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2009年3月31日 (火)

大きな間違い

うちの店でたまにある間違いが

「先生」

に関する間違い。実はうちのお客さん、先生ばっかりなんです。いろんな意味で。

お医者さんも、資格を持っている方々も、美容師さんも、もちろん教員様も。

「先生の料理です」

なんて配膳に気軽に手渡すと、どの先生か分からなかったりするのも仕方の無いことです。

もっと困るのは常連さんに同じ苗字の人がいることです。

今日は父がその間違いの餌食になりました。

一番最初にご来店されたため、入ってくるのを見てなかったらしく、思っていた人とは違うお客さんが来ていたという笑えるお話。

しかも、こられていた方は、料理にちょっとした好みがある方だったのに、父1人だけが違うものを出していて、他のスタッフは全員知っていたため、好みどおりの料理を作っていたのですから、父は少々怒っておりました。「何で言ってくれないんだ!」と・・・

しかし誰一人として、まさか間違っているとは思いもよらなかったので

(今日はこれで行くんだ)

くらいに考えていました。偶然とはいえ、少し気の毒でした・・・

幸いにもお客様は全く気になされていませんでした・・・

2009年3月30日 (月)

鮎!!!

当店には清掃のおばちゃんが2人います。

1人の方はとっても古株で、それこそ私が中学生か高校生のときから来てくれています。

その方がとっても偏食で、うちで食べるおかずもなかなか好みのものが無く、白米だけを食べて

「ご馳走さん」

なんてことが多々あります。

そしてそのおばちゃんは家で食べれないものをよく店に持ってきてくれて

「みんなで食べといてね」

なんて言ってくれるのです。お菓子のときであったり、野菜のときであったり、漬物であったり、いろいろですが、今日の品は一風変わっておりました。

普段は来ない生鮮食材。

内容は季節はずれの鮎!かっちんこっちんの冷凍です。

みんなで

「これ、何で今時あるの?」

なんて話をしましたが、本人には聞けません。

そして箱を裏返してみて、びっくり。

なんと原産国「中華人民共和国」!

中国に鮎?て感じなのですが、おそらく養殖なのでしょう。

しかし鮎の養殖を中国でしているとは聞いたことがありません。

夜になって若い子が焼いてくれましたが、何となく食欲が沸いてきません。

しかし従業員全員がそんな雰囲気になって来ているのを見て

(私が食べないことには・・・)

と思い、食べてみることに。するとどうでしょう!背中に驚くほどの脂がのり、魚を持った手は脂まみれです。

日本の養殖の鮎は決して脂を乗せるような育て方はしません。

むしろ育てておいて、急流で痩せさせて身を引き締めてみたいな感じの作り方です。

おそらく根本的に考え方が違うのでしょう。

しかしこの鮎、意外においしいのです。みんなに「だまされたと思って」というのに、みんな嫌がって、嫌がって・・・

「これも勉強だから」

といってやっとみんなが口に運び始めました。

おいしいと言う人はいませんが、まあまあという人は多数。

微妙な味ですが、臭みは全くありません。

そのうち鮎の養殖も中国が主流になってくるのでしょうか?

(実は味以外のことが一番怖いのですが・・・)

2009年3月29日 (日)

不思議な取材

突然電話がかかりました。

「○○(会社名)の山本(仮名)ですが、今度DVDを作ることになったので、取材をお願いしたいのですが・・・」

これだけなら、取材に応じるわけもありませんが、複線があります。

あるお客様から

「私の関係で、取材の連絡が入ると思うので、知らないなんていわないでくださいね」

と一報が入っておりました。

あまりわけは分かりませんが、取材の電話に関しても、お客様の手前

「分かりました」

としか言えません。しかし何がどうなっているのか、私にはさっぱり分かりませんでした。

そして日時が決まり、取材の方がカメラマンを連れて店にやって来ました。

そのときに初めて取材内容の全貌が明らかになりました。

何でもうちのお客さんというのが知る人ぞ知る「易者」さんで、このたび愛媛県内15人ほどの選ばれし「占い師」さんの取材をして、

その中に「行きつけのお店」という欄があり、そこでうちを指定してくれたと言うお話だったのです。

お客さんは私の中ではご隠居さんでしたのに・・・

すぐに簡単な取材を始めて、私が口頭でお答えして、さらに簡単にVTRを回して、あっさりと帰られました。

その後、易者ということが発覚したお客さんがいらっしゃって

「お世話になりました。下手なところを紹介できないので、きよみずさんにお願いしました。忙しいのに、申し訳なかったね。でも、DVD売れないんじゃないかな?」

こんなことを言って帰られました。

何とも双方(制作と占い師)ともやる気の無い取材でした。

近々、書店等で500円ほどで売り出されるDVDだそうです。

(500円て・・・・安すぎですよね)

