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2007年11月30日 (金)

子供の次は・・・

先週の日曜日、長男を連れてうろつき、電車に乗ったりして、ひたすらに遊びました。

そして次の日の夜、いきなり長男の鼻の調子が悪くなり

「風邪?」

と思ったら、あっという間に翌日には発熱、咳が続き、小児科に連れて行かれてました。

長男が風邪をひいたということは、必然的に次は次男にうつります。

こんな連鎖で、かわいそうなことに、次男は産まれて間もないころから、ず~と、小児科通いをしています。

だいたいはこれで終わりなのですが、今回、私にうつってしまいました。

次男が治りかけたころ、なんとなくのどの奥が「イガイガ」し始めました。

やばいと思ったので、ひたすらにイソジンでうがいをし続け、残っていた前回の風邪薬を服用。

それでも調子がよくならないので、本日かかりつけの耳鼻科に。

いつもどおり先生が

「おお、森脇君、元気か?どうした風邪か?」

「のど痛いか?」

と問診か世間話か分からないような話を繰り出してきます。

(いつもどおりです)

と言いたいところですが、一応症状を説明します。

普通、お医者さんて、患者が

「しんどいね!」とか「ひどいね」とか「ゆっくり休まないとね」

と言われるのを期待してきているのを知っているので、それに応えてくれると思うのですが、

その先生はいつも

「ああ、ちょっとだけ腫れているね。でもたいしたことないよ」

と言います。

時には

「鼻が詰まる」

といって行っているのに

「ううん、悪くないよ」

と言って薬をくれないこともあります。

なんと人格者。

コンビにいって

「これください」

って言っているのに

「これは高いからよそで買って」

って言われているようなものです。

でも今日はちゃんと薬をくれました。

これを飲んで、何とか週末までに治したいものです。

2007年11月29日 (木)

どなん

先日まで当店で個展をされていた、沖縄の古村さんから、

泡盛が届きました。

小さなビンに入ったそれは「どなん」と書かれたラベルで、

泡盛でも有名な銘柄。

「しかし、こんなに小さなものは見たことないな?」

と思っていると、どうやら普通のものではないみたい。

“花酒”

と書かれ、アルコール度数はなんと60度!!!

これはどんな酒なのかと説明書きを読んでみました。

それによると泡盛を作る過程で、最初にできるアルコール度数の最も高い、濃いお酒だそうで、

2倍から3倍で希釈して飲んでください。

と書いてあります。

しかし単純に倍の水で割っても30度あるんですから、焼酎の

ストレート以上!

こんな泡盛があるんだなと驚きました。

ためしにお猪口に少量注ぎ、バーナーの火を近づけてみると、青い炎が静かに燃えます。

火がつくんですね、60度にもなると・・・

こんな機会はめったにないと、そのまま割らずに口に含んでみます。

含んだ瞬間、口中に刺すような痛みが走り、

さらに飲み込むと、のどから食道にかけてが、燃えるように感じました。

「これはこのまま飲むもんじゃないな」

と一緒に試してみた若い子と話しながら、今度は水割りを作ることに。

グラスに注いでおいた原酒に水を入れていくと、不思議なことに白濁していきます。

「これはなぜ?」

と思いますが、誰もわかる人はいません。

そしてそれを飲んでみます。

泡盛特有の苦手なにおいも少なく、奥の深いおいしさのあるいいお酒でした。

なかなか自ら買うことのない貴重なお酒、ありがとうございました。

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2007年11月28日 (水)

しらこ

ふぐの白子が入り始めました。

だいたい12月の中ごろになると、大きく太ってくる白子ですが、

今ぐらいから小振りではありますが、持っているオスも出始めます。

しかし、シーズン中ならまだしも、この時期の白子の入ったふぐはめっぽう高価です。

それもそのはず。好きな人にはまさに涎が止まらない代物ですから・・・

今ぐらいの小さな白子は、軽く塩をして、柚子の身を掘った釜にお酒と共に入れ、蒸しあげて、スプーンですくって食べてもらいます。

柔らかくてコクのある白子に、柚子の香りが効いて、それはそれは美味しい料理です。

今日、私も役得で端の方を一切れだけ味見させてもらいました。

いやあ、美味しいですね。熱燗が一杯欲しい!

まあ、恐らく今年はこれが最初で最後の白子だと思います。

料理人なんて、それくらいしか食べられないものなんですよ!

2007年11月27日 (火)

ばれているのか!

ここ2ヶ月ほど、ひじのちょうど横の筋肉

恐らく正式名称は「腕とう骨筋」と言われる筋肉に痛みがありました。

この筋肉は握力はこぶしを上向きにして何かを持ち上げたり、握ったりする時に使う筋肉のようで、そういった動作をすると、すごく痛みが走るのです。

それにより、ちょっと鍋を持ち上げたりとか、魚を摘み上げたりする時に

「うっ」

となったりするのです。

とは言え、そこまで生活に支障も無く、そのうち治るだろうくらいに思っていたので、そのままにしておきました。

ところがこの最近になっても良くなるどころか、日によっては痛みが増すようなこともあり、

自然には回復しないのかとあきらめ、整形外科を訪れました。

症状を説明して、触診の後、レントゲンを撮り、骨には異常が無いことを確認した上で、先生が

「ご本人もお分かりのことだと思いますが、このような(先生が手を動かしやってみます)動作をしたときに、痛みを感じるのだと思います。これはまさしく職業病で、手先の細かい作業をする人が、なりやすい症状です」

私は先生のまさしく的を得た説明を聞きながら、うなずいています。

先生は続けます。

「あと、よくなる人は長い道具を使ってするスポーツ。たとえば、テニス、ゴルフ・・・」

と続けます。

(やば!先生は知っているのか?)

と言わんばかりに、淡々と

(あなた、仕事以外にスポーツしているでしょう?)

