愛媛県の南西部、愛南町という海も山もある町で、1つの事業が始まっています。
それはとらふぐの陸上淡水養殖。
淡水とはいえ、完全な淡水ではなく、汽水とでも言いましょうか、低い塩分で飼育しているそうです。
メリットは淡水なので病気が発生しないこと。そのため、投薬を減らせるそうです。
さらに海洋汚染による被害が無いこと。海水をろ過しても、汚染物質は取り除けなかったりします。その点、地下水は汚染が少なく、安心なのです。
そして陸上養殖のため温度管理ができ、飼育期間が海上養殖に比べて短く、コストが安い。
大きく3点ほどが特徴のようです。
ある方の紹介で、山のふぐの味をみてくれといわれ、食べて評価させていただきました。
従来の天然物と養殖物の大きな違いは天然ものに比べて養殖物は水分が多く、水っぽさを感じ、さらに旨みが少ない欠点があります。そして、天然物はさばいて時間が経てばある程度までは旨みが増すのに比べ、
養殖物は身から水分が出てきてしまい、身が絞まり(死後硬直)不味くなりやすいのです。
その点がいかんともしがたいかけ離れた差なのですが、味をみさせていただいたものは、今までの養殖物とは全く別物でした。
養殖物に比べると旨みも多く、身質は固く、水分はさほど感じられません。
白子も比べるとかなりいいものでした。
もっともさすがに天然物と比べると食べてすぐにそれと分かるほどの差があります。
うたい文句のように「天然物と遜色ありません」とまではさすがにいえませんが、一般的にはおそらく高評価なのではないでしょうか。
愛媛の山の中にあって、ひとつの産業として、今後大いに発展すべく努力をされています。
我々ごときの評価にも耳を傾ける姿勢は非常に感心いたします。
きよみずとしては養殖物を使いませんので、取引相手とはなりませんが、愛媛のお仲間として頑張ってもらいたいものだと応援しております。
オプティマ・フーズ
http://www.optima-foods.jp/index.html
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