2009年3月27日 (金)

いろんな商売

今日来られたお客様が、たくさんの写真を見せてくれました。

ヨーロッパ各地を回られたようで、8冊も9冊ものファイルに写真がびっしりと入っていました。

その方、芸術家でさすが写真1つとってもお上手です。

私なんかだと

「後で加工すればいいから、適当に全部入れておこう」

みたいな撮り方ばかりしてしまいますが、きっちり枠に入れて、構図を作って、撮られていました。

スイスでの一こまで、大きな犬(後で調べたらセントバーナードという犬でした)と一緒に写真を撮っていました。

街並みと犬の風格が非常にマッチして、なかなかすばらしい写真でした。(といっても、思い出になる写真という意味ですよ)

「これいいですね?」

と聞くと

「かわいいでしょ。しっかりした犬でね。ポーズをちゃんと決めてくれるのよ」

さすがに観光地の犬ともなれば、そんなものかと思って話を聞いていると

「この犬、お金取るのよ。お金払って写真を撮らせてもらうのよ」

なるほどです。こんなに堂々とポーズを決めている意味が分かりました。訓練されているのです。

いつも思うのですが、観光地の商売はなかなかしたたかです・・・

2009年3月26日 (木)

求人難

世間では就職難や派遣切りや悪い話が聞かれますが、実感としては

「嘘だろう?」

としか思えません。

というのも、当店では昨年から職安をはじめ、求人誌等で調理スタッフを募集しておりますが、全く問い合わせがありません。

うちの待遇が悪いから?とも思いましたが、他の店でも同じ話を聞きます。

高齢の板前はいるけど、若い子はいない。そういうことのようです。

大手飲食チェーンが不況だからとスタッフを募集してみたところ、100人補充と大規模採用に打って出たにもかかわらず、驚くほどしか募集が無かったそうです。

結局、したい仕事、できる仕事が少ないわけで、あるところには仕事はあるのでは?という気がします。

知り合いにいろいろ連絡していますが、やはり手ごたえはなし。

必要ないときには、断るほど声がかかるのに、このままでは人手不足で立ち行かなくなりそうです・・・

2009年3月25日 (水)

情けない・・・

先日、仕事が早く終わり、飲みに出ようか、家に帰ろうか悩んでおりました。

そこで珍しく

「そうだ、運動不足だし、ウォーキングでもしよう」

とそのままの格好で、歩きに行きました。

周りの景色をちらちら見ながら

「まだ、開いている薬局があるな」

などと思いながら、街からは離れたところへ向いて歩いていきました。

時計を眺めながら、30分くらいを目安にと思っていたのですが、いざはじめてみると、時間なんてなかなか経つものではありません。

歩けど歩けど時計の針は動かない!そのまま家を中心にぐるりを歩いていても、全く目標の時間にはならず、そのまま街中のほうを回ることに。

きよみずのほうに向い歩いていって、いよいよ20分くらいになった時

「なんか、めんどくさくなって来たな」

とちょっと心が腐ってきました。そしてそのまま行きつけのバーに飲みに行ってしまいました!

「アホやな」

とか思いながらも

「もうええか」

みたいなもんで、すべてを忘れて、楽しくやっちゃいました。

それを次の日、調理場のみんなに言うと、普通に笑顔でため息をつかれました。

あきれられています!

2009年3月24日 (火)

疲れました

毎日のことですが、9時に出勤して、昼の営業を終えた後、1時間から2時間近く休憩を取るのですが、

本日は長引いてくれたWBCがまだ放送中だったので、テレビで観戦しておりました。

その間、布団に入ってテレビを見ています。

そして、9回裏からの心臓に悪いような展開が続き、期待するとはずれたときのショックが大きいので、悪いことを想像する(今回はたぶん負けるんだろうなと覚悟する)ネガティブな感情を持ちつつも、

心の中で何とか勝てないものかと、テレビを消せずに見ておりました。

すると、勝ってしまったではないですか!感動もほどほどに、

「ようやく寝れる」とテレビと電気を消して、布団をかぶりますが、心臓が「ハタハタ」して、妙に目がさえて、お昼寝できませんでした・・・

緊張を解くことなくテレビに見入っていたせいと、寝ようと思うのに寝れなかったせいとで、仕事の後半、どっと疲れました。

もう少し、心臓に優しく勝ってもらいたかったものです。

1人、お客様で

「侍が勝ったから、飲みに来たよ」

とご来店いただけた方がいました。若干経済効果あり!

