ばればれ?
夕方、営業が始まる前に、グラス用の赤ワインを一杯拝借いたしました。
(ああ、いつ飲んでもおいしいワインだ。コストパフォーマンス最高!)
なんて思いながらグラスを片手に調理場へと歩いて行きました。
その途中、若い子のひとりに見とがめられ
「あれ、早いですね!もうやら(飲む)れるんですか!」
なんて嫌味を言われるものですから、はぐらかして
「うまいなあ・・・」
なんてスワリング(グラスの中でワインをグルグル回す行為)をしていると、調子に乗りすぎたのか、勢いがつきすぎて、グラスのワインが外に飛び出てしまいました。
(うわあ、もったいない)
なんて思っていてると、それを見ていた先ほどの板前が
「やばいです!」
というものですから、自分の体を見てみると、その赤ワインがベッタリと白衣についてしまっているではないですか!
あっという間にしみ込んで白衣を替えようかどうか迷っていると、お客さんが来られてしまいました。
間に合わないから(そのままで)とあきらめて、カウンターに出て
、お客様に
「いらっしゃいませ」
と言うと、常連のそのお客さんは、すぐにそのワインのしみを見つけられて
「あれ、こぼしてるじゃん」
と・・・・
私は
「いやあ、これは鱧の血です」
と冗談で言うと、母が隣で
「鱧の血はワインなんですよ」
ですって。
平和な店、きよみずでした。
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