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2008年1月28日 (月)

意外な・・・

このところ、健康のためということで、雑穀を食べられる方が増えています。

以前にもお話いたしましたが、家庭でも簡単にご飯に混ぜて食べられる、雑穀ご飯の元があったり、有名な健康食品会社もそのような商品を発売しています。

こんなにブームになる以前から、当店で使っていた雑穀が2つあります。

1つは粟。

粟は粟麩という生麩の中に粟が入ったものを売っているので、我々が調理するというわけではないのですが、馴染みがあります。

2つ目は黍(キビ)。

これは京都にいるときに教えてもらった料理で、黍で作った生地でそぼろを包み、饅頭にします。

今月の昼の献立にこの黍の饅頭を入れているのですが、

非常に評判は良いようです。

お客様のうけが良いと言うので、他にも黍を使った料理が無いものかと思考しておりますと、一品思いつきました。

味をつけて蒸しあげた黍に、しいたけ、百合根、松の実、銀杏を刻んでいれ、それを鯛の切り身の上にかぶさるくらいたっぷり乗せて、一緒に蒸しあげます。

鯛に火が通ったら上から銀あんをかけて、天にわさびを乗せます。

熱々の蒸し物で、ためしに今日、父と母に食べてもらいました。

この黍蒸し(勝手な名前をつけました)、まず最初に魚と黍と餡を一緒に食べます。

(これが普通の食べる人がはじめにとる食べ方だと思います)

すると蒸した魚のうまみが、黍と餡に引き出されて非常に美味しいものです。

次に次第に魚がなくなってきて、その割合が減ってきます。

すると黍と百合根としいたけの甘みがうまくマッチして、別のうまみが現れます。

最後に餡と黍だけが残りますが、黍の一粒一粒が意外と粘りがあり、モチモチしているのが感じられ、米粒より小さな餅を食べてるような感じで、しかもかみ締めるとでん粉の甘みがあり、これはなかなかいける料理でした。

野趣もありますし、健康を気にする女性にもうけがよさそうですし!

早速使ってみたいとこですが、なんとなく時期はずれな感じがします。

やはり黍が収穫されるであろう、秋、もしくは初冬の食材のような気がします。

ということで、今年の暮れくらいに使いたいのですが、多分忘れていて、違う料理を献立にいれ、その後「あッ!」と気づいて

「時すでに遅し!」

となるのが目に浮かびます・・・

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