2009年3月23日 (月)

そんな訳・・・

本日、幕の内を食べに来ていただいたお客様に、店長が

「今、店でフランス人が働いているんですよ」

と言って、お客様との会話の話題づくりをしたそうです。

「へえ~」

などというやり取りがあったのでしょうか。

その後店長が席を離しているときに、幕の内を担当している、いわば「幕の内料理長」がカウンターの中に来て、用事をして「さっ」と帰ったそうです。

再び店長が戻って来ると、お客様が

「見ましたよ、フランス人。小柄で色白の人でしょ?」

店長はお客様が何を言っているのか一瞬分からなかったそうですが、確かさっきカウンターに入って行ったのは料理長のはず。店長は

「あの人ではないんですよ」

と申し訳なさそうに・・・

(ここからは私の意見)

しかし、料理長を見て、フランス人とは思わないだろうなとしみじみ思います。

どこから見ても、日本人そのもの。うちのフランス人はめっちゃ大柄だし、白人に向って「色白」の表現もはたして?と首をかしげてしまいます。

それとも人によれば、彼もフランス人に見えるということなのか?

ということは、私もフランス人に見えませんか?

(見えるわけ無いですよね・・・)

2009年3月21日 (土)

このやろう!

「たも」という言葉ご存知でしょうか?

正式には「たも網」というらしく、枠に網を付けた、魚をすくう網のことを言います。

うちの生け簀にも魚をすくうためのたも網が2つあるのですが、2つとも朽ちてきて、穴が開いているのです。

平目や鯛など少し大きな魚なら問題ないのですが、小型の鯵、先日入荷したメバルなどは網の穴からスイスイ逃げて、大変なのです。

今朝でも仕込みのときに、魚を上げようと思うのに、まるであざ笑うかのように、穴から逃げて、一向に捕まえることが出来ません。

気が短いほうなので、何回もやっているうちにイラが来て、余計に掬えなくなったりして・・・

下手したらさばく時間より、魚を追いかけている時間のほうが、長いくらいです。

これがまだ仕込みのときだからいいものの、お客さんが来て

「さあ、魚さばくよ!」

となったときなら「掬えません」では話にならないですから、大変です。

早くまともなものに換えてもらわないと!

2009年3月20日 (金)

大人気 フランス人!

地元新聞の反響は限りなく大きいです!

これくらい広告も反応があればありがたいのですが・・・

私とともに写真で掲載されたフランス人、おば様方から引っ張りだこです。

「あの、新聞に出てたかわいい子、一目でいいから見せてくれない?」

「フランス語しゃべれないけど、挨拶させてよ」

などさまざまな理由をつけて、ニールスの登場を促します。

仕方なく現れたフランス人に、おば様方は笑顔を見せますが、言葉が分からないのを知っているので、しどろもどろです。

自分で言っておきながら、いざ、出てくると困っている様子。それでも見てみたいのですね。

おば様方に限らず、多くのお客さんが「見たよ」と声をかけてくれます。

おかげさまですごく宣伝効果があったように思います。

そのことをニールスに伝えて

「すごいね、みんな見たって言ってるよね」

というと彼は昨日、道後温泉祭りにみこしを見に行ったそうです。

するとそこで女性たちに

「ああ、きよみずの外人でしょ?新聞で見たよ」

と言われたそうです。本人曰く

「ブラックのサングラスと帽子をかぶっていたのに、驚きました」

本当ですよね、そんなのでよく分かったものだと、びっくりいたしました。

「悪いことは出来ないよ」と言っておきました。

2009年3月19日 (木)

とにかく!

「春眠暁を覚えず」

とはよく言ったもので、本当に毎日眠たい!

家庭内でもどうも眠たい空気が漂っているようで、毎日5時に起きている長男と自転車で幼稚園に行っているときの事。

「ねえ、眠たくない?パパはね、すごく眠たいよ」

というと、一丁前に

「ボクはね、まいにち5じにおきてるんだけど、今日は7じまでねてたから、ねむたくないんよ」

と言います。やっぱり子供でも起きれないんだ。

「パパもねればいいじゃん?」

(あんたを幼稚園に連れて行かないといけないから、おきてるんだよ)

と言いますが、放っておくわけにもいけないですし、早く寝るのも難しいんですよね。

妻も毎朝「眠たい、眠たい」と言っています。

みな、健康であることには間違いないようです。

2009年3月18日 (水)

蛸の子

蛸の子が頭の中に入っているのはご存知でしょうか?