とオブラートに包んで語りかけてきます。

確かに、ゴルフのクラブを握ると痛みを感じます。

正直、いつから痛くなったのか、何が原因かは分かりませんが、ゴルフかな?という気もしないでもありませんでした。

先生は

「本当は注射を打ちたいところですが、水仕事はまずいので、今回は薬で様子を見てみましょう」

と言われました。

さらに先生は追求してきます。

「ちなみに、お仕事で何か道具が新しくなったりしましたか?新しい作業を始めたとか?」

と聞かれるので

「いいえ。強いて言えば  ゴルフのグリップ(クラブの握り方)を変えました 

と小さな声で言うと

「それが原因です」

とズバリと指摘を受けました。

さすがかかりつけの名医。恐れ入りました・・・

恥ずかしくて人には言えない・・・

2007年11月26日 (月)

外国人

松山の片田舎に海外の方がみえられるのは、非常に珍しいことだと思います。

松山に直行便のある、中国、韓国の方ならまだしも、

欧米の方となると、松山に発着する航空機便はなく、必ず、どこかの国際空港からの経由でということになります。

特別、観光の魅力が他県に比べて勝っているとは言い難い愛媛を選んで

「じゃあ、京都の次は松山に」

なんて方は滅多にいないと思われます。

となると、私がよく思うのは、街中で外国人を見つけると

「この人たちは何を見に来られたのかな?」

と本当に不思議に思います。

もっとも、仕事で来られている方もいらっしゃいます。

また、観光でも都会をわざと避けて、日本の地方に焦点をあてて、歩いている方もいらっしゃるでしょうから、ゼロとは言えないでしょう。

本日の昼、日本の方1人と外国人の夫婦がみえられました。

普通に懐石を注文されたのですが、こちらとしては、好き嫌いなどが、きがきでなりません。

京都にいたときの話しですが、宿泊の方でベジタリアンの方がいたりして、食べてもらうものが一切無い。なんて状況もたまにあったりして困ったものでした。

幸い、今日の方は生魚もOKで、嫌いなものも無く、いいお客様でした。

さらに、器に非常に興味があるらしく、料理が出るたびに料理の内容を聞くより先に

「これは何焼きですか?」

と器の産地を聞かれてました。

全ての料理を器用に使う箸で完食され、美味しいといって大変褒めていただきました。

この方はなんとギリシャから来られたそうで、目的は聞けませんでしたが、正直はじめてギリシャ人に出会いました。

明日は京都にいかれるそうです。

京都より先に松山に来るとは、なんとすばらしい方なのだ!

2007年11月25日 (日)

朝から大忙し

本日はどうしてもしなければいけない仕事があり、

朝から家を飛び出していきました。

仕事といっても店での仕事ではありません。

車選びです。それも自家用ではなく、営業用の車です。

料理の配達に使ったり、機材を運ぶのに使う車です。

今、使っている車が12年以上経ち、いろんなところが悲鳴をあげています。

もう一回、車検を受けるのは全く無理な話なので、どうしても社用車を一台構えなければいけないのです。

まず、今乗っている車のディーラーのところにいき、買い替えを検討してみましたが、

乗り出しが300万円にもなり、全くもって不必要。

「これは絶対に無理」

と判断して、その車の中古車(要するに、現在の営業車種の型の新しい中古車)を物色しましたが、これも確実に乗り出し時で200万を越えるため、やめました。

現在、きよみずにはもう一台、社用のファーストカーがあり、今度のはセカンドカーになるため、正直言えば、

見てくれさえ貧相でなければ、安ければ安いほどいいのです。

そして

「検討してみます」

とディーラを後にして、帰りにある全く知らない中古車屋に。

車を止めると、気の利いたことに

「さっ」

と営業マンが歩み寄り、声をかけてきます。

使用用途と、希望の金額を告げ、車を物色。

色々説明してもらいましたが、あるんですね。中古車でも素敵なものが。

私は正直はじめての中古車探しなので、どんなものか分からず、多少なりとも不安があったのですが、

きれいにされているのでビックリしました。

いくつかピックアップしてもらって、見積もりを出してもらい、

明日両親に見せたいので、持ってきてもらうことを約束して帰りました。

一軒だけでは心もとないので、もう一軒、知り合いのディーラーが経営する中古車ショップに立ち寄ってみると、ここにももう一台、的を得たものがあり、これも明日見せてもらうことを伝えて帰りました。

よくよく考えてみると、100万円の車でも、仮に10年乗っても年間10万円の買い物。それに車検、保険、税金、ガソリン、駐車場とくると、当店の場合、駐車料金が25000円なので、ひと月4万円ほどの経費がかかります。

そんなのを考えていると、本当にそれほどまでして車が必要なのかな?と首を傾げてしまうところがあります。

タクシーに乗って行動したほうが安いという方もいらっしゃいますが、これも本当のところかもしれません・・・

一緒に連れて行った長男は数時間に及ぶ車選びのお陰で、ぐったりしてしまいました。

2007年11月24日 (土)

よくある話題

(前置きしておきます。

同級生のお寿司屋さん、そうです。あなたです。

今からする話は、決して貴店には関係の無いことなので、悪しからず。)

よくお客さんとの話題にのぼるものに

「寿司屋の値段は何で決まっているのか?」

とよく聞かれます。

それは私もかねてから疑問に思うことが多く

「おっしゃることは分かりますが、メカニズムは分かりません」

とこう答えます。

要するに、こられたお客さんは

「どうしてこの値段がついたのか、わかりかねる」

とこう言っているのです。

確かに、寿司屋さんのお会計には値段の表示も無ければ、明細も付いて来ない。

一般的な人からしてみると、値段のつけ方に多くの疑問があるようなのです。

私が思うには、人を見て値段をつけている節があるのでは?

と思わざるを得ない部分があります。

お客さんの話でも

「食べても食べなくても、飲んでも飲まなくても、いっつも同じ値段なんだよね。これ、どういう意味?」

といっているので

「それはセット料金のあるスナックと一緒ということでしょう(笑)それで納得できない方は来なくていいと言っているんですよ」

としかお答えできないですよね。

もっとひどいのは

私がいくと絶対に1万円(主に8千円)は越えない店が、うちのお客さんがいくと

「絶対1万5千円はかかる」

と言うのです。

確かに私は特段高いものはいただきませんし、大酒を飲む訳でもありません。

しかしヘタしたら、倍の金額になるのはちょっと得心が行きませんよね。

知り合いのバーのマスターも

「この業界で一番いけてない業種が寿司かな・・・」

とぼやいておりました。

内心

(この方は痛い目に会ったことがあるのかな?)

と思ってしまいましたがそれは分かりません。

適当には言えませんが、まあそういう業界なんでしょうね。

一番高いのが技術料ということなのでしょう。

特に街中はこの傾向が顕著です。

他の方はどう思われているんでしょうかね?

