なすりつけ合い
昔から
「職場には誰か1人責任を負うやつが必要なんや」
私が京都にいるときにある人から聞いた言葉です。
私は今でもこの言葉を
「間違えない」
と確信しております。
しかしこの言葉、本当はそんなにかっこよくて、いい言葉ではないのです。
この言葉の真意とは、職場の中で責任を持ってくれる上司が必要と言うのではなく
「誰かのせいにして、物事を円満に収める」
と言う非常に怖い意味なのです。
確かに普通の仕事であれば、そんなこと必要ないのかもしれませんが、
うちのような調理場での細かな仕事になると
「あれが無い、これが出来ていない、何か知らないか?」
と言った些細なミスや忘れ物がたくさん発生します。そのすべてを原因から追求していくと、これはこれは大変なことになります。
ですから1人
「すいません」
と言える人間がいたら、それですべてが丸く収まるようなものなのです。
そういう役目を持った人間が、かわいそうかな自然と現れてしまうのです。
当店の場合は一番年下の人間が2人いるので、負担を分け合っている形になり、そんなにひどい状況にはありません。
しかし、これが1人だったらとやっぱり思います。それはきついと想像できます。
今日は先週の日曜日の代休で一人休んでいる子がいました。
するととたんに
「○○君(休んでいる子)が知っているんじゃないですかね」
とか
「昨日、こんなことしていました」
とかと言う話が自然に出てくるのです。
やはり現実はそんなもの。
怖い怖い!!!
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