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2007年11月 2日 (金)

現実は!

店の若い子が和え物の味をみせに来ました。

和え物は白い和え物。白和えか、サラダっぽい白の中に

トマトや緑の野菜が入っています。

普通に和え物の差し出す彼の手元のボールを見ると、

数時間前から和えていたと思われる状態で、

既にいろんなものから水分が出て、ベシャベシャになっています。

それなのに彼は真顔で

「お願いします」

と悪びれることも無く味を見せようとします。

一瞬目を疑いましたが、それが本気だとわかり、私は

「これをホンマにお客さんに出す気か?食えるかこれ?」

と尋ねます。しかし彼は、ゴニョゴニョと言葉を濁すだけで、

しっかりと答えてくれません。挙句の果てには

「私は悪くない」

的なことをいいます。

私は再度

「これはお客さんには出せるもんじゃないし、これを見せに来るおまえの気が知れない」

とはっきり言いました。

すると言葉も無く彼は私のもとを去っていきました。

訳が分からず、怒りの行き場を失った私は彼を追いかけ、

和え物が入っていたボールを手で跳ね上げ、ひるむ彼をおもいっきり蹴り上げました。

勢い余って彼は調理場に倒れこみます。

しかしそこまでして、よくよく考えてみると、彼はそんなに悪いことをしていないような気がしてきました。

(私の勘違いでだったのか?どうして私は彼を蹴るまでに至ったのだろう?本当によかったのか!)

と一瞬戸惑い、動揺しはじめました。

そこでどこからとも無く

「♪ ~ ♪ ♪ ~ ♪」

携帯の着信音です。

ふっと我に帰り、電話に出ました。

知人からの電話でちょっとした打ち合わせの電話です。

その電話が終わり、電話を切ると

「彼を蹴ったのは夢だったのか・・・」

と気付きました。そうです。昼寝中の夢での出来事でした。

実際に調理場で暴力をふるったことが無いにもかかわらず、

彼を蹴り上げた我が行動に、起きても戸惑いを感じます。

調理場に下り、暴力の被害にあった彼に、そのことを話していると、父が

「ひどい奴やな!夢でまで怒るなって言ってやれ」

と怒られた彼に言っています。

彼はポツリと

「現実じゃなくてよかったです。自分も夢でたまに怒られますから・・・」

(あらあら、お気の毒に・・・)

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コメント

びっくりした~(汗)!!!
夢でよかったよ・・・ 

> Minnie さん
ぼくもよかったよ。
しかもぼくが間違って怒っていたみたいだったからね、夢の中では・・・

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