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2010年4月30日 (金)

シェフズミラクル

ある会社が発売している「シェフズミラクル」という、寒天ともゼラチンとも似ているような、凝固材があります。

父が料理を考えていたので

「それはこうするべきよ」

なんて私が言ってしまったもので、父が

「それならどうしたらええんぞ?」

なんてことになり、結局は私がこのシェフズミラクルの仕入先を見つける仕事をしないといけないようになりました。

松山の食材屋さんにルートはあるらしいのですが、5000円ほどするものが6つも入ったロットでしか買えないなんて、言いやがるものですから、その線は不可能。

ということで、製造元に連絡しても

「いやあ、そういう単位で売っている小売店さんが多いんですよね。さあ、どうしたらいいんですかね?」

と全くらちがあきません。結局ネットで調べてみると、楽天には扱っている店がなく、他を当ると数軒ヒット。

さらに、それを在庫で持っていて、すぐに発送してもらう必要があるので、電話をして、確認して・・・

何とか来週頭までには届きそうですが、そんな商売の仕方で、製造元も儲かるのでしょうか?

製造元から、卸しに行く段階では、もっともっと大きな単位で買わないといけないそうですから、買うほうは大変です。

製品力が高くても、販売力が何とかならないと、末端は使い勝手が悪くていけません。

さて、来週この製品が来るのが楽しみです。

うまく料理に使えるかどうか、見ものです!

2010年4月29日 (木)

写真はないですが・・・

あぶらめの木の芽焼きを作りました。

油目はアイナメと言ったほうが分かりやすいかもしれませんが、色の黒い、皮の硬い魚です。

瀬戸内に昔からいる魚で、以前は普通に大衆魚でしたし、釣りに行けば、小ぶりながらたくさん釣れ、子供の頃はよく唐揚げにしてもらったものです。

ところが近年、特に大きなサイズのものは水揚げが少なく、美味しさが都会で見直されたこともあり、一気に価格が高騰してしまいました。

同じような例がカレイ。昔は平目の足元にも及ばないと言われていた魚でしたが、東京でとても人気が出て以来、地元の人が良いカレイを刺身で食べられるようなことは、本当になくなったと言ってもいいのではないでしょうか。

その油目を木の芽焼きにしてみました。

塩をせずにそのままの身に、飾り庖丁をいれて、少し甘みのきいた焼きだれを掛けながら焼いていきます。

仕上げに叩いた木の芽を振り掛けますが、父いわく

「焼き物の中では一番美味い料理」

というほどの焼き物です。

一番というのは本人の思い入れもあるでしょうが、大きな、脂の乗った油目の皮を

「パリッ」

と焼きあげ、香ばしいタレを塗り、木の芽が効いたこの料理は、確かに美味しいものであります。

お客さんの感想は聞いておりませんが、必ずや美味しかったはずです。

脂の乗り方は半端じゃなかったですから・・・

2010年4月28日 (水)

長期熟成

先日店に、一本の電話がありました。

「台所の床下の貯蔵室に、お宅の土佐醤油と土佐酢を放置してしまっていたのですが、かなりの年月がたっています。興味はないですか?」

と言われます。意図はもう1つ理解しかねますが

「送ってみます」

という事になってしまいました。

そして本日、その2本が到着。製造年月日を見ると平成8年です!ですからざっと14年前ということでしょうか!

密閉して、未開封のペットボトルに詰めてありますが、何かの加減でボトルが変形してしまっています。

だいたいこの手のものは腐敗したり、悪い変質をすると、膨張と言う変形を見せるのですが、今回のものは逆に収縮しています。

ですから(腐ってはないんじゃないか)という期待は若干ありました。

醤油にしても酢にしても、かつおや昆布が入って腐りやすくなっているとはいえ、塩分も濃く、酢が入っているわけですから、なかなか簡単に腐ってしまうものではないと予測はつきます。

