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2008年9月 4日 (木)

琉球

夏に使う野菜に冬瓜があります。

昔、お世話になっていた店で、新入りの頃

「何で夏が旬なのに、冬瓜なんですか?」

と聞いたら、やさしく

「冬まで保存できるから、そう言われるらしいぞ」

と教えてくれました。しかし私の経験上、冬までもったことはありません・・・

今月、冬瓜を使っています。基本、私は好きな野菜なので、

多用してしまい、反省することも多いのですが、今年は昼の懐石では使うようになりませんでした。

それに変わり、夜の献立に登場です。

冬瓜もいろんな産地があり、厳密に言うとおそらく、どこでもできる野菜なんだと思います。

四国の山間でも、冬瓜を売っているのを見たことがあります。

しかししかし、ただ、冬瓜というだけで、料理人が求めるものとは程遠いものが、冬瓜として売られていることが多いのも事実です。

私が求める冬瓜は、

①表面の緑が濃いこと。

②表面がつるんとして、滑らかな曲線であること。

③実の白い部分が、硬いスポンジ状であること。

大まかに言うとこの3点です。

しかしこの3点をすべて満たす冬瓜を作ることは、おそらく農家の人にとっても、結構難しいのではと思います。

現に先日、八百屋から来た冬瓜は緑は濃いのですが、湯がくと色が落ちてしまい、しかも実がしっかり入っていないので、水をくってしまってあまり食感がよくない。

冬瓜なんて食感が命なのに、これではと言う感じです。

で変わりに入荷したのが、豊橋の冬瓜。

私の知っている限りではおそらく、豊橋は冬瓜の一大産地で、品質も最高レベルです。

おおよそのものが上記の3点をすべて満たしています。

しかし気になることがひとつ。

豊橋の冬瓜には、決まったシールが付いていて、それには

「愛知 豊橋 琉球冬瓜」

と書いています。

愛知で取れて、琉球って・・・って感じなんです。

琉球冬瓜って言うのは、品種名、もしくはブランド名なのでしょうか・・・

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