好みはどっち?
高級食材として名前をあげることができる“あわび”。
何ともいえない旨みがあり、私はかなり好きです。
今はあまりやることなくなったのですが、以前海にもぐってあわびを取ろうとしたことがあります。
船で島の近くまで連れて行ってもらい、素もぐりで海底を目指します。
海栗(うに)はいたるところに、腐るほどいて、珍しくも何にもありません。
サザエもたまに見つけれて、小さいですが取ることもできました。
魚は泳いではいますが、突くような器用さはありません。
一緒に連れて行ってもらった友人に
「ねえ、あわびはどこ?」
と聞くと
「あわびは本当に目につかないようなところで(うそやろ!)と思うようなところにいるよ」
と教えられて、岩の裏など一生懸命探しましたが、一度も目にすることはありませんでした。
その時、あわびが高級な意味が分かりました。ちなみに友人は数個取って来ました。
それからというもの、仕事でも高いからというだけでなく、本当に貴重なものとして、扱うことができるようになりました。
ちなみに、私はあわびは生で食べるべきではないと思っています。
生だと硬く、味わいも薄く感じます。
それに比べ蒸したり、焼いたりしたものは格別の美味しさがあります。
さて、本題ですが、うちの店であわびを蒸すときは、20分くらいの短い時間蒸して、少々歯ごたえが残るようにしています。
しかし2時間ほど蒸すと、これが驚くほど柔らかく、ゼラチンぽくなるのです。
長時間蒸したものを食べると、あわびという概念が一気に崩れます。
いわば貝ではないですね。しかし味はそのままです。
先日、機会があり、長く蒸したものを食べましたが、非常に美味しかったです。
妻などは
「うわ、これなあに!」
と興奮しておりました。しかしあわびの歯ごたえも捨てがたいもの。
どちらが好きかはホントに好み次第といったところでしょう。
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