※決してお寿司屋さんに恨みがあるわけではありません。

あくまで話題として・・・

2007年11月23日 (金)

キーマカレー

ミンチが残っているというので、キーマカレーなる物を作ろうと思い、ネットで検索して、昨晩から仕込んでいました。

キーマとはヒンズー語でひき肉の意味だそうで、簡単に言うと、ミンチカレーのようですが、トマトや玉ねぎなどの野菜をたくさん入れて、ミンチを煮込むようです。

さっそく、ニンニクとしょうがを大量にみじん切りにして、

玉ねぎ、トマトも細かく切り分け、じっくりといためていきます。

そこにミンチとジャガイモを投入して、スパイス各種をいれ、少し炒めたあとに、水を入れます。

私は水を入れる代わりに、半分の分量だけ、トマトジュースを入れました。

それを強火で一気に煮込んでいきます。

火が弱いと水分と油が分離してしまうので、なるべく強火で、さらに灰汁も美味しさの内と言うことで、あくも一切すくわないとの事。

書いてあるとおり、20分ほど強火で煮込んでいきます。

「そろそろかな」

と思うころに味を見てみます。するとどうでしょう?

「味気ない・・・」

全然、旨味成分が感じられないのです。

感じる味といえば、ミンチの味が少々と、口に残るスパイスの辛味のみ。

「これはどうなっているんだ!」

とブツブツ言いながら、若いこの一人を捕まえて味をみさせます。

すると

「巧さん、これ美味しくないですよ・・・」

(自分で分かっていても、人に言われると非常にうれしくない・・・)

何かしら気分が悪くなって、ついつい逆上してしまいました。

「分かった。おまえは食べんでいい。賄いは自分でどっかに食べにいけ」

近くを通ったばっかりに、捕まえられて、味をみさされ、さらには賄い抜きだと怒られ、かわいそうなものです。

彼にしてみたらとんだとばっちりです。

それでなす術も無く、そのまま今日まで寝かすことに。

「劇的な変化を遂げたりはしないものか?」

と淡い期待を持っていましたが、残念ながら何にも変わらず。

さらには汁気が一切無くなり、キーマカレーよりもドライカレーになってしまう始末。

さみしい限りです。

この事態を打開すべく、グラタン皿にご飯を入れて、カレーをかけ、チーズを乗せてオーブンで焼き、今流行りの北九州名産、焼きカレーにして、生卵を乗せ、かき混ぜてみましたが

「味が薄い」

とこれも不評。

どうにもうだつのあがらない、賄でした。

(二度と作らない!)

2007年11月22日 (木)

2周年記念

昨日、久しぶりに母と2人でのみに行きました。

行き先はグラン クリュ。

ちょくちょくお邪魔しているワインバーです。

グラスワインが他店に比べ豊富で、しかも何を飲んでも美味しいのが、非常にうれしいのです。

もちろんそれには理由があり、いい状態のものを開け、さらに適温で管理、適温で提供。

そして重要なのがグラス。

ワインはグラスで味が全く変わるのだということを教えていくれたのは、こちらのお店でした。

空気との触れ具合で、微妙に美味しくなったり、たいしたこと無かったり・・・

とっても面白いものなのです。

同じぶどうで作っても、味が全く違うのも、面白いですし、作る人の考え方によって、全く方向性も変わってきます。

味のいろんな要素、香りの要素、全てが凝縮されて、あの飲み物は出来ているのです。

母も昔からのワイン好き。

私がグランクリュさんに遊びに行き始めてから、たまに一緒に行くことがあり、うれしそうについてきてもらっては、お支払いをしてもらっています(笑)

昨日も2人で、少しずつを10杯近く飲み、非常に満足して帰りました。

そして、うれしいことに、21日から23日までの3日間、オープン2周年記念ということで全ての飲み物が10%オフ。

ささやかな喜びでありました!

Head_04 

http://www.grandcru.jp/index.html

2007年11月21日 (水)

熟成

ミシュランの話が出始めて以来、ほんと、話題はそればっかり!

お客さんの口からは必ずといっていいほど登場する話題です。

少なからずとも日本人の心に、大きな一撃をくらわした事には間違いないようです。

先日、ある寿司屋の知り合いから

「東京の寿司屋に行くと、必ず出てくるのが、白身の熟成。

1週間目なんていう平目や鯛が握りでだされるのです」

と言うのです。

私はその話を聞いて

「そんなの食えるんかいな?」

と正直思いました。私の感覚では、熟成ではなく、腐敗じゃないかと思うくらいなのです。

しかし、美味しく提供しているわけですから、やはりそれなりのものなんでしょう。かなり驚きです。

そんな話をしていると、別からは

「1週間ほど置いたふぐをてっさにして、ポン酢ではなく、違う何かで食べさす店が、東京にある」

というのも聞こえてきました。そのふぐは少し黄色がかって来るそうです。

やっぱり悪くなってるよそれ!

マニアックな世界過ぎて私には理解できない!

2007年11月20日 (火)

早く言ってくれれば・・・

近所のバーで、以前たまに通っていたお店があります。

それでも行かなくなってもう3年は経つのではないでしょうか!

結構有名なお店で、繁盛店です。

なぜ行かなくなったか?

特別行っていたのにも理由はなく、行かなくなったのにも理由はありませんでした。

特別お店の人と親しかったわけでもなかったので、ただ何となく足が向かなくなりました。

そんなことすら忘れていたころ、あるお客さんがお昼間に座敷に予約をくださいました。

苗字でのご予約でしたが知らない人でした。

そのお客さんが入店なさった時、私はカウンターにいましたが、特に何も気にすることなく、顔をみることも無く、すんなり迎え入れてしまいました。そのお客さんが帰られた後、従業員が

「あの、お2階のお客さん、○○のバーのマスターですよね?」

と言うのです。その私が行かなくなってしまったお店の名前が出ました。

「ええ、見てないし、知らないよ!」

と私はいったのですが、年恰好から、どうも間違いない様子。

しかも、従業員の話によると、

「今回で3回目くらいだと思います」

と言うのです。

心の中で

(早よいわんかいな!)

と思いましたが、私が知り合いだとも知らないわけですから、

強く言う訳にもいけません。

そんな、こっちは全く行かなくなっているのに、向うは私の知らない間に来ていただいてたなんて、さまにならないじゃないですか!

