魚屋さん
今は何となく疎遠になっている魚屋さんがお店に来てくれました。
もともと配達をしているような魚屋さんではなく、地元で取れたいいものを置いているようなお店で、買出しに行ったときに寄ってみて、使う魚があれば買って帰るようなお付き合いをしていました。
とは言え、そんなことをしていたのは約30年前。
私が小学校に通い始めたときくらいに、よく夏休みになると、父と共に魚を仕入れに行ったものでした。
最初に北条という隣町の魚市場で海水を汲ませてもらい、そこから3,4軒の魚屋を回って、さらに長丁場のときは、高浜という松山の漁師町の網元を訪ねてから帰り、
店の前で水槽の水を捨てて、車を洗って・・・・
なんてことをしていたのを覚えています。
父にとっては仕事でしたが、私や時には妹も共に行き、半日のドライブみたいなレジャーでした。
そんな時に毎回通っていた魚屋さんが突然電話をくれて、来てくれたのです。
最初、どんな人やったかなと思いましたが、みるとすぐ分かり、お話をしましたが、意外と子供だった私でも覚えているもんなんです。
薄っすらとしか記憶はありませんが、その人は確かに見たことある顔で、話してみると、声すら聞き覚えがあるくらいでしたので、かえって驚きました。
今でも頑張って魚屋さんを続けているそうです。
昔ほど規模は大きくないが、何にも変わっていないよといっていました。
魚屋さんも私のことを覚えていて
「よう来てくれてたよね」
ですって。
私が何より印象に残っているのは、その人のお母さんが作るコロッケが魚屋さんで売っていて、帰りに10個ぐらい買って帰るのですが、買えるまでにいつも父と2人で完食していました。
若干塩が効いているのですが、何もつけずに食べれて美味しかったのを覚えています・・・
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