どぶろく
お客さんがどぶろくをくれました。
どれくらい前からでしょう。
「どぶろく特区」
などという名前で、特区が出来て、各地でおおっぴらにどぶろく作りが始まりました。
昔の人には結構なじみのあるお酒のようですが、われわれ世代には、ほとんど飲む機会のないお酒でした。
そんなどぶろく。松山のお隣の東温市で何軒か許可を取って作っております。
しかも、作り始めて最初の年に、全国のどぶろく鑑評会で最優秀をとったという話を聞きました。
それはすごいと、一度飲んでみたいという気持ちはありましたが、実は普通に酒屋では売っていないのです。
理由は分かりませんが、取り扱っていないようです。
そんなことで、忘れかけていたところ、たまたまお客さんが
「おう、これ飲めや」
と持ってきてくれました。
「ありがとうございます」
と言って、すかさず開けようとすると
「おいおい、それは無謀や。気をつけんと、全部流れ出るぞ!」
なるほど、発酵途中なので、まだ生きています。ふたを開けると一気に炭酸が噴出してしまいます。
ゆっくり蓋をひねると、ビンの中の米粒が
「シュワ~」
と上昇してきて、すごい圧力をかけてきます。
すかさず、もう一度蓋を閉めなおして、しばらく様子を見ます。
そんな開けたり閉めたりを繰り返しながら、やっとあけ、グラスについで飲んでみます。
なかなか面白い!
一見甘そうに見えるのですが、酸味がかなり強いので、甘みは全く感じられません。
さらにぴちぴち感がなかなかいけます。
調理場みんなで飲んで、若い子達はあまり好みではなかったようですが、私は嫌いではありません。
今度はもっと酸っぱいのを持ってきてくれるとの事ですが、そんな私も今日のぐらいまでが、限界かなとも思っています・・・
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