知らない間柄でもないのに、声でもかけてくれたら!という思いもありましたし・・・

こんな機会ですから、近いうちにお礼がてら行ってみたいと思っています。

2007年11月19日 (月)

御存知のとおり、ミシュランガイド東京2008が発表されました。

1つでも星がつくと、それはたいそう名誉なことだそうで、

なじみの無い我々日本人には

「そんなものなのかな?」

と言ったところで、もう1つ実感がわきません。

今日こられたお客さんが

「出ていた店を見たけど、有名どころはほとんど無かったね!」

と言ってました。

調査方法が匿名で、試食を繰り返していると言うだけあって、一見さんに冷たい日本にあっては、有名店では特に、難題だったのかな?と思われます。

銀座の超有名某寿司屋は予約の時間に5分遅れたら、入店を拒否されたと言う話も聞くくらいですから、恐らくミシュランの職員にも傍若無人のサービスをしたに違いありません。

お客さんの中には

「松山版が出来たら、もちろんきよみずが・・・」

なって言ってくれる方もいらっしゃいましたが、やはり落とされるのが怖いって所も正直ありますよね。

そういう意味では今回星のつかなかった有名店の気持ちはどうなものだったのでしょう?

「そんなもの興味ない」

と突っぱねるか

「落ちて恥ずかしい」

と言うのか、計りかねます。

もちろん、この小さな街にそんなガイドブックが登場することは無いと思いますが・・・

ちなみに妹の友達の旦那が勤めるお店が星が2つ付いたらしく、我が事のように喜んで、メールを入れてきていました。

その店は父も美味しかったと言ってましたから、いい店なんでしょうね。

2007年11月18日 (日)

瀬戸大橋

10年振りくらいに瀬戸大橋を渡りました。

年に数回広島と岡山の同級生とが集まるゴルフ会が今回は

児島で催され、行ってまいりました。

松山から2時間ほど時間を見ていたのですが、すいていたせいもあり、

それほど時間はかかりませんでした。

久しぶりにわたる瀬戸大橋は昔はきれかったのに、塩水があたるせいか、いたるところが錆びてきているのが目に付きます。

出来たのが17年程前(定かではありません)。

当時は

「こんなものがよく作れるな」

と壮大さと美しさに驚いたものでした。

壮大さは今なお、もちろん健在ですが、当時の建築物としての美しさは間近で見る限り感じられませんでした。

本日は海は大荒れで、橋の上は制限速度50キロ。

めっちゃのろのろ運転です。

しかもたまに突風が吹くと車がとなりの車線にはみ出すぐらいハンドルが取られます。

さすがに吹きっさらしですから、風もダイレクトにあたり、強烈です。

その強烈な海風のせいもあり、今日のゴルフは全員チャンガラ。

朝一番から全員乱打戦。

会って懐かしさもほどほどですが、スコアがよくなかったので、みんなつまらなかったのではと思います。

まあ、そんな日もありますよ。

帰りもまたまた瀬戸大橋帰りですが、相変わらず速度規制中。

今日は一日吹きっぱなしだったということでしょう。

早朝から出ているので、襲ってくる睡魔と闘いながら、ようやく家にたどり着きました。

やはり片道2時間となると、遠いですね・・・

2007年11月17日 (土)

大根干し

今年もベランダに漬物用の大根をつっています。

例年、味噌や粕でつけるための大根を「し」の字に曲がるほど、少々きつめに干しています。

昨年までは葉っぱをつけたまま、葉っぱにナイロンひもを巻きつけて干していたのですが、今年は父も少々勉強したようで、

まず葉っぱの下、少し身を多めに切った方が乾きやすいとの情報を仕入れ、葉は全てカット。

さらに干し方も葉っぱにくくったのでは、葉っぱがしおれてくると、落下するものがあり、難がありました。

そこではしごのようにくくって干し、吊り下げることにしたようです。

うまくいくかどうか分かりませんが、恐らく大根がしおれて、細くなっても紐が重力できつくなるように仕込んでいるか、

もしくは左右のバランスで上手く落ちないように結んでいるのかと・・・

見た感じは昨年よりいわば「玄人」っぽい仕事になっています。

2007年11月16日 (金)

ヘンな奴!

当店には25リットルほど入る大きな両手鍋があります。

多くの焚物やだしをひく時に使うのですが、

それだけでもかなり重さがある上に、水だけで満水にしたとしても、約30キロ。

これを持ち上げて運ぶとなると、かなり力のいる作業となる。

私くらいガタイがよくなると、重いとは思うが、ふらつくことは無い。

しかし、現在、線の細い板前の多い当店において、厳しい作業の一つとなっている。

まさに「なにやらに金と力は無かりけり」(そんなに男前もいませんが・・・)と言ったところ。

今日はその鍋満タンになったカレーを移動するのに、皆が苦労していました。

重いだけではなく、さらに熱いと来ています。

「もしひっくり返したら!」

なんて頭があるもんですから、余計力が入り、体がスムーズに動かなくなるのです。

大きな鍋をガス台から

「よっこいしょ」

と持ち上げ渾身の力で、ヨタヨタ歩いています。本当、見るからに気の毒なくらいフラフラです。

今度は別の子がそれを運ぼうとしています。

彼は今運んでいた子よりもさらに小柄。

まあ、小柄だから力がないと言うわけではないのですが、きついことには間違えありません。

ところがその彼、よく見ると口に何かをはさんでいます。

どうやらクッキングペーパーを折りたたんでかんでいるのです。

最近歯医者に行っていたから、噛み締めるとよくないのかなと思い

「歯が悪いの?」

と聞くと

「いいえ、これを噛むと、力が強くなるのです」

と真顔で言っています。

周りの板前たちも笑っていますが、彼だけは

「本当ですって!」

と言って、やはり真剣です。

結局作業は無事終わりましたが、果たしてそのクッキングペーパーの効果はいかに?

