お椀
塗り物には“もどき”も含めて大きく分けて3種類あります。
まずは正真正銘の本物。
薄く削りだされた木地に何度も漆がけをして、その上に蒔絵と言われる金による装飾を施したものです。
これは金額的にもかなりはりますが、良さは誰が見ても分かります。
次にモッカン(漢字が分かりません)といわれるもので、木のくずを接着剤で固めた上で、下地にして漆を塗ります。
これは一見、先述の本物のようにも見えますし、きれいに蒔絵をつける事もできるので、そん色ないのですが、持てば分かる人には分かります。
若干、木地のものに比べて重みがあります。飲食店で多く使われているのはこのタイプのもので、業務用としてはある意味、上等の部類に入るかと思います。
値段は木地のものよりは若干安くなります。
そして最後はプラスチック。
これは全くのイミテーションで、塗り物もどきといっても良いのではないでしょうか。
旅館など大量に使って、食器洗浄機に入れるお店はこれしか使えません。漆は実は熱にあまり強くないのです。
大まかに分けてこんな感じなのですが、やはり木地のものに、きれいに蒔絵が付いた本物を見ると
「こんな器で吸い物を出したい!」
という衝動に駆られます。しかし値段を見ると一気にその気持ちもなえるほど、立派な金額です。
あるお客さんが、うちのお椀を持って
「本物やな!」
といったことがありました。少し感心してしまいました。
普段から持ちなれてないと、簡単には分からないですから。
1つ面白い判別方法を。
本物は水に入れると浮きます。木地ですから。
それ以外は沈みます。家の高価な塗り物、試してみてはいかがでしょうか?
« 次第に、次第に・・・ | トップページ | その通り! »
コメント