父が恐る恐る蓋を開け、器に出してみます。

両方とも恐ろしく黒ずんだ色をしており、全くもとの状態ではないことは一目で見て取れます。

指に付けて、なめてみると、醤油はものすごく熟成した味がします。

しかし、こんな醤油、売っていそうな気がするという感もあります。樽貯蔵の熟成醤油なんて触れ込みで・・・

次に土佐酢ですが、この方が味の変質は激しいです。

しかし何か味わったことのあるような味だなと思っていると、若いこの1人が

「バルサミコスですね」

と言います。確かにそんな感じです。酢が熟成して、紹興酒に似たような香りがします。

こんな風になるんだと勉強にはなりましたが、送っていただいたお客さんは一体何がしたかったのでしょう?

果たして感想は言わなくてもよいものでしょうか・・・

2010年4月26日 (月)

甘とろ豚

新しい愛媛のブランド豚の登場です。

その名を「甘とろ豚」と言います。

肉屋さんがサンプルでロースのスライスを持ってきてくれました。

味をみるには、湯引きが一番かとも思いましたが、独断で野菜炒めにしてしまいました。

結果、野菜の味が邪魔して、豚そのものの味を感じられなかったのは、私の選択した調理法が悪いからでしょう。

しかし父は

「この豚は美味しいと思う」

と言っておりました。

公式HPによると、独自のかけ合わせによる品種の改良により、

脂の溶ける温度の低いものが作れたと言うことと、さしが多い特徴があるそうです。

また、飼料や水にまでこだわり、飲食店での評判もいいとのこと。

持って来てくれた肉屋の兄ちゃんに

「これいくらなの?高いの?」

と聞いたのですが、にいちゃん

「知らないんすよ」

ですって。営業になってないやろ!

店で使うのは難しいですが、賄いは豚肉がとても多いので需要があるかもしれません。

個人的には豚肉は大変好きなので、一度大きなかたまりをオーブンで焼いたものを食べてみたいなと思っております。

2010年4月24日 (土)

変り種

本日、なかなかのお客さんの入りにて、1時間ほど出勤時間を早めました。

父が

「パンを買ってきてくれ」

というものですから、出勤前に近所のパン屋に寄って来ました。

そのパン屋さんは、朝一に行くと、前日の残り物と思われるパンをいくつかまとめて大きな袋に入れて、

半額以下のお金で安売りをしているのです。

ここに行くときは決まってその奉仕品を1つは入れて、それ以外のものとあわせて買うようにしています。

今日もいくつかその奉仕品の袋があったので、何気なくそのうちの1つを手にして、

他にもパンをいくつかとって、店へと急ぎました。

昼頃になって余裕が出来たようで、若い子たちが、やっとパンに手を付け始めました。

その奉仕品のひとつのパンを食べた子が

「あれ、これ何?」

と驚いています。

それをみて、私はすぐに気付きました。その正体は竹輪パン!

なぜ気づいたかと言うと、陳列されていたから。

バターロールの真ん中に竹輪が入って、焼きあげられています。ウインナーロールの竹輪版です。

面白そうだから買おうかとも思いましたが、やはりためらって、やめておいたら、奉仕品に偶然、入っていたようです。

感想を求めると

「微妙です」

との事。う~ん、その答えのほうが微妙だね。

結局、そんなにはいけてないと言うことなんでしょうね。

やはり買わなくて正解だったかも!

2010年4月23日 (金)

暴露

新人さんが賄い作りに奮闘しています。

4月から入社の新人君、毎日賄いを作っておりますが、正直大変そう・・・

というのも、やっぱり作ると食べるとでは大違いで、なかなか思うようには作れないものです。

私も昔、味付けをして、さっぱりイメージが沸かなかった頃の気持ちを思い出してしまいました。

一生懸命やっているのに、何かが、しかも大きく違ってしまう。

作る前には、もうワクワクするくらい美味しいものが作れそうなのに、出来たら「あれっ」ってなって、

評判もすこぶる悪い。

悩むし、へこむんですよね。

で、今日の賄い、ミンチとキャベツが購入されていたので

「あれは、間違えなくあれよね?」

なんて、みんなで話をしていました。

そして作り始めると、ミンチを一生懸命こねています。

傍らにはキャベツ2玉。こねて、こねて、いつになったらキャベツを湯がくのだろう?って思っていると、なんとキャベツをザクザクに切り始めました

(ひ~~~!)

