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2008年2月 4日 (月)

オコゼ

当店で扱う魚で危険な魚。

たとえば鱧(ハモ)。

こいつにかまれると、切れるように皮膚が裂け、さらに噛み付いて暴れるという凶暴なやつ。非常にやんちゃもの。

つづいてふぐ。

特別すばやく襲ってきたり、攻撃性はないものの、かまれると指が飛ぶ。その昔、父といった魚屋で従業員がふぐにかまれて指を落としたのを見た。あと、内臓の毒も厄介。

さらには渡り蟹。

はさまれたことはないが、かなり痛そう。ただ、あらかじめ輪ゴムがかけられていて、動けなくなっての入荷なので危険度は低。

そして大とりはオコゼ。

もっとも有名な毒魚。美味しさゆえに身を守るため、汚い面構えだけでなく、さらには毒付き背びれまで携えてしまったか!

とまあ、こんな感じでラインナップされています。

今日、オコゼの活き造りをしました。〆ずに身だけをきれいにはずし、氷で作った鉢のうえに盛り付けるのですが、毒のある背びれをのけるまでは真剣勝負です。

相手はまさに一矢報いてやろうと、最後の力を振り絞り、けんを立て、応戦します。逆に人間はこいつにだけは刺されてたまるものかと、包丁を振るいます。

緊張のときはそう長くは続きません。

けんさえのければ怖くもなんともありません。

その時間1分弱。めまぐるしい攻防は瞬時に終わります。

その後はきれいに盛り付けられて、お客様のところに運ばれるのですが、オコゼは生命力が強く、活き造りにしてもすぐ死んでしまう鯛などとは違い、長い間お客様を喜ばせてくれます。

ただ、やっぱりこっちも寿命が縮む思いですが・・・

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