2007年11月15日 (木)

展示会

告知が少々遅くなってしまいました・・・

今週の日曜日から、当店ギャラリーにて、展示会を開催しています。

土曜日までですので、あと2日。

「遅すぎる!」

と言う声も聞こえますが、申し訳ありません。

今回の作家さんは 古村尚美さんとおっしゃられる、沖縄在住の女性です。

焼き物は南蛮焼きと言って、焼き〆です。

簡単に言うと備前焼のような焼き物で、素焼きも無しで、あまり高くはない温度で焼成し、火の当たり具合や灰のかぶり方、窯内部での位置による温度差などなどの、自然的な現象により出来た景色だけが器の風合いを作り出す、豪胆な見た目とはほど遠い繊細な焼き物です。

今回、かなりの作品を沖縄から持ち込まれて、頑張って展示されています。

中には花入れや植木鉢、守り神のシーサーまでいます。

シーサーは大人気で、売り切れ寸前。

みんな家の鬼門の位置に置くのだと買って行かれます。

残りわずかな時間しかございませんが、お出かけになられた際には、是非お立ち寄りください。

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店内の様子

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シーサー

2007年11月14日 (水)

初講師

人生ではじめて講師をさせていただきました。

「初心者のためのネットショップ塾」

と題された勉強会での講師の依頼があり、

私が話すことって???

と思っていましたが、担当の商工会議所の方が

「いや、苦労話などを・・・」

と言ってくれるので

「それなら自分の刺激のためにも行きますか!」

となりました。

講演題目は

「地元で実店舗に携わりながらネットショップを運営する新米店長による、取り組みの紹介」

だそうです。

「15分ほどお話を」

と言うので、だいたいこんなことを言いますよというものは箇条書きにしていきました。

結婚式のスピーチはあまり話す事を考えていくと、酔っ払って全く白紙になったりしてしまうので、内容は考えないことにして行くことにしています。

しかし今回はさすがに勉強したいという、向上意識のある方が集って、話を聞きにこられているわけですから、そう簡単に済ませるわけにもいけません。

お酒も飲んでいませんし・・・

そういう私も実はこの手の商工会議所の勉強会からネットショップを開設するようになった1人で、

やはり同じように講師さんのお話を聞いたり、研修を経て、今に至っています。

「あの時こんなことを言っておいてもらいたかった」

と言うことを思い切ってぶちまけてきました。

まず、

「簡単な思いつきで気軽に商売を始めると

痛い目に遭うよ♪」

ということを私を例にあげて、こんこんと説いておきました。

ネットの世界は甘くない。強者と弱者の差が激しすぎるのです。

格差社会なんてもんじゃないですよ。

変な話、トップのショップと我々では、国王と奴隷くらいの差はありますから。

講師という人たちはだいたいにして、成功者が招かれてやってくるわけです。

そして突然、大きな話をするのです。

「私はネットショップで月に1千万円売り上げています」

なんてね。でもホントは800万円広告費を使っているかもしれないんですよ!

また、苦労話も成功すれば美化されて、勲章みたいになっていきます。

しかし苦労しっぱなしでは、楽しい人間なんて1人もいないわけなんです。そんな苦労ばかりしている人が、世の中たくさんいるんだと思うのです。

私は常々「そういった上の一部の人の話を聞いたのでは勉強にならないのでは」と商工会議所の担当さんにも申して居りました。

「失敗話は無いんですか?」

と。

それが、よもやその話を私がすることになろうとは・・・・

しかし聞きに来てくれている方の食いつきはよかったですね。

20人ほどいらっしゃいましたが、やはり憧れも必要ですが、苦しんでいる姿を見るのも人間楽しいんですね(Sか・・・)

目を皿のようにして聞いていただけました。

まあ、言いたいことが言えてすっきりしました!

2007年11月13日 (火)

すっぽん

今月の夜の献立に「丸吸」が入っています。

日本料理で「丸」とはすっぽんのこと。

甲羅が丸いので、丸といわれるようになったとか。

同じ丸いものでも、きれいな物と醜いものがあると言うことから「月とすっぽん」というひどい言葉も。

すっぽんにとっては地球上に生まれてきたことを否定されるような言葉で、失礼極まりない。と思っているに違いないはず。

しかしすっぽんの味は非常に美味で、珍味。

昔から高級食材で、かの中国でもかなり高値で売買されていると言うテレビを見たことがあります。

当店で使うすっぽんは全て養殖物ですが、友人の義理の父は近くの川でとってくるという話を聞いて事がありますし、私も鮎を捕りに川に行った時に、泳いでいるすっぽんを見たことがあります。

なじみがないようにも思いますが、普通に川にはいるようです。

すっぽんは独特の出汁の取り方をします。

お湯を当てて生臭みを取り除いた後、お酒と昆布だしとを半分ずつ合わせたもので、コトコト焚いて、臭みを取りながら、味を抽出していきます。

これを日本料理の世界では「丸仕立て」と言います。

40分ほどかけて、全身コラーゲンのすっぽんから取れた出汁は涼しいところに置いておくと、すぐに煮凝るくらい、ゼラチンのかたまりです。

食べると肌つやがよくなると言う話はよく聞きます。

好き嫌いはありますが、とても美味しい食材ですし、

技術的には絶対に残していかないといけない仕事。

年に1月だけはすっぽんには気の毒ですが、死んでいただきます。

でも、やっぱりすこしかわいそうなんですよね。目をつぶるから・・・

魚よりすこし高度な生き物なんですね・・・

2007年11月12日 (月)

とんだ事に・・・

異様にパソコンが重いので、邪魔なものを処分しようとコントロールパネルを開きました。

もっともOSがWindows2000なんですから、機能的に限界であることは間違えありません。

それでも以前はもう少しまともに動いていたような気がしたものですから、

いらないアプリケーションを片っ端から削除して行きました。

そうするうちに、ものすごく大きなサイズのアプリを発見!

あほな私は

「これほかしたら、かなり動くようになるんちゃうか!」

と興奮のうちに、見たこともないと思われるそれを削除。

そのときは何にも疑うことなく

「使っていないアプリケーション」

と勝手に認識して、左クリックしてしまいました。

そのアプリの名は

「オフィス2000」

PC音痴の私はもちろん何に使われているのかなんて、知るはずもありません。

(後々分かることですが、このオフィス2000はパソコンに最初からインストールされていたものではなく、私が入れ込んだもので、ところがCDがなくなっていることは、既に以前から判明していて、探したこともあったのです)

話は戻ります。

そして削除した後、ワインリストの手直しをしようと思い、データを開けようと思うのに、なんだかいつもと様子が違う。

そう。開かないのです。

「あれ、なんでや?」

と考えていると、いやな思いが頭をよぎります。

(まさか)

なんと、オフィス2000とはワードやエクセルが一緒になった例の私が無くして探していた、CDにはいった・・・

無くなったものは後になって気付き、後悔しても手遅れなのです。

どこを探しても削除されたものは出てくる様子も無く、

わびしい思い。

無くてはどうにもならないので、

仕方なく買いに行こうかと、近所の電気屋でオフィス2007を物色していると、何と50000円近くするではないですか!

