唐揚げ。
食べてみると少しあくは強いものの、ジャガイモそのものです。普通に食べれます。
摩り下ろしたものはビックリするくらい灰汁が強く、おろして行くうちにすぐに茶色くなります。そしてすごい粘りです。
餅粉を混ぜて揚げてみて、醤油をつけて海苔で巻き、食べてみましたが、これも別にたいしたものではありません。
餅のほうがはるかに美味しいです。
このお芋サン、珍しいのですが、美味しくてたまらないものではありません。
しかし勉強にはなりました。
知らないのでは話になりませんから。
それでも実はもっと美味しい食べ方があるのでは?と内心心配しております。
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