点心
本日、お点心を作りました。
点心と申しましても、中華料理のシュウマイとか肉まんの類ではなく、お茶席で使う、簡単な料理のことです。
お茶席では正確には、懐石(本懐石)という形に添ったお料理を提供したのちに、濃茶、薄茶と続いていきます。
また、それをもう少し簡略化させて、松花堂弁当や幕の内弁当と呼ばれる、器の入った弁当箱にしつらえられた、お料理を持ち出して、代わりにすることもあります。
さらにそれを簡単にしたのが点心だと思っていただければと思います。
ご飯が入った八寸のようなもので、華やかさや、非日常性は十分にあり、作るほうも、食べるほうもなかなか面白いものです。
毎年ご注文をいただいている方からのお料理で、なかなか気を使いはしますが、作っていて勉強になりますし、楽しみな仕事でもあります。
今年も松山城二の丸庭園内にある茶室“観恒亭”(かんこうてい)でのお茶席で、私が料理をそこまで運び、盛り付けをお手伝いして、帰るというものです。
ところがそんな日に限って、他の仕事が一杯入って居り、ゆっくりできないものなのです。
急げない料理を満載した車をのんびり運転させて、気持ちだけはあせり、急いで料理を運びこみ、盛り付けを考えながら、あれこれ指示をさせていただき、走って車に戻り、店まであわてて帰るという最悪パターンでした。
おかげでせっかく作った料理の写真などは一切ありません。
私の中でも一応思い出になるので、残しておきたいのですが、残念です。
お席に入られた皆様、喜んでいただけら何よりだったのですが・・・
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