「ワンクリック50000円!ワンクリック詐欺と同じくらいか!」

と卒倒しそうになりました。

それでも渋々レジに持って行って

「これは、Windows2000にインストールできますか?」

と聞くと

「XPかVistaじゃないと出来ません」

とあっさり言われ、買うことさえ出来なくなってしまいました。

(お金でさえ解決できない)

八方ふさがったかに見えたときに、ある筋から救いの手が差し伸べられ、何とかなりそうな感じですが、

知らないということはこんなに危険なのかと身にしみて思い知らされました。

それにしてもひどい話です・・・

2007年11月11日 (日)

ゴルフ

ゴルフクラブの月例会に行ってきました。

月に1回のこの定例会が、遊びのゴルフとはいえもっとも緊張感のあるゴルフで、

毎月

「何とかいい点数で帰って来たい」

と、前の1週間くらいは真面目に練習もしたり、結構真剣なのです。

普段は気心知れた、仲のいい人たちが、12人から15人集まります。

今回、メンバーはすこし少なめで、3組9人。寒くなると出てこない人も出始めます。

「やってやるぞ」

とスタートして、だいたいは気持ちだけが空回りして、崩れていくパターンが多いのですが、

今日はなんだか様子が変!

調子がいいのです。

ドライバーショットこそ、たいした出来ではないのですが、

アイアンとパターが普段とはひと味違いました。

いい感じでパーを重ねて行きましたが、ところがどっこい、

ドラマは終わりの4ホール目から始まりました。

ドライバでのOBから始まり、つまらないミスが連なり、4ホールだけで8オーバー!

9ホール上がってみると、いつもよりさらに悪い点数。

全くもってがっくりです。

食事をとりながら、ため息を連発して

「つまらんな~」

などとブツブツ言っていると、周りの人は調子が悪い人を見ると、喜ぶ人ばかり。うれしそうにこっちを見て、からかっています。

そういう意味では勝負の世界は厳しいです!

後半は気を取り直して我慢することを誓い、スタート。

でも自分的にはあんまりやる気はなくなっていました。

時既におそしで、どんなに頑張っても、いい点数になる可能性は、非常に少なくなっていたからです。

ところが1ホール目。グリーンにパーオンした球がピンまで1メートルほどにビッタリ付き

「あれ~~?」

と嫌でも気分が治るような状況。が、お決まりでバーディーパットははずして、パー。

それからもピンチやチャンスが繰り返しおとずれながらも、

ラッキーや不運も続き、あがってみると全てのホールパーで36点。

今までの9ホールのベストが38点でしたから、2点自己ベスト更新。

トータルでもまずまずの点数になり、メンバー9人の中でのハンデ戦は1位となりました。

こうしたゴルフをすると最後の方になると、プレッシャーとの戦いとなり、

「何とか、このままパーをキープ」

と思うようになると、体が言うことをきかなくなるのが分かりました。

今日はその緊張感を楽しみながら遊ぶことが出来て、

本当にいい一日でした。メンバーに感謝いたします。

(ゴルフに興味の無い方は、つまらない話ですみませんでした)

2007年11月10日 (土)

法事

父の叔父の法事がありました。

亡くなって恐らく14年くらいになるのでしょう。

私が大学生の時だったと記憶しています。

今になって思うのですが、親戚が一同集まるのは、法事か結婚式じゃないかと。

そういう意味では慶事ではなく、仏事ではありますが、昔の人は上手いこと考えたものだと感心します。

そうして皆が集まる機会をわざと作っているんだろうなと。

定期的にやってくる法事は故人を懐かしむのは最初のうち。

しばらくすると、久しぶりにあった親戚同士が近況報告から、昔話まで、あらゆる話で花を咲かせています。

こういう集まりを作ってあげるのが、故人の仕事、そして仏道の有難さなのかなと考える歳になってしまいました。

今日も親戚一同、本当に楽しそうに話しに花を咲かせていました。

また、昔ならうちの親戚も威勢良く飲みまくり、足腰立たなくなる人が1人や2人はいたもの。

それが皆、歳をとってしまい、せっせと飲みまわる人も減り、おとなしく団欒をしている様子を見て

私も含めて、皆が年とったことにちょっぴりさみしさを感じました。

いつまでもこうして元気で集まれたら言うことないなと客観的に見てしまいました。

2007年11月 9日 (金)

帰国

アメリカに嫁いで、アメリカ人になっている中学校の同級生が、帰国しました。

余談ですが、海外に行っている中学校の同級生が結構います。

この田舎町で、そう無い話。

そういった意味でははじけている子が多かったのかも・・・

彼女は今回、旦那が職場の研修か何かで、家に帰ってこないらしく、その間日本の実家で過ごそうとのこと。

滞在期間は約1ヶ月。

彼女が住んでいるのはサクラメントというカリフォルニア近郊の街です。

それなら、

日本にはないものか、もしくは日本より安く手に入るカリフォルニアワインを買ってきてくれと勝手なお願いをいたしました。

彼女は1児の母。その子も幼く、まだしっかり長い距離を歩けるほどではありません。

ちいさい子を抱えて、1人で帰国するわけですから、恐らく

「それは無理!」

とことわられるかと思ったら、なんとビックリ。

なんやかんやで3本も持ち帰ってくれました。

苦労したのは銘柄選び。

少し奮発して、いっぽん5000円くらいのをお願いしたのですが、彼女や彼女の旦那も、飲まないことは無いけど、ワインのことなど詳しく知らないらしく、

普段飲んでいるワインならまだしも、5000円するようなのは、見たことも無いというのです。

私もカリフォルニアワインはそんなに飲んだことがありません。

「さあ、どうする?」

となって、結局旦那の両親が選んでくれたそうです。

赤2本、白1本で、本日はとりあえず赤白1本ずつを飲みました。

どちらもカリフォルニアらしいつくりで、抽出が濃く、まろやかで、果実味があってとても美味しかったです。

飲むとなくなってしまうのが非常にさみしいのですが、

これはさすがに仕方の無いこと。

1つの出会いとして、心にとめておくしかありません。

美味しかったということをしっかり覚えておきたいと思います。

2007年11月 8日 (木)

告知

明日の愛媛新聞に当店の広告が掲載されます。

忘年会をターゲットにした、宴会のお客様をひきつけるための企画で、この数年間、毎年やらせてもらっています。

昨年はお昼間にやる女性向の忘年会というテーマでかってに企画をくみ、広告を作ってみました。

正直なところ、広告の効果というものは実際分かりにくいところがあります。

予約の時に

「新聞広告を見て・・・」

と電話をいただけると、その予約の出所がわかるのですが、大抵の方はそういうことを口にされることはありません。

店でアンケートでもとればいいのかもしれませんが、そんな雰囲気の店でもありませんし!

