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2009年10月23日 (金)

えぼだい

関東出身のお客様で、最近松山に引越ししてこられた方がいらっしゃいます。

食べるものには非常に興味があるらしく

「これは何ですか?」

「どうやって料理してるんですか?」

と結構ご質問されます。

うちとしては聞いていただけるのは美味しく、関心を持って食事をしていただいていると言うことで、有難く思いながらお答えしています。

お昼の懐石の焼き物で

「あまぎの幽庵焼き」

というのをしておりますが、この「あまぎ」という魚が分からない。とおっしゃるのです。

京都では「うおぜ」と呼んでいましたが、これでも分からない。

徳島や香川では「ぼうぜ」と呼ぶそうですが、これもダメ。

何せ関東の出身なんですから、無理もありません。

という私は実は本当の名前を知っているはずなのですが、どうにも出てきません。

(なんだったけ?)

心の中で非常に焦りますが、ダメです。結局分からないまましばらく考えておりました。

小さい魚ですが、3枚におろして、小骨も抜いて、タレに漬け込んで焼いていますから、見た目も全く分からなくなっています。

お客さんも知っている魚のようだけど、分からないようです。

しばらくして、やっとのことで!そうです、思い出しました。

「えぼだいですよ、えぼだい」

というと、お客さん

「それなら分かります。えぼだいにしては美味しすぎます。これじゃ分からないですね」

と言ってくれました。地元でも丸のまま煮付けたりしますが、全く骨が多くて、面倒な魚です。

こうして料理するとガラッと印象が変わるものなのです。

お昼のお料理はそういうところも目指しています。

それにしても思い出せてよかったです!

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