いかんぞな!
郵便局での出来事です。
店の近所の小さな郵便局に私を含めて、5人ほどのお客さんがいました。
今、作業をしてもらっている人が2人。
整理券をもって待っている人が私を含めて3人という内訳です。
局員は3人。うち2人は先の2人の仕事についているようで、お客の3人は待っている状態が続いています。
ところが後のあまっている局員の1人。周りをうろうろしているだけで、何しようとしません。
(こいつは何をしてんるんだ!)
口では言いませんが、明らかにおかしい。挙動不審です。
しばらくして、局員の1人が、そのおかしな人に
「ねえ、郵便のほう回ってくれる?」
と仕事を依頼しています。しかし、なんとなくもぞもぞして、口をついて出てきた言葉に私は驚きとあきれを隠すことが出来ませんでした。
平気な顔で
「ダメだ、まだ私、休憩中」
と時計を指しながら、見ながら言うじゃないですか!
私の先の感情を通り越して、若干怒りに変わりつつあります。
そう言って、
そのまま奥に引っ込んでしまいました。
さらにまた数分して、やはり窓口に状況は変わりなく、ただただ待っている状態が続いています。
先のお客さんの仕事がかなりボリュームがあるようでした。
そこへさっきの男(男呼ばわりしますが・・・)
「じゃあ、やります。とりあえず休憩はストップします」
大きな声で私たちにも聞こえるように言っているこの男。
これ見よがしに
(休憩を後回しにしますが、まけたりはしませんよ)
といわんばかりに、ストップウォッチを止めるかのように時計を見ています。
これが彼の常識なのでしょう。
「それで、何からしましょうか?」
と中の同僚に聞いています。男の歳は推定35歳くらい。
一歩職場に踏み込めばするべきことくらい分かりそうなものですが、どうにも使えないようで、同僚の視線も若干冷たい様子。
それから急に封筒にたくさんのハンコを押し始めます。
おそらく料金別納のようなハンコです。
しかし窓口の待っている人の数は変わっていません。
彼はただ、仕事をしているだけなのです。
(これがれっきとして民間企業なら・・・)
と思いましたが、おとなしく待っておりました。
私は次第に怒りがこみ上げてきそうで、今にも
「おい、こら!」
と言いそうになる自分を抑えるに必死でした。
こんなことだから、改革されておかしなことになっちゃうんですよ。
休憩が後何分あったかは分かりませんが、そこはお客さん重視で、動かないといけないんじゃないのでしょうか。
仮にその場にいないのであれば、それは別の話だと思います。が、今回に関しては、やはり不思議な社会を見ているようでした。
こんな人でもやっていけるんだなというのが、率直な感想です。
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