今年は「うちで忘年会をすると、最高の忘年会が出来ますよ」ということをアピールするのがテーマ。

ただの宴会にするのではなく、料理を楽しんで、今年も終わるのだということを噛み締めてもらいたいななんて思い、タイトルは

「その料理、思い出に。」

だったかな?とりあえず、そんな見出しです。

男性は特にそうですが、もう食べるものなんてそっちのけで、

「お酒、お酒」

の方がいらっしゃいます。そうではなく、今年一番のお料理を味わっていただきたいな、なんて考えています。

ところで今回、教えていただいたことですが、

新聞のように一般に広く物を言う時に

「最高」とか「一番」

なんてうたったらいけないんですね。

営業の方からそんな指摘を受けまして、少しずつぼかした表現にしています。

広告の内容は私が作っていますので、気付いたことがあれば、言っていただければありがたいです。

たとえば、こんな言葉を入れたほうが分かりやすいとか、

こんな写真がよかった。とかよろしくお願いします。

2007年11月 7日 (水)

佐賀牛

最近、すっかりブランドとして人気が定着しつつある、佐賀牛。

実際、ものもしっかりして、はずれが少ないように思います。

佐賀牛と呼ばれるには、それなりの基準があり、和牛としての格付けも必要ですし、歩留まりも基準の1つになるそうです。

スーパーなどで、肉の陳列を見ると、たまに

「佐賀産和牛」

と書かれたシールが貼り付けられていたりして

「おおお、佐賀牛か!」

と驚きますが、聞くところによるとこれは格付けが低く、

佐賀牛にはなれなかった牛が佐賀産和牛と表示されるそうです。

何となくワインのアペラシオン表示にも似ています。

ちょっとした決まり事をクリアできないと、全然値打ちの無い、別物になってしまうわけです。

先月末から、佐賀牛のサーロインとヒレが半頭分入荷しています。

サシの入り具合も熟成感も最高です。

それを聞きつけた常連さんで、肉好きの方が

「ヒレを本気で食べる」

と息巻いてこられました。

300グラムほどを2/3を炭火焼きで、残りの1/3をヒレカツにして食べられました。

私的には

「この上等をカツにするか・・・」

と疑問に思いますが、それでも最高に美味しかったようです。

「どうですか?」

との質問にお客様

「言葉にならん」

とおっしゃっていました。

確かに、この上なく分かりやすい表現です。そして

「歯ごたえはまったくないね」

と言っておりました。ヒレとはそういう部分なんですよね。

しかしうらやましい!私も食べたい!

2007年11月 6日 (火)

黒豆枝豆

毎年知人から黒豆の枝豆をいただきます。

一度そんな話をして

「是非、味をみさせてください」

と頼み込み、いただいたものを

「すごく美味しいです」

と絶賛してからと言うもの、毎年届けていただいているので、

かえって気の毒に思います。

その方は自分で少しはなれたところに畑をもっていらっしゃって、野菜を作られています。

その中でも黒豆は害虫や害獣の被害に遭いやすく、作るのがとても難しいのだとか。

消毒も虫取りもとても大変なのだと聞きました。

今年は見事に身が入り、張り裂けんばかりのさやで、

中にはうっすらと黒くなりかけた大粒の黒豆がびっしり入っていました。

いただいてさっそく塩湯がきに。

全く風味と甘みが違います。

従業員も含めて全員で食べたのですが

「やめられないですね」

と言ってまたたく間になくなりました。

茶豆も確かに美味しいですが、黒豆も負けてはいません。

こっそり生ビールを盗み酒して、枝豆のあてに(反対か!)しました。

引き立てあって、最高の瞬間でした。

Kuromame

2007年11月 5日 (月)

トレーニングジム

久しぶりにジムに行きました。

最近サボりっぱなしで、ダメですね。

ジムに入り

「懐かしいな!」

と言うほどではないのですが、自分がサボっているのを尻目に、毎日足繁く通われているおじさん、おばさん方が、心なしか、体が引き締まり、素敵になっているのを見て

「ジェラシ~」

でした。私が怠けている間、彼らはせっせとトレーニングに励み、頑張っていらっしゃったのでしょう。

でも見ているとたいした事しているようにも無い(自転車に座ってテレビを見ている人なんてたくさんいます)のに、どうして痩せたんだろう?

と疑問を調理場の1人に投げかけてみると

「巧さんはたまに行くからがむしゃらにやってしまうんですよ。他の人は毎日来てるんですから、ゆっくりのんびり、決まった部分だけ鍛えればいいんですから。ゆとりの差ですね」

(ごもっとも・・・)

元来貧乏性なのか、何かしら行ったら行ったで、体の全てを鍛えて帰らないと気がすまないような感じで、オーバーワークだなとは分かっていても、ついやってしまうんです。

これからは真面目に長い目でやることとします。

ジムに行って気付いたこと1つ。

更衣室のロッカーは上下2段になっています。

なぜか上のロッカーばかりが使用中で、下の段はほとんど使われていません。

「どうしてだろう?」

と常々不思議に思っていましたが、理由がわかりました。

昼間、私が行く時間は年配の方が多いので、下の段はかがまないと取れないので、立って荷物の出し入れができる上段が人気なようです。

もちろん推測に過ぎませんが、間違えないかと思います。

ちなみに私はまだ下段です・・・

2007年11月 4日 (日)

お城山

子供たちのためにということで、

今年はインフルエンザの予防接種を無理やり予約させられ、

しぶしぶ病院へ行きました。あっという間に終わるので

「これなら、やらないといけないな」

と反省。

その後、久しぶりにジャンキーなものが食べたくなり、ハンバーガーやフライドポテトを買い込み、

ロープウェイに乗って、松山城に登りました。

7年ぶりに登るお城山は平成の大改修で、登山道も天守もとてもきれいになっていました。

とはいえ下の子はまだ歩けませんから、ベビーカーです。

きれいになったとはいえ、さすがに坂道をベビーカーで登るのはとても大変でした。荷物も重く、段差があるため、一苦労。涼しかったのに、天守閣のある広場に着いた時には

うっすら汗ばんでいました。

さっそく松山市内を一望できる場所を陣取り、食べ物を広げます。

天気がいいのでまさに絶景!