「当たり前じゃん」

というかもしれませんが、よくよく考えてみてください。

他に卵が出来るところが無いとはいえ、頭ですよ、頭。

すべてが頭部に集約されている、究極の生き物なのか、それとも、何一つ発達していない、原始の生き物なのか。

私には分かりかねますが、ニコチャン大王(知らない人はすみません)に近いものもあります。

蛸の子ですが、今年は

「今まで食べていた蛸の子は何だったのだろう?」

というほどおいしいものにめぐり合いました。

他の魚の卵とは違い、脂分が少なく、淡白なほうなのですが、不思議な味があり、そして臭みは無く、臓物嫌いの私にとってもありがたい卵なのです。

それが

先日取り出した卵は本当に孵化寸前だったのか、一つ一つがパンパンに張って、すごく歯ごたえがあるのです。

あのプチプチ感が全体に広がっているのです。しかも味わいはそのままに!

「おお、これはたまらん」

と思ったのは私だけかもしれませんが、なかなかのものでした。

蛸の子の成長具合は見た目にはあまり分からず、選んで買えるものかどうかも分かりませんが、こんな卵ばかり入っていると、ありがたいのになと思いました。

2009年3月17日 (火)

なんか変!

調理場は午前中に仕込みを終わらせ、昼の営業をした後、4時くらいまで休憩を取ります。

その後お客様が来るまでに最終的な仕上げをして、お料理をお出しできるように、整えていきます。

ここまでが仕込みの段階。ここまでの段取りが非常に重要なので、

時間に間に合うように、まず一番早い予約のお客様に合わせて、仕事をしていきます。

本日の一番早いお客様が6時30分ご来店予定。

そして7時。さらに続いて、一番最後は8時過ぎのお客様がありました。

最初のお客さんが6時30分というのはそんなに早くは無いので、のんびりしていると、どこからとも無く

「いらっしゃいませ」

の挨拶の声!しかも、続いてご予約のお客様がそろわれたとの連絡。

(いやに早いな!)

時計はまだ6時を回ったところ。しかしこんなことはよくあることで、すべてのお客様が時間通りというわけにはまいりません。

全然仕込が間に合っていないので、若い子とたちが大慌てでお付き出しなどの準備をしています。

やっとそれがで終わったかと思うと、続いて7時のお客様がお揃いに!まだ6時30分にもなっていないのに!

(今日はやたらお客さんが早く来られるな!)

何の疑いも無く、ただ自分たちが追われて仕事をしていました。そんな不思議な日もあるのだと・・・

ところがどのお客さんも早く到着して、挙句の果てには8時からアルバイトに来るはずのフランス人も7時30分くらいに

「おはようございます」

と登場します。この瞬間

「これ、時計おかしくないか!」

もっと早く疑うべきでした。

電話で時報を聞いてみると、約25分も遅れています。調理場全体が、30分ほど遅れて仕事をし続けていたのです。

そりゃ、時計が間違っていたのでは間に合うものも、間に合うはずがありません。

慌てて電池を取り替えて、それから時計が狂うことはありませんでした。

そんなに忙しくなかったので何とかなりましたが、入りが多ければそれこそ大変なことになっていました。

おそろしや、おそろしや!

2009年3月16日 (月)

京都遠征

昨晩、一泊二日の京都より帰ってきました。

2日で懐石を3食食べました。

「贅沢やな!」

と言われますが、これもまた勉強であって、決して贅沢をしているわけではありません。

最初の日の昼は祇園乙部(東)にある「山玄茶」というお店に行きました。

柊家別館の料理長をしている後輩がそこに行きたいと言うので、2人して出かけました。

非常に入り組んだその店は、祇園らしく小さくまとまり、今は主流となった掘りごたつ式のカウンターです。

調理場の中には狭い中にたくさんの板前がいることを感じさせる、活気が。

そしてお店のほうもにぎわっています。

店主さんは滋賀の有名所「招福楼」に20年いたという立派な肩書きを持つ方らしく、料理としてはその流れを汲む、こじんまりとした、きれいな料理であろうかと想像していました。