思わず

「ねえ、ロールキャベツを作るんだったんじゃないの?」

と聞くと「はい」と頷きます。しかしキャベツは跡形もなく、野菜炒めのキャベツ状態。

「それは???」

と聞くと

「うちではロールキャベツは巻きません」

なるほど(ロールしないキャベツなんですね)恐れ入りましたが、それってなかなかの手抜き!

つわもの!

2010年4月22日 (木)

豆腐サラダ

私、実は京料理のお店を営んでいながら、豆腐があんまり好きじゃないんです!

大きな声で言うと

「やっぱりバッタもんやんけ!」

て言われそうなんで、あんまり言いませんが、体のことを気遣って食べるとき以外、自分から食べることはありません。

ところがこのところ、食欲があり過ぎるのを少し軽減するために、豆腐と大根と若芽のサラダをたくさん食べるようにしています。

食事の前にこれを食べると、上げ底が出来て、なかなか少ない量で食事を終えることが可能になるのです。

かれこれ1ヶ月以上食べていますが、意外と飽きないのです。

その理由が先日分かりました。

ある日、何かの加減でサラダに豆腐を入れるのを忘れてしまいました。

しかし同じように、同じ量食べてみたのですが、これが食べれたものじゃないのです!

味気なくて、単調で!

(なんでだろう?)

と不思議に思っておりましたら、その原因は豆腐だったのです。

豆腐のたんぱく質が知らず知らずのうちに、身体に満足感と味の変化を感じさせていたのです。

それを知ってからは、豆腐を入れるのがうれしくなって、さらにそのサラダが美味しく食べれるようになって来ました。

現在、このサラダを父と母にも食べさせています。

親子のブームでございます!

もっとも見苦しいので、サラダの写真はありませんが・・・

2010年4月21日 (水)

ミツバチ

「_0001.wmv」をダウンロード

屋上にミツバチがたかっていました。

ちょっと怖いもの見たさで近づいてみましたが、結構気持ち悪いものでした。

ミツバチが不足している昨今、ぜいたくな話ですが、父が駆除していました。

気味が悪い人は見ない様にして下さい!

2010年4月20日 (火)

イチゴ

松山市内で妻の伯母がイチゴを栽培しています。

シーズン中は近所の人たちが買いに来て、それはそれは、ものすごい忙しさなんだそうです。

それもそのはず、大きさは普通のLサイズの2倍はゆうにあり、食感は柔らかく、甘みも格別です。

品種はよく分からないのですが、とにかく美味しいです。

ただ、このイチゴ、1点だけ難があります。それは日持ちしにくいのです。

スーパーで求められるイチゴは数日はもちますが、伯母さんのイチゴは2日目には若干当り傷が出始めてしまうのです。

柔らかいせいもあるのでしょうが、そういう意味では一般向けではないようです。

そんなことから、このイチゴは市場にも出回りませんし、スーパーで求めることも出来ません。

シーズンも終わりになったころ、親戚のご縁を利用して、きよみずではシャーベット用にこのイチゴをまとめて購入させてもらっています。

この美味しいイチゴをふんだんに使い、作ったシャーベットがまた格段に美味しいのです。

すぐに出来上がるものではありませんが、もしご来店の折に

「今年のもの出来ていますか?」

とご確認のうえ、ご注文ください。一味違う美味しさです。

2010年4月19日 (月)

マンション総会

年に1回、マンションの管理組合の総会があります。

毎年は私があまり出たがらないので、妻が出席しておりましたが、今年は私がその日、ゴルフをさせてもらう代わりに、

総会に出席するという任を命じられました。

内心

(どうせ座っておけばいいんだから、遊ばせてもらえるほうがいい♪)

とたかをくくっておりました。

ところが、そんな甘いものではありませんでした。

マンションが出来て数十年の月日が流れると、いろんなことが、これまでにあったようで、これからしないといけないことも山積しているようです。

結局、7時に始まった総会が、お開きになったのは11時!

