鳥貝
瀬戸内海でもたくさん取れる鳥貝ですが、なかなか市場には出回りません。
というのも都会のほうが需要が多いこと。
価格が高価である為、輸入物が多いことなどがあげられます。
我々商売をしている人間が買おうと思っても、なかなか手に入るものではありません。
もっとも美味しいのですが、料理屋よりはお寿司屋さんのほうが需要も多く、さらに付加価値が多いため、料理屋で美味しい鳥貝を使うことはマレになってしまっているのが現状です。
私は本当はあんまり貝類が好きなわけではないのですが、松山で一軒、本当に美味しい鳥貝と赤貝を出す店があります。
そこで働いている人が私のゴルフ仲間と言うこともあり、年に1回だけ食べに行かせてもらっています。
その方の話で、「瀬戸内物が入るのは3月一杯だからね」と念を押されていたので、昨日慌てて寄せてもらいました。
思わず
「ああ、美味しい!」
というくらいは美味です。何が違うといって、鳥貝の肉厚が明らかに違います。
輸入物の3倍はごついです。
カウンターに座るなり「鳥貝、赤貝、鳥貝・・・」で鳥貝と赤貝を4貫ずつ、計8貫食べました。
朝起きたら貝殻で寝てるかもなんて思いながら幸せなひと時を過ごしました。
ただ、ちょっと飲みすぎたようで、今朝しんどかったです。
席を立ちながらながら
「ご馳走様でした。とても美味しかったです。また来年寄せてもらいます」
と真顔で言って帰ってきました。非常に嫌な客です・・・
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