これでやれるのか!
松山のちっちゃな地下街にラーメンステーションあるものがあります。
5、6軒のラーメン屋さんを各地から招聘し、活性化の1つとして、盛り上げていこうと言う企画のようです。
ところが松山というところはどちらかというと、うどん文化。お隣の香川県の影響かもしれません。
それでもラーメン好きは多く、街中にはラーメン屋さんもたくさん見られます。
不思議と多いのは九州系のこってりとした豚骨ラーメン。
醤油を使ったあっさりとした中華そばは特に少ないように思います。
この業種は流行っているところは流行っていますし、入れ替わりが多いのも事実です。
どこの人間もそうかもしれませんが、松山の人は新物好きで、開店した時はいっせいに詰め掛け、その後一気に引いてしまう風潮があり、それにあわせた店舗運営をしてしまうと、大失敗をしてしまうと言う話を聞いたことがあります。
ラーメンステーションもそんな感じでか、先日3店舗ほどが入れ替わりました。
要は撤退したところと、新規参集したところがあるということです。
なかなか上手くはいかないようです。
新しい店が入り、ちょっとだけ我々調理場の中でも話題にのぼるので、いってみようかという話になり、とりあえずのぞいてみることに。
3人で自転車で10分ほどの地下街にむかいました。
一軒目。花輪が出ていますから、恐らく入れ替わったうちの1店舗なのでしょう。
ごく普通と思われるラーメンを注文してみます。
ここはビックリするくらいコテコテの豚骨ラーメン。
お決まりの固めの細麺です。
そして一口すすって
「美味いな!」
自然と口に出てしまいました。
ラーメンのことは分かりませんが、素直に感じた感想です。
返す刀で2軒目。
期待できそうで、うれしくなって
「次も・・・」
と言う気持ちで、普通のラーメンをまた注文。
冗談で
「3軒目も行くで!」
と言ったノリです。
そして出てきたラーメンを楽しみに一口食べ、3人が顔を見合わせ、
ひそひそ声で
「まずっ・・・・!!!!」
うめくような声でつぶやきます。
本当に心から素直に美味しくない。
どうしてこんな食べ物で商売がと思うくらい不味い。
でもお客さんはさっきの店より3倍くらい入っています。
さっきは私たちだけだったのですが・・・
そしてそのお客さんたちは普通にすすっています。
私たちの1人が
「ぼくがおかしいのかな?」
と今度は自分を疑い始めます。
(いや、間違いなく美味しくないですから心配なく!)
それでも私と後1人は何とか完食。
しかし体重50キロない後の1人は2口食べて後はラーメンをかき回すだけ。
結局ギブアップして帰りました。
それにしてもひどかった。
あれで商売が成り立つんだから不思議なものです。
お陰で、晩御飯は入るところがありませんでした!
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