みんな眠そうで、しんどそうなのですが、終わらないことにはどうにもならないのです。

さらには否決されてしまう議案まででてしまい、まさに紛糾!

大変の一言に尽きました。

いろいろあるんですね、みんなで住むって言うことは・・・

2010年4月17日 (土)

激震!

タイトルほどの衝撃ではないかもしれません・・・

高校を卒業して、4月からうちで働き始めた子がいましたが、やめちゃいました。

彼は学校からの推薦状を持って面接を受けに来て、アルバイトから始めて、

なかなか今時珍しい、純粋でまじめな子でした。

今朝珍しく遅れているなと思ったら、電話がかかってきて、母親と店に来ていると言うじゃないですか!

(あらら、そういうことね・・・・)

と中へ通し、チラッと話を聞くと、話すのはほとんど母親です。

体がしんどくて、思ったより甘くなかったと言うようなことを言います。

私は4月頭に来始めた時から

「しんどいとは思うけど、慣れるまでの辛抱よ。慣れるまでは何の仕事も一緒だから」

と歳も考え、2人きりで話もしました。

ところが親と相談した結果、今日のようになってしまったと、母親が言います。

私は母親に

(あんたはもうひと月だけでもがんばってみなさいと子供に言えない人なのか?)

と言ってやろうかと、本当に思いましたが、やめる決心をつけてきた2人に、私が熱くなってもせん無きことと、やめておきました。

甘えて育ったのか、それとも違うものを想像していたのか・・・

かなり丁寧に指導もしましたし、うちにしては比較的いい環境の時期だったと思うのですが、とっても残念です。

親になって思いますが、自分の子供が就職して2週間で仕事をやめて帰ってきたら、どうしようかと!

次の就職はあまりないはずですから、フリーターかニートか、無職の時期を過ごすはずです。

それならもっと親と就職先を吟味して考えてみるべきだったんじゃないのかなと思います。もっと普通に育てれば、もう少し辛抱強くなったんじゃないのだろうか。

彼の行く末を案じるばかりです・・・

2010年4月16日 (金)

久々

久しぶりに一本釣りの鯖と鯵が入荷しました。

高浜という松山の漁港の網元から直接運び込まれてきました。

鯵は小ぶりですが、非常に脂がのっていて、鯖は良く肥えているのですが、腹に白子が入っているので、若干お腹の身は薄くなっていました。

とは言え、〆鯖にした鯖を食べられたお客さんはとても喜んでいらっしゃいました。

珍しく大きな鯖でしたが、それを見て思わず

「昔の人はこんな鯖で、味噌煮を作ったりしてたんやろうか?」

と父に話しかけてしまいました。

今、日本人が普通に食べている鯖の主流はノルウェー鯖。

これは日本で取れる鯖とは若干種類が違いますし、寒いところの産なので脂の乗り具合が全く違います。

それが逆に日本人に受けています。一度地物の鯖で味噌煮を作って、あまりのあっさりさに驚いたことがありました。

脂身含有率は残念ながら国産物の比ではありませんから・・・

ちなみに父に言わせると、やはり昔はたくさん鯖が取れていたそうです。

しかし今では瀬戸内の鯖はある意味幻です。

値段も相当なものです。どうしてこんなことになってしまったのやら・・・

2010年4月15日 (木)

ちょっときつい!

今年は筍の当たり年です!

3月の暖かい時期に「ど、ど~ん」と筍が出始めて、相場は一気に下がりました。

(今年はえらいことになるぞ!)