ところが出てくる料理は小ぎれいに盛られていますが、意外と崩しの入った今っぽい懐石だったのには少々驚きました。

しかし、すべてが崩してあるというわけではなく、私も理想とする「オーソドックスな中の、一部での崩し」を目指している様で、おいしくいただくことが出来ました。

2人とも「なかなか、よかったよね」という意見で一致しました。

そしてその日の夜が今回の目的「高台寺 和久傳」です。

市内にも4件ほどの店を持ち、その本店と位置づけられている高台寺店。久しぶりの料亭です。

昔からある店ではありませんが、ことのほか有名です。

こちらのお店は私の師が最初に修行したお店で、さらにはその恩師のお兄さんが総料理長という、ちょっとしたご縁がございます。

さらには本当ならば、私はこちらのお店にお世話になる予定だったのですが、先を越されて行き場を失ってしまった、いわく付きの経緯がございます。

いつかは行ってみたいと思っていたのですが、なにぶん1人では行けず、機会も無く、今に至っておりました。

焼き蟹料理が有名なお店なので、行くのならぜひ蟹をと思っていました。

その禁漁が間近に迫っていたので、今日という日が選ばれた理由でもありました。

幸運にも食事に付き合ってくれる方が見つかり、お付き合いいただきました。

最初に若い板前さんが

「本日水揚げされた間人(たいざ)蟹です。この蟹を焼かせていただきます」

と言って持ってきた物は、確かに見たこともないような大きな松葉ガニ。

驚きです。それを目の前に持ち出した火鉢で、板前さんが1人付き、さらには女中さんも付きっ切りで給仕してくれます。

どうぞと言って出された焼き立ての蟹は、身も盛り上がり、見るからにおいしそうです。

そして驚いたのは何もつけないで食べます。酢橘などの柑橘もなければ、酢も出汁もなし。

塩も施されていないと思われる蟹は本来のおいしさで満ち溢れていました。

(確かにおいしい)

中に少しだけ、料理が出たり、蟹以外の焼き物が出ますが、ほぼ蟹尽くし。

しかし、今回一番おいしかったのはこれです。

Img_09841 蟹味噌の生のものと、数年寝かしたものを煮きった酒で伸ばして、温めたもの。

この味噌のおいしさは格別でした。

その後に熱燗を注いだ甲羅酒も最高。このおいしさは感動物でした。

もう1つ写真を。少しぼけていますが、こうして焼いてくれます。

Img_09821

感動してお店を出ました。

続いてあくる日のお昼には、以前はもう少し北の府庁あたりにあったかと記憶している「まとの」というお店に行きました。

今は祇園甲部、建仁寺近くにお店があります。

こちらではミニ懐石をいただきましたが、このお店の料理の盛り付けと器の感覚が特徴的でした。

すべて小さめの器にいっぱいに盛り込むといった感じの手法です。

とにかく器すべてが小さいのです。

その代わり工夫して盛っていますから、上品に盛り付けています。

味もおいしく、今回の食事は全部あたりといってよいかと思います。

料理とはあらを探せばきりが無いものですが、いいものを見ようと思うと、そうたくさんはある物ではありません。

そこのお店で少しでも自分のためになるものをと思い、毎回食事が出来るようになっただけでも、少し成長できたかなと思っています。

否定から大きな飛躍は期待できませんでした。

この盛り付けも私の感覚にはない構図でしたが、きれいに盛り込まれていると感心いたしました。

Img_09851

2009年3月14日 (土)

本日

京都に研修に来て折ります。
また後日、レポートいたします。
久しぶりに刺激を受けています。
たくみ

2009年3月13日 (金)

お姉さん!

私、最近、姉が出来ています。

そう、ここ最近の話です。腹違いとかそんなんじゃないんですよ。

というのはお客さまからよく

「君のお姉さん、すばらしいね」

とか

「お姉さんとよく似てるね」

なんて声をかけられるのです。

妹がライブやコンサートを頻繁に開き始めて、うちのお客さんも行ってくれる様になり、こういう会話が生まれています。

どうも私のほうが妹よりも年下に見えるようなのです。

それも1人2人じゃないんです。数人です(よけ変わらんか!)。

前文でも紹介しましたが、私に「君の~」というくらいですから、自分とはそんなに親しい間柄ではないのです。

よくお話しする方なら

「巧くん(さん)~」

となるはずですから。

さらによくよく考えてみると、親しい人は私が兄で、彼女は妹だということは周知の事。

その点を知らない方は、私を弟だと思う人が多い。

ということは、ということはですよ!親しい人も、その事実を知らなかったら、私が弟だと思ったかもしれない。

ということは、数人じゃない可能性もありますよ。数人じゃ!

なんだかめっちゃうれしい!年取ったせいか、そういう比べられて若く見られるっていうのに、少し快感を覚えるようになって来ました。

お客様たちによると、

「ごめんね、妹さんが落ち着いているもんで!」

と口をそろえて言われます。

落ち着いている。うん、うん、いいことですな。ねえ、お姉さん♪

2009年3月12日 (木)

麻婆豆腐

たまに賄いで登場する麻婆豆腐ですが、私、あまり豆腐に好きじゃないもので(料理人として、あまりにうさんくさいので、人には言わないようにしています)、

中華料理屋さんで、これを注文することはまずありません。

さらに言うと、辛いものもいまひとつ苦手です。

ですから、ある意味、本物を食べたことが無いのです。

確かに賄いのほうがおいしかったりする可能性もゼロではありませんが、うちの子たちが作るものですから、限りなくゼロに近いはずです!

