篤姫
本日、商工会議所の会合がありまして。講演を聞きに行きました。
今回の講演者は鹿児島県の観光課のお二人。
大河ドラマ「篤姫」がブームとなる前から、鹿児島県内において、観光誘致等の運動を開始し、去年の来県者数を飛躍的に伸ばした実績を引っさげての講演となりました。
会場は我々中小企業の人間ばかりではなく、行政の人間もたくさんオブザーバーで来られていました。
もちろんNHKで放送される予定の「坂の上の雲」を利用して、鹿児島と同じように、地域の活性化を目指すために、何か参考にならないかと思い、来られたのでしょう。
お話を伺い、なかなかに緻密な戦略を練り上げ、知事の独断でたくさんの大なたを振るい、今回の成功を導いたのだと言うことが分かりました。
確かに必要だなと思ったことは、まず、地元の人間がブームに乗ること。
ドラマが始まると地元の人が食いつくように、ドラマを見るようでなければ、その番組は盛り上がってこないそうです。
そのために鹿児島では地元向けに、篤姫のPRをまず積極的に行ったそうです。
そうすることで、地元の人が篤姫をPRし始めて、自ずと流れができてくるのだとか。
後はガイドさんの存在。鹿児島県の散らばる観光地では、たくさんのボランティアガイドが登録されていて、延べ10万人のお客さんを導いたそうです。
解説とともに訪れることで、何の変哲も無い史跡が、立派な観光地になるそうです。
確かにそうです。
松山のお城でも何気なく登って
「すごいな!」
と思うより、誰が何年に入城して、どんな出来事があって、この門に戸が付いていないのはこうした理由があってなどと細かく説明してもらえれば、何十倍も面白いに違いありません。
まず地元の人が「坂之上の雲」を愛することが必要なのだそうです。
(例のミュージアムの批判している人が多いように思いますが、そんなことではダメなようです。とはいえ・・・)
講演終了後、さすがに県職員や、市職員は熱心に質問していました。(なかにとんでもないトンチンカンな質問をしていた人もいたが・・・)
頼りになるかどうかは分かりませんが、こんなご時勢、何とか活気付くような政策を取ってもらえれば、やがて地元に跳ね返ってくるのではと思いました。
ただ、今回のお話で、ホテル、旅館、飲食店等の成功事例は示されませんでした。質問しようかと思いましたが、ちょっと話題が違ったので止めておきました。
気になるところではあります。
《坂の上の雲》本当に地元では盛り上がりに欠けていると思います。
本を読んでいる人も少ないのではないでしょうか?
私が子供の頃、いいえ司馬遼太郎さんの本が出るまで《秋山大将》の名前さえ知りませんでした。
恥ずかしい事ですが、郷土から出た偉人に対する市や県の取り組みも冷たいのではないでしょうか?
何事にも伊予の人間は率先して取り組むと言う気持ちが薄いような気がします。
もし、ドラマで人気がでたとしても、それからでは遅いよっ!と思うのですが。
先日の直木賞の天童荒太さん、去年の大宅壮一賞の城戸久枝さんでも、知らない人が多いのに驚きです。
TAKUMIさんの御懸念のとおりにならなければ良いのですが・・・
投稿: ogin | 2009年2月21日 (土) 19時44分