そんな予想は、そのとき位からし始めていました。

そして予想は現実に。

いらなくなった筍は人の手を渡り歩きます。

まるで大豊作の年のみかんのように・・・

顔を合わせると出て来る言葉は、必ず

「みかんいらない?」

だったりします。県外の方には想像できないかもしれませんが、こんな感じなのです。

その状況に酷似しているのが、今年の筍です。

至るところから筍が持ち込まれて結構困っています。

冷蔵庫は湯がいた筍ばかり。毎日筍を湯がいて、掃除して、袋に詰めて・・・

食べるにしてもそんなにたくさんは無理だし、先日は店のパートの方と、友人の飲食店をしている子にあげました。

湯がいてからあげるのに、それでも

「もらってもらえる?迷惑じゃない?」

と恐る恐る聞く始末。

何か良い方法はないものでしょう・・・

2010年4月14日 (水)

リターンカップ

Photo 先日、思わずネットオークションで衝動買いしてしまったものです。

リターンカップと言いまして、ゴルフの練習器具です。

パターで打った球がカップに入るとそれを感知して、奥のばねが飛び出し、ゴルフボールが打った場所あたりに帰ってくる仕組みになっています。

買ってから数日してパックを開けました。

手数料込みで3000円ほどで購入したものなので、大して期待はしておりませんでしたが、普通に使えるものだとは思っていました。

梱包を開けて、家にあった電池を入れてみました。

すると説明書きの通り、ボールが「パチン」と押されて飛んできます。

(これはいいわ♪)

とうれしくなってきました。

しばらくして、それに気付いた子供がやってきました。

子供達はうれしそうに手でボールを置いて飛んでいくのを喜んで見ています。

3回くらい経ったときでしょうか、突然ボールが帰ってこなくなりました。

「あれ???」

私と子供2人が不思議そうに眺めます。

しかし球はピクリともしません。

おもむろに妻を見ると、そこにはとっても冷ややかな視線が・・・

何とたった3回で壊れてしまったのです!

(何かの間違えい)とも思いましたが、何をしても動きません。

しばらくして、妻に

「これ、ゴミの日に捨てといて」

というと

「本当にもう!何回言ったらわかるの。安いものは理由があるんだから、買わないの。あんたのみたいな人を(安物買いの銭失い)って言うのよ」

(ごもっともでございます)

返す言葉がありません。

私が悪うございました・・・

それにしても、またかよ・・・  全く呆れたよ!

2010年4月13日 (火)

幼稚園

長男がようやく春休みが終わり、通園を始めました。

朝の通園は私の日課です。普段は何気なくやっていることですが、なくなるとやはり楽なんです!

ちょっと遠回りすること。5分くらい家を早く出ること。そういう一つ一つが、何となく重荷になっているということが、休みに入ると分かるものです。

ですから子供が夏休み明けの登校が嫌なのと同じで、

「いざ今日から新学期」となると、私もとっても憂鬱に感じました。

ところが道中、つまらないことを2人でしゃべっていると、やっぱり楽しくて、また明日からもこうして自転車で通えるんだと思えるようになりました。

早いものでもう年長組。来年からは小学生ということになると、自転車に乗せて走ることもなくなります。

こんな経験が出来るのも今だけと思って楽しまないといけません。

まあ、しかし来年からは下の子が幼稚園なので、結局は後4年間は幼稚園を往復することになるのですが・・・

2010年4月12日 (月)

