雑煮
今月の家庭画報を見ました。
毎年12月のテーマはお正月。
たとえば正月飾りに関するお話であったりとか、正月遊び、おせち料理など、とにかく世の中のたいていの人が興味がある話が出ています。
そしてだいたい取り上げられるのが、われわれ一般庶民とはかけ離れた生活をしている人のお正月。
びっくりするのは、歌会をしている家だったりとか、貝合わせをしたり、百人一首をしたり・・・
「今時分、貝合わせしている家なんてないんじゃない?」
って思いますよね?
で、今回興味深かったのが、雑煮に関するお話。
味噌で作る雑煮であったり、すましのところ、角もち、丸もちなど、地域によってだいたい分類されるようなのです。
驚いたのは山陰側では小豆汁の雑煮圏があるそうです。
これは朝鮮のお祝いの時に飲む、なんやらという汁に起因するとか!
われわれ四国でも、香川、徳島は味噌仕立てなのに、愛媛は清ましです。
こんな感じで地域性があるそうです。
もっと詳しくいうと、京都で昔は「垂れ味噌」と言って、今の味噌汁を袋に入れて濃し、清まし汁だけを飲んでいたそうです。
これに対して、関東では垂れ味噌を作るのが手間だと言うことで、野田が特産のしょうゆを出汁に入れる、垂れ味噌の簡略版として、清まし汁ができたのだそうです。
餅もそうです。
京都では鏡餅の分身として、丸餅の小餅を食べるのだそうですが、
関東は武家社会。
「敵をのす」
などの言葉をもじったのも一つの理由だそうですが、平べったくしておいて、切ったほうが手間が少ない。そういうことから、切餅が流通し始めたそうです。
公家社会は正式。武家社会はあくまで簡略化されたものが名残として残っているそうです。
武家社会のほうが合理的なんですね。
そして味噌と清ましの分岐点が関が原近辺。
全く、不思議な話で、糸魚川の構造線がちょうど分かれるところなのだそうです。
なぜ、そこなのかは不明らしいのですが、何か不思議な感じです。
それにしても今回の記事。なかなか面白いものでした。
お客さんとの話にも使えそうだし、自分としても読んでいて面白かったです。
また、香川のあんもちの雑煮も取り上げられていました。
愛媛にも地域によってはあんもちを清ましに入れるところがあります。
皆さんの土地で変わった雑煮はありますか?
もうすぐお正月です。
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