そして今日の賄いが麻婆豆腐でした。

普通にいただけるのですが、若干甘く、豆板醤が利いて、とってもホットでした。

私は食べるものに関しては、甘いおかずのほうが好きなほうなので、少々甘いことには注文を付けることはありません。

その私が「甘い」と感じるわけですから、おそらく他の人が食べると、かなり甘いはずです。

そこで作った本人に

「あれって、甘いんじゃないの?」

というと、

「あんなもんっしょ!」

というので、他では食べたこと無いわけですから、強いことはいえません。そうなのかと納得しました。

しかししばらくして、他の人からも

「甘いやろ!」

と言われているのを聞いて

(やっぱり、あまいんじゃん)

と分かったまでです。

一度私もどこかのお店で食べてみたいとは思うのですが、好きでもない料理に、大事な1食を捨ててしまうのが、非常に残念で、許しがたいことなのです。

誰かが食べているのを少しだけ拝借できれば、最高なのですが・・・

家庭で食べていたあの料理が、実は全く違う料理だったなんて話、よくありますもんね。

2009年3月11日 (水)

さすがに!恐るべし。

自慢ではありませんが、松山でうちの店ほど、お客さんの口も目も肥えた店は、そう無いと自負しております。

お客様も「おいしいものを食べたい」という一心でご来店くださるわけで、そういう意味では、本気でご来店くださいます。

ですからもちろんではありますが、我々店側の人間も真剣勝負で挑まなければなりません。

以前お客さんから

「いろんなお店行くけどね、やっぱり間違いが無いのはここやな。でもな、これってすごく重要なのよ。がっかりだけはしたくないからね」

ありがたいお言葉でしたが、背筋が寒くなるのを感じました。

下手打つわけにはいけないのだと・・・

人間ですから、失敗もありますし、調子が悪いときもあります。それを最小限に抑えれた人が、どの世界でも一流と言われるのでしょう。

昨日、幕の内弁当担当がお休みしていたので、我々が彼の書いた献立をもとに、ほとんど仕込まれてあった料理を仕上げて、盛り付けました。

今日分かった話ですが、その料理を食べた(見た)お客さんが

「いつもと、盛り方というか切り方が違う」

と一言いったそうです。もちろん、それが悪いとか、どうとか言っているわけではなく、

いつものスタッフが休んでいることを見抜かれたそうです。

なかなかたいした気持ちで食事に望まれているものだと、驚きました。

味噌汁1つでも

「いつもと味噌が違いませんか?」

と試しに買ってみた味噌を使ったときに言われたりすると

(自分でも気づかないかもしれないのにな・・・)

と思うことも・・・

お客さんは間違いなく一流です。

我々も全員、もっともっと高いレベルを目指していかなければ、いずれ見放されてしまいます!

2009年3月10日 (火)

アラカン

先日母に

「あんた、アラカンて知ってる?」

と聞かれて、さて、そういえば昔母の話の中に出てきた「アラカン」という俳優がいたかな?

なんて話をすると

「何よ、知らんのかね」

と馬鹿にされました。ちなみに喫茶の店長も知らなかったようでした。

私は絶対に嵐寛寿郎だと思ったのですが・・・

ていうか、このアラカンも私は見たことありません。

教えてくれと、乞うて出てきた答えが、なんと

「アラウンド還暦よ」

(そんな言い方って・・・)

アラサー(30歳)、アラフォー(40歳)さえも最近知り、それでも

「そんな言い方があるのか!」

と感心したほど。さらにアラカンて・・・

アラカンがどうのこうのはなしていましたが、内容は全くくだらなかったのでしょう。忘れました。

流行に乗ろうとした、還暦辺りの人たちが、自ら考えた言葉でしょうか!

2009年3月 9日 (月)

ゴーストタウン

昨日の新聞記事の切抜きをスキャニングして、UPしておきましたので、

前日のブログを見てみてください。

友人からは

「顔を見ただけで、足の長さの違いが想像できる」

とひどい言葉をいただきました。

話は変わります。

松山の歓楽街、平日の夜がしこたまひどいことになっております。

日々こうして自室でパソコンに向うと、そこに面した窓からは、

近所のスナックから漏れるカラオケの音が聞こえるものです。

しかしこのところ、週末以外は全く聞こえません。

時間が出来て、外をのぞいてみても、通りむこうまで見渡せるほど車も人も全然いません。

まさにゴーストタウン。ゾンビでも歩いてそうです!