掃除

久しぶりに4階にあるプレハブの冷蔵庫と水槽の濾過槽の清掃作業を行いました。

やらないといけないと思いつつも、日々の忙しさや人手不足を理由に伸ばし伸ばしにしておりました。

先週末までに昼懐石の予約が入らなかったので、臨時休業にして、午前中を掃除にあてました。

さすがに久しぶりだけあって、汚れはひどいものでした。

水槽は2時間。冷蔵庫は3人+後に1人助っ人でやっても4時間ほどかかりました。

濾過槽は大きな家のバスタブよりさらに大きいくらいの船に、マットやフィルター、活性炭などが敷き詰められているのを、きれいに洗い流します。

冷蔵庫は中のものを全て引っ張り出して、すのこと棚をきれいに磨きます。

しかもこんな予定を変更できないときに限って、天気は雨。冷蔵庫係は合羽着用での作業に進行速度は2割減です。

それでも懸案が片付き、安堵しました。

プレハブの冷蔵庫からはたまにお宝の日本酒が眠っていて、発見されたりすることもあるのですが、残念ながら今回はゴミしか出てきませんでした。

2010年4月10日 (土)

牡丹祭り

明日は松山市別府町の浄明院で牡丹祭りと魚の供養が行われます。

例年4月第3日曜と決まっていましたが、今年は温かい時期があったので、1週早めたそうです。

ところがその後思ったほど気温が上らず、あまり咲かないままお祭りを迎えることになったようです。

この浄明院ですが、父の実家で、その縁で魚の供養をしてもらってます。

4月11日12時前頃より餅撒きもあります。

天気も心配ですが、もし時間があるようでしたら、お参りしていただければともいます。

2010年4月 9日 (金)

新作?

先日、フランス料理をいただいたときに、考えていた料理というのが、今月のお昼の献立に入っています。

使いたかった食材というのは、春キャベツと穴子。

どちらも美味しい食材ですが、これを挟むなり一緒に焚くなりして、何とか料理を作れないものかと思案しておりました。

シェフの意見と、妻の適当なアドバイスのおかげで、面白い料理を作ることが出来ました。

名づけて

「穴子の春キャベツと生湯葉巻き」(そのまんまです)

です。これを穴子の煮汁を加えてほどほどに焚き上げました。

私は今まで、青い野菜は色鮮やかに、歯ごたえ良くというのが、料理にとって必須条件だと思っていました。

ところがル トワ ルージュ の岡田シェフによると、

「フランス料理では特に現地では、野菜は色が飛ぶまでクタクタに煮るし、歯ごたえもなく、溶けるような野菜もたくさんある」

という話を聞いて、柔らかい春キャベツを焚いたってかまわないんだと思えるようになりました。

さらに最初は四角い型にでも入れて、蒸すように煮ようかと思っていたのですが、妻が

「巻けばいいじゃん」

といい加減なことを言うものですから、それに加えて私が

「湯葉なんかと一緒にね」

という感じで、本当に作ってしまいました。

これがなかなか評判が良くて、うれしいのですが、私的にはちょっと自分の料理の領域から足を踏み出しすぎてしまった一品かなとも思っています。

まあ、昼の懐石ですし、これくらいの遊びはあってもいいかなとも思っていますが、実は先附にもちょっと洋食っぽいものがあって、重ねてしまったことには、若干後悔しています。

ただ、両品とも評判はいいようです。

参考にしてみてください。

http://www11.ocn.ne.jp/~kiyomizu/f-ryouri.htm

2010年4月 8日 (木)

気付かれない?

母と歩き始める以前くらいから、徐々にダイエットの成果が出始めて、2ヶ月ほど経ちますが、それなりに痩せてきました。

ところが意外と気付かれません・・・

(ひょっとして元が元だけに、それくらいは誤差の中に埋もれてしまっているのか・・・)

などと悲しんでおりましたが、自分での見た目は全く変わって来ました。

以前から妻には

「そんなにぶくぶく太ったのに、服を着ると、比較的まともに見えるから、卑怯よね」

と散々嫌味を言われてきました。

その卑怯さが今回裏目にでて、服を着たら、痩せたことさえも目立たなくなってしまった。という感じです。

そこで自己の満足感を高めるために、今日は子供にちゃんとしつけてから家を出てきました。

「お父さんを見たら『お父さん、痩せたんじゃないの?』って言いなさい」

相当に横暴な父親です。

しかし、かわいい子達は

「はあ~い」

と快諾。もっとも2歳のチビは意味が分かっていませんが・・・

ということで、うさは家庭内で晴らすことにしました!

