湯葉料理
湯葉は豆乳を湯煎にかけ、表面に出来た膜を引き上げた物で、そのまま食べたり、乾燥させたりして、さまざまな料理に使います。
もともとは仏教と共に中国から伝わったもので、門前町にはその手のお店が今でもたくさん残っています。
その名残からか、今でも数件、京都の東寺の近くの十条には湯葉屋があり、
料理名でも湯葉を使ったものを
「東寺~」 例:東寺蒸し、東寺揚げ、東寺巻き
と呼びます。
そもそも精進料理に多く使われていましたが、次第に日本料理の中にも取り入れられるようになり、我々京料理の中でも、麩と湯葉は無くてはならない食材であります。
食材の業者の広告の中に、京都の湯葉屋さんの資料があり、興味があるものがあったので、冊子を一冊送ってもらいました。
ためしに一度買ってみたいなと思うものはありましたが、未だ買うにはいたっていませんが、
興味深かったのその中に書いてあった、湯葉を使った料理の数々。
少々創作的なものもありましたが、
「そんな使い方もあるんかいな!」
と思わせるようなものもあり、ちょっと驚きました。
そして今日、1つだけ試してみました。
「カマンベールチーズと湯葉とえびのかき揚げ」
なぜ、私自身、数ある料理の中から、これに飛びついたのかは分かりませんが、異常に食べてみたくなり、材料をそろえてやってみました。
若い子一人捕まえて
「ちゃんとやれよ、美味しく作れよ」
と葉っぱをかけます。
「これはどうしたらいいんですか?」
と細かい質問をしてくるので
「そんなこと分かるくらいなら、お前にやらせたりせんわ。はよやれ」
と言って急いでやらせました。
恐る恐るやっているのですが、見た目も意外と上手くできているので
「さすが!やるね!」
と少しおだてて、出来上がりを待ちます。
揚げたてに「さっ」と塩を振って口へ運びます。
ところが!なんとこれ、いけますよ!驚きの美味しさです。
調理場のみんなにも食べさせましたが、みんな食べれないと思っていたようで
「これ、想像以上ですね!」
とびっくりしていました。
ただ、油にチーズが溶け出すので、実用にはちょっと問題があります。
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コメント
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もおっ、カマンベールチーズにゆば&えび、美味しいに決まってるよぉっ!と叫ぶ私


このまま今晩はもう寝ようと思ってたのに、何か食べなきゃ納まらないわ
明日起きてからこのブログ、のぞいたらよかったかも…カロリーが…
投稿: いか | 2008年3月 6日 (木) 23時48分
>いか さん
試してみてください。絶妙な美味しさでした。
塩をきかしぎみのほうが、あてにはいいかもしれませんね!
投稿: takumi | 2008年3月 9日 (日) 00時26分