他店の閉店情報もちらほら。

飲食店からの提案です。

消費は美徳。

いただいた給付金はすべて飲み食いで使い切りましょう。

(そんな勝手な話はないですな・・・)

2009年3月 8日 (日)

引き立て役?

本日付の愛媛新聞に、私とフランス人ニールスの写真が掲載されています。

先日取材を受け、いろいろなお話をさせていただきました。

言葉の問題もあり、あまりうまくは伝えられなかったようですが、言わんとすることは記事の通りです。

もっと小さな記事になるのかと思っていましたら、かなり大きな写真に驚きました。

写真を見た妻が

「えらく太ったものね!」

と私を見てため息をついていました。

他にも

「男前のフランス人をえらく引き立てたものやな」

などとひどい言われようでした。

これで彼にとっても日本留学の思い出になったはず。

見てない方はご覧いただければと思います。

残念ながら、私の名前と、父の名前を間違えてられていました・・・

父が35歳ということに!

Image

豪華 幕の内 

お付き合いのあるワインバーがこのほどリニューアルオープンしました。

それの伴ない、食べるものを何かお出ししたいと、オーナーから希望を聞き、当初は

「ワインバーなんだから、和食じゃないでしょ!」

と思っておりました。

しかしオーナは

「いろいろなニーズにお応えしたい」

とのご希望を示され、わがきよみずの幕の内も予約メニューに加えられることになったようです。

きよみずで味わうことの出来る料理をコース並みに幕の内に詰め込みました。

見た目にもきれいで、冷えるという事をのぞけば、味も申し分ないはずです。

今回はあえてお刺身などは入れずに、無難な料理をしてみました。

どのようなご希望があるか分かりませんが、これからはいろいろな意見を取り入れながら、お弁当を作ってみたいと思います。

きれいだったので、是非皆様にもみてもらいたいと思っておりましたが、写真を撮る間がありませんでした・・・

また、次の機会に。

ちなみに、幕の内は今のところ、他の方へのご提供は考えておりませんので、あしからず。

2009年3月 6日 (金)

買い物かご

商工会議所の支援事業で、ITを活用するための補助がありました。

あるパンフレットを見たのがきっかけで、連絡してみました。

うちがお願いしたかったのは、きよみずのHPに買い物かごを付ける事。

今まではHPで注文表を印刷してもらって、ファックスしてもらうと言う方法を取っていました。

しかし印刷するのも、ファックスするのも大変だったり、プリンターやFAXが無ければ始まらない話だったので、注文はさっぱりありませんでした。

そこで、何とかうちのページ内でそのまま決済できる方法はないかと相談したわけです。

しばらくして会議所から連絡があり、打ち合わせをした上で、専門家を一人連れてきてくれました。

そして考えていることをお話して、パソコンを触ってもらい、さらにもう一回来てもらい、本日、HP内に買い物かごを付けることが出来ました。

宮城県のサイトの間借りをする形での決済機能ですが、とりあえずこれで様子を見てみたいと思っております。

そして、その専門家の方にほめられちゃいました。

「52万件ある検索の中で、ひらがなできよみずと入れて、トップに表示されることは、すばらしいことなんです。このまま頑張ってください」

とのこと。ほぼ毎日更新している、このブログのおかげで、検索エンジンに引っかかりやすいそうです。

2009年3月 5日 (木)

お恥ずかしい!

今日もフランス人が「夜8時に出勤して」と言っておいたのに、午後6時にやってきて

「おはようございます」

と笑顔で挨拶していました。仕方が無いからそのまま働いてもらいました。何がどうなって間違えるのか・・・

恥ずかしいのはフランス人のことではありません。

今日、いとこが土筆を大量に取ってきたとのことで、分けてもらいました。

お買い物袋に、相当数の土筆。

暇に任せてみんなでやっつけました。

中に開いているものがあり、ボールに「ポン、ポン」とはたきつけると、中から胞子なのか、花粉なのか、よく分からない緑の粉が落ちていました。

それが抹茶の粉に見えたので、若い子に

「これ、見てみ!たくさん抹茶が出ているで!」

と冗談で言うと、普通の顔で

「へえ、これが抹茶になるんですか!」

私:(おいおい、冗談やろ、本気か?)