ちなみに私を見かけてもお世辞は結構ですから、お気遣いなく!

2010年4月 7日 (水)

工事中!

今週頭から、屋上を工事しております。

耐震工事といえば大げさですが、当店の屋上には数十トンと推定される土壌が上げられています。

作った当初は何も考えることなく、屋上に花壇や菜園をということで、たくさんスペースをとりました。

ところが木は大きくなり、盆栽は父の凝り性から異常な増殖を続け、果たしてこのまま本当に何年も耐えられるんだろうか?

という状態にまでなってしまいました。また、植物の根は非常に強く、水漏れの心配もあります。

だんだん不安になってきたのでしょう。父も昨年の暮れくらいから

「土をおろす」

と言い始めました。

とは言うものの、そんな土を手作業でおろそうものなら、とんでもない労力がかかります。

そこでいろいろ考える人がいるもので、裏の駐車場になっている土地を無理言ってお借りして、そこにクレーン車を入れ込み、おろした土壌をダンプでピストン輸送するというのです。

「そんな大それたこと」と思いもしましたが、それ以外に方法はないようです。

さらに小型のユンボまで屋上に引き上げ、毎日震度2ほどの地震の揺れを感じるほど、工事をしております。

本当は今日までだったのですが、どうにも間に合わず、明日もう1日駐車場をお借りすることになりました。

毎朝、そして空き時間にこの工事に付き合っている父は、だんだん勢いがなくなってまいりました。

それは疲れることでしょうが、どうしようもありません。

終わるまでに倒れないことを祈っております。

2010年4月 6日 (火)

きよみずの舞台・・・

Photo 清水の舞台から飛び降りちゃいました!

誰もがご存知のことと思いますが、五大シャトーの1つ、シャトーマルゴーを買ってしまいました。

しかも2本!

思わず相場よりも安めだったので、食指が動き、衝動買いというか何というか・・・

とりあえず店でワインリストに載せてみようかと思っています。

おそらく高価すぎるので、誰も飲んでくれないのではと思われるので、自腹で楽しむことになるでしょう・・・

でも、1本ぐらい、誰か飲んでくれないかしら。

2010年4月 5日 (月)

花見

お花見に行きました。

天気もよく、花見の時期には珍しくぽかぽか陽気でした。

家の前の河川敷に行ったのですが、川を挟んで両サイドにたくさん桜があります。

「どっちにする?」

という話になったのですが、子供達が遊具のあるほうへ我々を誘い、結局は思う壺でした。

お弁当を広げて、ビールを開けて、私はその後のワインまで用意していました。

子供達は弁当もほどほどにして、滑り台や鉄棒で遊び始めました。

仕方なくどちらかが面倒を見るわけですが、鉄棒をやっている長男を見ているとき、ふと鉄棒をやってみたくなりました。

鉄棒に上がり、逆上がりは何度でも世話なくやれます。

しかし前回りをして鉄棒に上ったままでいるのが、意外に難しいのです。

筋力が落ちているのもありますが、体重が増えているのが一番の原因でしょう。体重の増加で回ったときの遠心力が増加して、鉄棒が体からはずれてしまいます。

そうすると鉄棒から仕方なく落ちてしまうのです。

子供そっちのけで鉄棒をして、ものすごく酔っ払い、そのまま家に帰り、2時間ほど寝てしまいました。

結局花見をして楽しかったのは私だけのようでした。

いや、そんなことはないはず。花もきれいだったし、家族団らんも出来ましたから。

で、今日は鉄棒のせいで強烈な筋肉痛です!

