ヘッドハンティング
当店には優秀な人材がたくさんいます(?)。
そんな中の一人が、先日ヘッドハンティングを受けました。
何でも和食で、日本酒をメインに売る、今時っぽいお店で、
経営者も私たちの間ではちょいとばかり有名な人間です。
近所に数店舗のお店を持ち、さらに店舗拡大、増強を図っているようです。
彼は夜、呼び出されて、5~6軒の高級クラブを接待され、
経営、経済のお話をたくさんしてもらったそうです。
聞いた話を聞くと
「無知って幸せ!」
と思うような話がたくさんありますが、これも分からない人間からの又聞きですから、真実味には欠けます。
店の手前、強引なことはできないのでという話だったそうですが、いろいろな提案があったそうです。
「で、いくらくれるっていっているんや?」
と私が聞くと
「それは言わないんですよ」
ですって。どうなっているんでしょうかね。そっちのほうが先かと思うのですが・・・
私は彼が会いにいく前から
「たくさん給料もらえるように、私が交渉してやるから、一緒に連れて行ってくれ」
と冗談でいってました。
うちで高給をもらっていることにして、さらにたくさんの給料をもらい、移籍料をうちがいただく。
「ええ話やろ?」
と彼に言うと
「そんな事言わずに『必要やから勘弁してくれ』って言ってくださいよ」
と言っていました。
人生にはいろんな生き方があります。いい仕事があれば、そちらに行くもよし。ひとつのことにかじりついて、奥の奥まで究めることを目指してもよし。どれが良かったかは今すぐには分からないこと。
彼も
「あのとき引き抜かれておけば」
と思う時が来るかもしれません。でもそれは今は分からないこと。
現実に引抜があればうちも困りますが、若い子は先輩を見て
「こうして出世することも可能なんだ」
という希望を持つことができるのも事実です。
後悔はその時点では分からないものなのです・・・
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