と言います。他の子たちに

「あいつ、お茶っていったら信じているけど・・・」

と話すと、それを聞きつけた本人が

「冗談ですよ」

と笑っていました。しかしあの顔は結構真顔だったように思えました。そんな役者ではないはず。

本当のところ、真に受けていたのか、冗談だったのか、知っているのは本人のみとなってしまいました。

2009年3月 4日 (水)

とん蝶

おきゃくさまから以前教えてもらった食べ物「とん蝶」。

果たしてどのようなものか、全く想像もつかず、インターネットでの情報だけが頼りで、どうやらおこわだということが分かりました。

しかし売っているのは大阪市内のみ。しかも地方発送はしてないと言う、商売っ気の無さ。

手に入らないから追いかけてしまう。これ世の中の常ですよね。

しかし私よりもさらに執着心を燃やして、どこまでも追いかけた方がいらっしゃいました。

それが「コーヒータイム SUN」のoginさんでした。

SUNさんは姉妹でお店を経営されていて、oginさんのお姉さんが大阪に出かける用事があるということで、どうしてもとん蝶を買ってきてくれ。という事になったそうです。

妹のお願いを仕方なく聞いたお姉さんは到着した日にお店に足を運び、もって帰る日の予約までするという念の入れよう。

それだけ妹にきつくお願いされていたと言うことなのでしょう。

そしてありがたいことに、きよみずにもそのとん蝶がやってきました!

話してみるものだと、私はうれしくてたまりませんなどといいながら、実は忘れかけていました・・・

Image 2

本日届いて、開けてみると、何と表現したらいいものか・・・

母に「見たら分かるけど、一体これは何なの?」

と聞かれると、いわれも、ゆかりも分かりませんから、なんともいえないのですが、どうももち米で、中には昆布のふりかけと、大豆と梅干が入っていましたので、おこわの簡単な混ぜご飯とでもいいましょうか、そんな感じです。

それでも素朴で不思議に後を引く味に、みな口をそろえて「おいしい」の連呼。

でもなぜこれが、松山にまで聞こえてくるほど有名なものなのかは、分かりかねます。

大阪の伝統料理?なのでしょうか。

ちなみにoginさん、ブログの内容がかぶってしまいまして、申し訳ありません。

ご馳走様でした。

あと、とん蝶を教えていただいた いかさま、お先でした。

(意外と黙ってもう食べてたりして・・・)

2009年3月 3日 (火)

寂しいお知らせ!

松山の酒屋さんが、以前営業に来られて勧められた酒蔵が、事情により廃業することになりました。

うちでもたくさんではありませんが取り扱いがあり、お客様からはかなり評判のいいお酒でした。

ここ5年ほどでめきめきと頭角を現し、毎年新酒が出るのを楽しみにしていました。

今日、そのお酒屋さんと杜氏さん直々に店に挨拶にいらっしゃいました。

私はてっきり新酒でもできて、うちなんかに挨拶に来てくれたのかと楽しみに出て行ってみると、そういう話でした。

急に廃業すると言っても、お米を買わなければ分かるはずだけどと思っていましたら、どうやらお酒造りはしていたようなのです。

そして新酒が出来上がるほんの1週間ほど前に突然「止める」

となったそうです。

悲しい面持ちのお二人に、それ以上問い詰めることは出来ず、気になるのですが、励ましの言葉をかけざるを得ませんでした。

杜氏さんもまだ若く、せっかく先代の杜氏から技術を受け継ぎ、鍛錬し、評価を高めてきたというのに、残念そうでした。

酒造りはおそらくやったことある人しか分からない喜びがあるんじゃないかと思います。

自分の分身を育てているような気持ちになっている杜氏さんがたくさんいるはずです。

しかし作れる人が、作る環境を与えられなくなることが、とても気の毒でなりません。

「また、酒造りをはじめたら、真っ先にうちに新酒を届けてください」

とだけ言っておきました。

なんだか残念なお話でした・・・

2009年3月 2日 (月)

えんどう豆

碓氷豆とかえんどう豆と呼ばれる、実エンドウですが、今年も豆の時期がやってきました。

春先から夏までは豆一辺倒です。

いろいろな使い方が出来、出始めは重宝がられる豆ですが、

しばらくして夏前になると

「おいおい、また豆か・・・」

となるのがとってもかわいそうです。

今年初めてえんどう豆の真薯を作りました。

魚のすり身に、湯がいた豆を裏ごして入れるのですが、今回は豆を湯がくのに少し工夫してみました。

とある家庭料理の本に豆を湯がくのに、炭酸を使うと柔らかく、色よく仕上がると書いてあるのを見て、やってみると、なるほど言うとおり鮮やかな色で、柔らかく仕上がります。

これはいけるということで、早速たくさん豆を湯がき、裏ごして真薯に入れてみました。

鮮やかな緑色になり、いい感じです。

節句過ぎまではこれを菱餅に見立てて、ひし形に切って提供したいと思っています。

明日のお客様が喜んでくれるかどうか、楽しみです。

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