寂しいお知らせ!
松山の酒屋さんが、以前営業に来られて勧められた酒蔵が、事情により廃業することになりました。
うちでもたくさんではありませんが取り扱いがあり、お客様からはかなり評判のいいお酒でした。
ここ5年ほどでめきめきと頭角を現し、毎年新酒が出るのを楽しみにしていました。
今日、そのお酒屋さんと杜氏さん直々に店に挨拶にいらっしゃいました。
私はてっきり新酒でもできて、うちなんかに挨拶に来てくれたのかと楽しみに出て行ってみると、そういう話でした。
急に廃業すると言っても、お米を買わなければ分かるはずだけどと思っていましたら、どうやらお酒造りはしていたようなのです。
そして新酒が出来上がるほんの1週間ほど前に突然「止める」
となったそうです。
悲しい面持ちのお二人に、それ以上問い詰めることは出来ず、気になるのですが、励ましの言葉をかけざるを得ませんでした。
杜氏さんもまだ若く、せっかく先代の杜氏から技術を受け継ぎ、鍛錬し、評価を高めてきたというのに、残念そうでした。
酒造りはおそらくやったことある人しか分からない喜びがあるんじゃないかと思います。
自分の分身を育てているような気持ちになっている杜氏さんがたくさんいるはずです。
しかし作れる人が、作る環境を与えられなくなることが、とても気の毒でなりません。
「また、酒造りをはじめたら、真っ先にうちに新酒を届けてください」
とだけ言っておきました。
なんだか残念なお話でした・・・
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