てっさ
忘年会でフグコース。
いいですね。当店にはこんなお客様がたくさんいらっしゃいます。
お客様も期待されているはずですから、我々も飛びっきりのものを作らないと申し訳ありません。
当店ではフグはその日に〆て、お客様がおみえになる1時間~2時間前をめどにてっさを引き、冷蔵庫で冷やして供します。
そのため前日にさばいて、寝かせた身質とは異なり、若干歯ごたえのある固めのてっさとなります。
また、本来のてっさは器の柄が透けて見えるほど薄く・・・と言うのが定石ですが、当店ではさらに歯ごたえを重視させるべく、
かなり厚めに薄造りにします。
忙しいときは父と共に2人でてっさをするわけですが、決まって
「もっと厚く切れ、もっと厚く切れ」
と注意を受けます。
私としてはかなり厚く引いているつもりなのですが、もっと厚いのが店のスタイルなのです。
極端な話、厚みだけでいうと、今の半分には出来ます。
ということはてっさ1枚作っているところを、2枚作れるわけです。
原価は倍半分。しかしそこがこだわりなのです。
さすがにそれだけこだわっているだけあって、自ら言うのもなんですが、お客様には非常に受けがいいです。
厚いてっさを食べてしまうと、おそらく二度と薄いものは食べられなくなるはずです!
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