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2009年7月 1日 (水)

マカロン

人生で最初にマカロンを口にしたのが8年ほど前。

そのときの状況を今でもはっきりと覚えています。

お客さんとして来てくれたお菓子屋さんを訪ねて行った時、どういうわけか非常に歓迎されて

「まあ、まあ、こちらへ」

という感じで店の奥へ招かれました。今はどういう造りになっているのかわかりませんが、当時はイートインできるスペースはありませんでした。

しかしそこにはイスとテーブルがあり、そこへ座らせてもらいました。

するとオーナーはおもむろにシャンパンを開けて、グラスに注いだ上に、グレナデンシロップか何かを注ぎ、シャンパンに少し色をつけて飲ませてくれました。

今ならどれほど喜ぶか想像に難くありませんが、当時は

「何でお菓子屋さんにシャンパンがあるんだろう?」

くらいのものでした。さらには

「もう仕事は終わりかな?」

などと余計な心配も。そして店の焼き菓子を数点盛り合わせてくれて

「どうぞ」

と勧めてくれます。ワインの知識も乏しく、優雅さのかけらもなかった私にとって、シャンパンのあてにお菓子というのも全く意味がわかりませんでした。

(どうしてお酒にお菓子なの!コーヒーのほうが・・・)

勧められるがままにシャンパンを飲み

「おいしいですね」

と、お愛想の1つも言えず、ただただ

(お菓子とシャンパンか・・・)

とだけ疑問を感じていました。そこに登場したのがマカロンでした。

卵白を焼いてどうのこうのと説明してくれました。

「松山にはまだ出回っていないから、どうぞやってみてください」

と勧められたマカロンでしたが

(こういう食べ物なのか・・・ ケーキのほうが美味いよな)

と感動はありませんでした。それからというもの、私にとってマカロンとは非常にとっつきにくいお菓子となってしまいました。

盛り合わせがあっても、マカロンを選ぶことはありませんでした。一度も口にすることなく、今まで来てしまいました。

それが今年に入り、マカロンを食べる機会がありました。というか、お客様がもってきてくださったものを

(食べてみようかな)

と口にしました。

袋から取り出し、まじまじと見つめ

(たいしたことないんだろうな)

と一口やって、私は今までの自分の考えの浅はかだったことを思い知らされました。

(なんとこんなにおいしいお菓子だったのか!どうして今まで食べずに来てしまったのだろう)

と後悔しても後の祭り。

さらにシャンパンはないので、グラスワイン用の白ワインを一口あわせて飲んでみて

「めっちゃ合うわ!」

と感動。その時初めて、8年前に私がどれだけのもてなしをその場で受けたのか、知ることが出来ました。

すごく天気のいい昼下がりで、何にもなかった日曜日でした。

テラスにも似たガラス張りの日の差し込むお菓子屋さんの一角。

今ならどれほど幸せな気分でシャンパンを口に運んでいたことだろう。マカロンをあてに。

あまりにも無知で若すぎた当時を悔やんでも悔やみきれません・・・

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