つわぶき
正式名はなんと言うのでしょう・・・
愛媛県の南部、南予地方ではつわぶきとよばれる蕗が名産です。
と言っても、栽培しているわけではなく、野山に生えているものを採取するわけですが、昔からの話で
「つわぶきは海辺の潮風があたる所のものじゃないと食べられない」
と聞いたことがあります。
実際に海沿いでないところのつわぶきを食べて、検証したことがないので分かりませんが、そういうことです。
この時期になると、伊方町の親戚からたくさんのつわぶきをいただきます。
食べ方は皮をむいて、油いためにして、きんぴらにするのですが、普通の蕗とくらべて、香りが高く、味も良く、本当に美味しいきんぴらができます。
しかししかし、皮をむくといいますが、これがそんなに簡単のものではないのです。
湯がきすぎるとやわらかくなりすぎ、皮が剥けず、湯がきが浅いとやはり皮が離れず、灰汁が強いため爪と手が真っ黒になります。さらに剥きにくいのも、苦労の原因です。
ですから湯がきすぎを防ぐため、鍋の湯をボール並べたつわぶきにかけるという手法をとります。
そうすることで温度が若干下がり、程よく湯がけ、皮がむけやすくなるのです。
今日、運び込まれたつわぶき、なんとゴミ袋一杯!
驚くべき量です。
店が暇なのを幸いに、大きな鍋やボールを並べて、必死で湯がき、冷水に落とし、みんなで皮をむきました。
手が汚くなるのを防ぐために、ナイロン手袋をしていますが、それでも破れた所から灰汁が入り、ひどいことになりました。真っ黒です。
一度その皮をむいたものを湯がいてから焚くのですが、今日はここまで。
代わる代わる剥き続け、結局2時間以上かかりました。
ただのものを食べるようにするには、やはり大変です!
ええ~~~っ!
そうなんですか?
私は“つわぶき”はよく洗ってそのまま、炊いていました。
今年は採ってきたら、教えて頂いたとおりにしてみます。
でも・・・
灰汁で手が染まるのはいやだ~~~っ!
私の祖母は“つわぶき”を梅酢に漬けていましたが、カリカリと歯応えがあって美味しかったのを
覚えています。
でも作り方を聞いていなかったから、どうして作ったのか???
ご存知ありませんか?
春の若菜摘みというとツクシです。
土筆のハカマを取るのもやはり、指が真っ黒になるから、本当は嫌なのです。
でも、ツクシの頭のほろ苦さは春の味!って感じで
大好きです。
ツクシが沢山生えていると聞くと
どこまでも出かけてしまいます。
投稿: ogin | 2008年3月25日 (火) 22時53分
> ogin さん
梅酢ですか?美味しそうですね。うちでもやってみましょうか!
土筆はこの歳になって美味しさが分かるようになりました。子供のときは狩猟民族の血からか、食べれると言うだけで一生懸命とりましたが、食べることには一切興味がなかったのを覚えています。
確かに子供の食べ物ではないですよね・・・
投稿: takumi | 2008年3月26日 (水) 09時05分