何があったか知らないけれど・・・
店におかしなFAXが送られてきました。
「この人は産業スパイです。知っている人は連絡ください」
この文言の下には大きな白黒の顔写真が、まさに指名手配の写真のごとく、大きく掲載されています。
朝、父が
「これ見てみ」
といって見せるのですが、背筋が凍りつくような感覚を覚えました。
何となく気持ち悪いのは、その方はすでに亡くなられている方だからです。
もちろん、お客さんだったので知っているのですが、父はすっかり忘れてしまっていたようでした。
気持ち悪いには複線があります。
私の自宅近所の街角の掲示板に、やはり同じ顔写真が張り出されていました。
もう1年位前のことです。今も張ってあるのかどうかはわかりません。
そこには
もっとひどいことが書かれてあり「探しています」と書かれていました。
他にも同じようにたくさんの人の名前が書かれていました。
でもそれを見た時には、すでになくなった後でした。
本気で、その方を探しているのなら、亡くなられた事くらい、すぐに分かるはずです。
ということは、私はこれを行っている人は、死者を辱めているのではないのだろうかと、考えています。
どれほどの恨みがあるのか、それは私の知りえることではありませんが、残酷な話だなと寂しくなりました。
果たして私どもの店にfaxを送ってきた人は、知っていることを承知の上で、送ってきているのだろうか?
そうだとすれば、なぜ、うちとその亡くなられた方の関係を知っているのだろうか?
謎めいていて、ちょっと薄気味悪さが残る出来事でした。
明日からFAXが何枚も来始めたらどうしよう!
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