2010年4月 3日 (土)

方言と共通語

昔、国語の教科書に、こんなタイトルの文章があったように思います。

明日から当店ギャラリーにて、沖縄の南蛮焼き作家 古村尚美氏 の作陶展が開催されます。

彼女は松山で個展をするのが今回で2回目。前回も非常に好評で、また、今年の来松となりました。

本日、割烹の営業終了後、展示の準備の為に店に来られてセットをし始めました。

父と母が共にテーブルの用意をしたり、布を巻いたり、それっぽく作り上げていきます。

そんなときのひとコマで、伝説の笑い話が起こってしまいました。

父が古村さんに向かって

「このテーブルを横にしてかいてくれる」

と言っています。それを聞いて古村氏

「・・・」

全くの無反応。キョトンとしています。

その姿を見て父も困惑気味。私はすぐに気付きましたが、しばらくは静止画像のままでした。

私が父に

かくは方言よ」

と教えると

「ええ、本当?」

と驚きの様子。

松山の言葉か、関西圏の言葉かは分かりませんが、かくと言うのは物を運ぶという意味です。

関東以北の人は全く理解できません。

以前にもお話しましたが、当店の伝説の逸話があります。

お客さんの奥さんで、東北から嫁がれた方が、義理のお母さんに

「ミシンをかいてくれる?」

と言われて、ミシンを掻いてしまったそうです。

それを見て、義母が激高したと言う話。

それを思い出してしまいました。

古村氏もそのお客さんと同じ心境だったに違いません。

やはり「かく」の意味は全く分からなかったそうです。

個展は明日からの開催です。普段は定休日の日曜日ですが、父と母が張り切って開けております。

街にお立ち寄りで、時間が許される方は是非ご来店の上、冷やかしていただけたらと思います。

2010年4月 2日 (金)

分からない・・・

本日、少し以前に聞いていたお昼懐石の予約のお客さんがありました。

この予約、父が受けたものなのですが、県外のお客様でした。

ところがご予約の時間をお聞きしていなかったのです。

そして12時30分ぐらいを回っても来られません。

父のほうもちょっと不安になったようで、

「ひょっとして明日だったのかも!」

なんて言い出す始末!

(おいおい、こらえてくれよ)

と私も思いますが、こうなってしまっては仕方の無いこと。

連絡の仕様がないのですが、唯一、紹介してくれた方がいらっしゃったのです。

父が慌ててその方に電話してみると、予約の日時は知らないが、連絡してみるとのことでした。

そして、しばらくして電話がかかってきました。

「電車が火事で、大幅に遅れている」

とのこと。果たして電車の火事って?ニュースを見ても出てないし、本当に火事なら、来れない可能性だってありそうなものですし・・・

店の子も

「線路沿いの火事なんじゃないですか?」

なんて言い出して、確かにそれなら分からんでもないな、なんて話をしていたら、2時くらいに全員到着されました。

その後、料理を出すことに精一杯で、一体何事だったのかは聞いていませんが、まあ無事に到着できたわけですから、幸いと思わないといけないのかもしれません。

今思えば少し不思議です!

2010年4月 1日 (木)

思案・・・

料理とは創造するものだとするならば、やはりこれくらい難しいものなのだろうか!

そんなことを考えさせられてしまう月初めでした。

焼いた野菜の付き出しを作ろうと思っていたのですが、最初っからイメージがわかず、さらに出来上がったものを見ても味の雰囲気が伝わってこず、

(これはたぶん失敗作なんだろうな)

と思いながら口に運ぶと、やっぱり想像通りでした。

もっとも想像できていたのは失敗ということであって、味は全く想像できていませんでした

私はたまに自分でも

「いけてないな・・・」

と感じてしまうような料理を作ってしまいます。もちろんお客さんにお出しすることはありませんが、そんなときは全くもって落ち込んでしまいます。

どうも今月のこのお料理も改善の余地がありすぎて、却下される方向へ進んでいきそうな予感です。

先日、京都の料理の師匠と電話をする機会を得ました。

「料理を変えていくのって難しいですよね?」

とたずねると

「時間が経って何となく変わって来たなというのはあっても、ガラって変えるのは大変よな。無理やな」

って言われました。

少しずつ進化できるよう、努力したいものです・・・

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