こんなところでご飯が食べれるなんて最高です!

家族で見たことある建物を指差して

「あれは武道館、あれがJR・・・」

といった具合に話に花が咲きます。

その後は走り回り、こけたり、飛んだり、おおはしゃぎで楽しみました。

ちょっと登るのには苦労しますが、いい場所です。

また景色を眺めに行きたいと思います。

2007年11月 3日 (土)

そばがき

今月のお昼の献立にそばがきを入れています。

そばがきはそば粉に水を入れて、火にかけ練っただけのものです。

そば粉に3倍の水を入れてかき混ぜ、練りながら火にかけます。

次第に火が通り、ものすごく粘ってきます。

それを細かくとりわけ、わさび醤油などで食べるのがお決まりです。

そばがきはそば切り(いわゆる普通にのばして切った蕎麦)が世の中に普及する以前のそばの食べ方で、その昔、蕎麦の食べ方と言うのはもっぱらそばがきだったそうです。

江戸時代に入り、蕎麦を打つ技法が確立され、今のそば切りが定着したそうです。

ある時から蕎麦にこり始め、蕎麦を打ったり、そばがきを作ったりしているうちに、何とかそばがきを料理に使えないものかと考えるようになりましたが、これが結構難しいのです。

まず、そんなに特別おいしいものではないと言うこと。

また、出来てから時間がもたないこと。前もって練っておくと腰が抜けて、全く食べれる代物ではなくなるので、その時々に練り上げないといけない事が大変。

この2点が克服事項でした。

とりあえず、そばがきはあまりにもあっさりし過ぎているので、揚げてみることに。

油を加えることで少しは味に深みが出ましたが、この調子ですが、まだもう1つです。

そこで揚げたものを出汁で焚いてみました。

しかしこれは失敗。流れるようにとけてしまい、話になりません。

めげずに、少しだけ下味をつけて、再度揚げ、あんかけにしてみることに。

これが意外にマッチして、今まででは一番美味しく食べることが出来ました。

里芋の餅粉揚げと合わせて、蟹の餡をかけて焚きあわせに。

私は結構そばがきの香りともちもち感がいけていると思っています。

2007年11月 2日 (金)

現実は!

店の若い子が和え物の味をみせに来ました。

和え物は白い和え物。白和えか、サラダっぽい白の中に

トマトや緑の野菜が入っています。

普通に和え物の差し出す彼の手元のボールを見ると、

数時間前から和えていたと思われる状態で、

既にいろんなものから水分が出て、ベシャベシャになっています。

それなのに彼は真顔で

「お願いします」

と悪びれることも無く味を見せようとします。

一瞬目を疑いましたが、それが本気だとわかり、私は

「これをホンマにお客さんに出す気か?食えるかこれ?」

と尋ねます。しかし彼は、ゴニョゴニョと言葉を濁すだけで、

しっかりと答えてくれません。挙句の果てには

「私は悪くない」

的なことをいいます。

私は再度

「これはお客さんには出せるもんじゃないし、これを見せに来るおまえの気が知れない」

とはっきり言いました。

すると言葉も無く彼は私のもとを去っていきました。

訳が分からず、怒りの行き場を失った私は彼を追いかけ、

和え物が入っていたボールを手で跳ね上げ、ひるむ彼をおもいっきり蹴り上げました。

勢い余って彼は調理場に倒れこみます。

しかしそこまでして、よくよく考えてみると、彼はそんなに悪いことをしていないような気がしてきました。

(私の勘違いでだったのか?どうして私は彼を蹴るまでに至ったのだろう?本当によかったのか!)

と一瞬戸惑い、動揺しはじめました。

そこでどこからとも無く

「♪ ~ ♪ ♪ ~ ♪」

携帯の着信音です。

ふっと我に帰り、電話に出ました。

知人からの電話でちょっとした打ち合わせの電話です。

その電話が終わり、電話を切ると

「彼を蹴ったのは夢だったのか・・・」

と気付きました。そうです。昼寝中の夢での出来事でした。

実際に調理場で暴力をふるったことが無いにもかかわらず、

彼を蹴り上げた我が行動に、起きても戸惑いを感じます。

調理場に下り、暴力の被害にあった彼に、そのことを話していると、父が

「ひどい奴やな!夢でまで怒るなって言ってやれ」

と怒られた彼に言っています。

彼はポツリと

「現実じゃなくてよかったです。自分も夢でたまに怒られますから・・・」

(あらあら、お気の毒に・・・)

2007年11月 1日 (木)

からすみ

今年はからすみが高値です。

どうやら都会へ運ぶと値がいいらしく、こぞって首都圏に発送しているとのこと。

松山の市場でも

「いくら以下でしか買わないんだったら、東京に送るから、売らないよ」

なんて言葉が軽く飛び出しているようです。

お金を持っている都会が強いのは当たり前ですが、これでは地方がやっていけんでしょう!

とはいえ、都会は流行りすたりが早いから、数年間は高くても、そのうちまた飽きて、違う高価なものを追いかけ始めるはずです。

その間はしばらく辛抱をして、違うことでもやっておいたほうが得策じゃないかななんて思っています。

少量ですが、今年初めてからすみが入荷しました。

やはり少し高めですが、きれいなものが入ったので満足しています。

これに強塩をあて、水分を切り、その後酒で塩分を抜き、干しあげます。

水分が少なくなってくると、濃いべっ甲色に変色して、独特のねっとりとした食感になるのです。

昔の人はこれを見て、中国(唐)の墨に似て黒いので、

「唐墨」

と名づけたと言います。

その言葉が今でも続いているわけですから、名前を付けるということは、後世にまで責任があることなんだと思います。

かわいそうに

「ばか貝」

なんてつけられた貝は、いつまでたっても変名を許されないんですから・・・

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