お芋さん
今頃知ったのか?
と言われるとそれまでですが、ちょっとした発見がありました。
旬を迎えている里芋ですが、種類による多少はあるものの、
ヌルヌルとしたぬめりが里芋にはあります。
皮を剥いてそのまま置いておくと、透明のぬめりがべったり出ているものもありますし、焚いたときに「ヌル」っとした食感になるものからいろいろです。
おかずや手間をかけないときは、直焚きと言って、生の芋をそのまま出汁に入れて、柔らかくなるまで、味をつけて焚きます。こうすると必ず芋はぬめりを持ちます。
しかし店で使うようなものや、親分のえび芋を焚く時は、いったんとぎ汁でした湯がきをして焚き上げます。
そうすることで白く、そして艶やかな芋が焚けるという具合なのです。しかしこの場合、絶対ぬめりは出ません。
なぜかと言うと下湯がきのときに必ず入れる酢の作用。
とぎ汁の中に酢を入れて、芋を湯がくのですが、酢が少ないと芋がねずみ色っぽくなり、たくさん入れると白く仕上がるのです。
ここで分かったことですが、酢が入ることで、ぬめりが出にくくなるのです。
ですから酢を入れて湯がくと、芋もねばねばした食感はなくなってしまいます。
さらに発見したことは、芋が酢の作用で硬くなるということ。
白く仕上げようと思い、たくさん酢を入れると、いつまでたっても表面が柔らかくならず、しかも、それに耐え切れなくなり、芋が割れてしまうのです。
こうなってしまうと使い物になりません。
ですから適量酢を入れて、ほどほどに湯がかないと硬くもなるし、割れてもしまうのです。
そして皮を剥いたときに酢水につけておくと、ぬめりが出ることを抑制できます。
ですから、いい事ばかりではないのです。
好みもありますけど、使い方次第で柔らかい芋や白い芋や。
皆さんはどんな里芋がお好みですか?
コメント